第一章 最強!大熊猫高校!!!
■プロローグ 大熊猫高校■
大熊猫高校は、れっきとした底辺校である。校舎は大きいが荒れ果て生徒の人数は約300人と少ない、だが不良も少ない。
そして、この高校の入学式で大暴れしたのが、よつひろである。その後、教師たちに捕らえられ、入学式の後、よつひろは生徒指導室に呼び出されていた。
「君、何を考えているんだ」
と薄毛のおじさん(教師)に叱責を飛ばされたよつひろは、またしても逆に怒っていた。
(うるせぇな、このハゲが)
ちなみによつひろの方が薄毛である。そんな、よつひろの態度がさらに教師の怒りに油を注いでいた。そしてさらに怒った教師は退学処分を食らわそうとしたが、慌てて高校まで駆けつけたくれた関匠のおかげ、なんとか一週間の謹慎処分で済むことができた。
■第二話 初めてのクラスメイトとの会話■
学校初日で大暴れしたよつひろは、みんなから距離を置かれクラスに馴染めずにいた。
「彼女ほしいな」
「それな、おおとっしーはできた?」
「俺は彼女できた」
一人で悲しく机と向かえ合っていると、クラスのいわばヲタクといわれる奴らの集まりが、そのような会話をしているのが聞こえた。
(お前みたいな、クソ陰キャにできるはずないだろ)
よつひろは壁と話しながら、悪態をつく。そんなことを最近、よつひろはずっと繰り返している。
〜10分後〜
「よつひろ、野球しようぜ」
となんか聞き覚えのあるフレーズでクラスメイトの一人が話しかけてきた。
「あ、えっと、、、」
久しぶりにクラスメイトの話しかけられたよつひろは、驚きながら振り返った。だが久しぶりに話すばかりに言葉が詰まってしまい、うまく返答することができなかった。
「ん?、どうした?」
よつひろは少しの間をあけ、深呼吸をしてから返答した。
「ううん、なんでもない、野球?いいよ。やりたい。」
「そう野球!、放課後クラスのみんなでやりに行こ」
どうやら放課後に何人かで野球しようとクラスの男子で話していたみたいなのだが、人数が足りないので色んな人を誘ってる中、よつひろに声がかかったみたいだ。
「じゃあまた放課後な」
「うん、わかった」
(えっ、てか、俺、もしかしてだけど、遊びに誘われた?)
よつひろは今頃になって、クラスメイトに遊びに誘われたことに気づき、興奮してきたのである。そしてよつひろは興奮のあまり、数分間気持ち悪く笑っていたのであった。
〜放課後〜
高校の近くの河川敷まで移動して、みんなで野球をしている中、よつひろはバテてベンチに座って休憩している。
「ねえ、よつひろ」
そうすると、ひとりのクラスメイトが話かけてきた。
「誰?」
「えーひどいな、クラスメイトの戸井数 滝だよ」
「よつひろは入学式のとき暴れてたから、やばいやつだと思ってたけど、案の定めっちゃやばいやつだよな」
話しかけてきたのはクラスでといぴー呼ばれている陽キャだ。女子からも人気が高く、何かの部活の副部長も努めている優等生だ。この前も女子から、一緒に写真とってもいいですか?と言われていて、よつひろはとても嫉妬している。
「いやそんな事言わないでよ。今日はまだ財布盗んだだけだよ」
「ほんとカスだよな」
そんなくだらない話をしていると、グラウンドの方から声がかかってきた。
「よつひろも打席立てよー!」
「うん、わっかたー!」
よつひろは、打席に立ち、見事三振とられた。そしてよつひろは逆ギレし、バットをへし折ったのであった。
■エピローグ よつひろたちの秘密■
この後、よつひろはバットをしっかりと弁償した。だが弁償するときに、よつひろはぼったくられたのだが気づいていない。
おおとっし〜というあだ名がで呼ばれているやつは、実際には彼女はいないが見えを張っている。友達もそれを察しているが何も言わない。クラスのみんなからとても嫌われている。
入学式後、よつひろに叱責を浴びせていた教師の名前は、多葉田先生。担当は英語で、とても字が汚い。結構、ぶっ飛んだ変人である。実は人間ではない。
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