プロローグ
俺は時藤悠馬15歳どこにでもいる、日本の高校生のはずだった。
今俺が今いるのは全世界5つある魔法学園の1つ、私立第3魔法学園である。しがない日本人の俺が何故こんなとこにいるのかは、、、2ヶ月前のあの出来事が原因だ。
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2ヶ月前
俺は受験した高校の合否の連絡を待っていた。落ち着かず家の中をぐるぐると徘徊している。母親に「邪魔だからじっとしていろと」と言われたが落ち着ける状況ではない。
気を紛らわす為、部屋で漫画を読んでいると、母親に呼ばれた。俺はリビングに向かうと、母親に1通の封筒を渡された。俺の受験した高校の合否通知だ。
恐る恐る封を開けると、、、不合格と書かれた紙が入っていた。母親には「滑り止めがあるんだから気にするな」とは言われたが、やってきたことが報われないと流石に落ち込む。
それから数日が経ち、1通の知らせが届いた。滑り止めの高校からで、何か向こうの不手際で入学することができなくなったと言う事だ。
「え、高校浪人?」
あまりの出来事に、暫く部屋に閉じこもっていると、家のインターホンがきこえた。誰も出る気配がなさそうなので、仕方なく俺が玄関に向かい扉を開けると、オペラ座の怪人に出てくる主人公の格好で、顔上半分を覆う銀仮面を付けた男が立っていた。
今ってハロウィンだっけ?と思いながら、恐る恐る訪ねてみた。
「ど、どなたでしょうか?」
「突然の訪問失礼致します。時藤悠馬くんに私立第3魔法学園への入学して貰うために、お伺いいたしました」
「は?魔法学園?」
20年前この世界が異世界と繋がった、そして文化交流の為記念に作られたのが魔法学園である。魔法学園は魔法を学ぶ為に作られた高校な訳で、素質がない俺が通えるわけがない。
「はい、確か時藤悠馬くんは全ての高校に落ちましたよね?」
含みがある様な言い方で、俺の心を抉ってきた。俺は黙って頷くと。
「なら問題ありませんね。こちらの方で手続きは行っておきますので、送られてくる書類の確認や準備の方をお願い致します」
男はそう言うと一礼し消えた、まさに消えたのだ、全ての高校に落ちた俺が見せた幻かと思っい部屋に戻った。
数日経つと家に1通の通知が届く。それは銀仮面が言っていた私立第3魔法学園の合格通知だった。母親は泣いて喜んでいたので、俺は断ることも出来ず今に至ると言うわけだ。