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53ページ目、始まる学校生活

さて、翌朝のクラス分けです。A〜E組までがあり、どういう基準で分けているのかは分かりませんが、貴族と平民が五分五分の割合でいます。

余談ですがルームメイトのみんなは、仲良くC組に割り振られました。

仲間はずれとかにならなくて良かったです。



校舎は木造で中学校を思い出します。歩くとギシギシなる廊下、昔の生徒が彫刻刀で掘った落書き、ともすれば雨漏りもしてきましたね。

私が親友に出会ったのも中学校でした。あぁ、懐かしい記憶が蘇ってきます。

忘れていた気持ちを、もう戻れなくなってから思い出すなんて皮肉ですね。


本来なら一緒に歩いている3人の話題に参加した方が良いのでしょうが、何となくそんな気力が湧きませんでした。


木製の引き戸を開けると、教室の喧騒が一気に溢れ出しました。

いろんな子達が何人かでグループをつくり、数人は一人で机に座っていたりします。


なんだか戻ってきたんだな、と思いました。

ふと前世の記憶が頭を過り、不安になります。教育機関とは得てして残酷なものです。「友達に会えるから学校はたのしー」って言う人もいますが、とんでもない。

何もかもが、将来に役立ちにくい知識を詰め込むために虚空に消えていく。それが教育機関だと私は思っています。

そもそも友達いなかったらそんな感想出ませんし。


あまり暇つぶしという言葉を友達に使いたくはありませんが、アメリアちゃんとナンナちゃんとで喋って時間を潰していました。

しばらくして、A組の担任の先生が入ってきます。

金髪碧眼、整った顔立ちと高い身長のある男性です。まだ若く、穏やかに笑ったその顔は周りの女子生徒を湧きあがらせています。

てか、見覚えがあります。

以前私に王国剣術を教えてくださったマイヤーさんじゃあないですか!

……やはりモテるんですね。


アメリアちゃんは若干冷ややかな目でその様子を見ていましたが、メリッサちゃんとナンナちゃんは互いの手を握りながら「イケメン〜!」「ハンサム〜!」と言って飛び跳ねていました。

この世界の子供はおませさんしかいないようです。




学園の授業は読み書き、四則計算、魔法学総合、武術、歴史、一般教養etc……と言ったような異世界ならではな科目が混じっています。

マイヤーさんは武術の担当だそうです。

初日は先生と生徒の自己紹介、各教科のレクリエーションをして終わりました。アメリアちゃんはつまらなさそうにそれらを聞いていましたが、とりわけ魔法関係の授業だけは背筋を伸びして先生方の話を聞いていました。


メリッサちゃんは「学び」ということ自体に憧れているようでその瞳をめいっぱい輝かせていたものの、ナンナちゃんはひたすらに真剣な表情を浮かべていました。


申し訳ございません。今回、何故か同じものが2つ投稿されてしまいました。多分、なにかのボタンを押し間違えました。困惑させたかもしれません。また、タイトルも抜けているという失態もしてしまいました。お詫びにもなりませんがこちらを53ページ目とさせていただきます。本当に、申し訳ございません。

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