見えない色
東京の空を「青色」と言うのなら今の自分は何色だろうか。
機械が吐くガスで汚れ、地上の薄汚い広告と労働の光の中に霞み、高い人工物が視界を占有しているこの空を
「青色」と言えるなら
人が生み出す秩序を嫌い、地面に脚を広げ怠惰と快楽を貪り、眼前に広がる光に背を向ける
自分は「何色」と言えるだろうか。
それは、ガスの儚い生き様である「にごった色」か
あるいは、光に埋もれて輝きを増す「くすんだ色」か
はたまた、人の玩具であるコンクリートと同じ「くすんだ色」か
人間は何色にもなれるとある人は言う。
何色もなれるが故に濁り自らの色を失い彷徨うものを
人は若者と呼んだ。
ーー殺風景な白い部屋だ
まさか、この世に本当にこんな場所があるとは
何事もないかのように起き上がり辺りを見渡した時、思い出したように頬をつね頭を回す。
最後の記憶は部屋の明かりを消し、闇と耳に張り付く冷たい静寂の中でベッドに横たわる、睡眠までの一連の流れだ。
つまり寝ている間にここに、この六方を白で塞がれた空間に、自分は居た。
体のあちこちを容赦なく叩くが痛いだけで何も変わらない。想像が具現化するのでは、と手当たり次第に思いついた物体を現してみようと試みるが歯磨き前に食べ損ねたケーキも出てこない。
この時点でやっと靄がかかっていた頭が晴れたようで、自分に起きてしまった現実とその深刻さに気がついた。
超深夜テンションで書いたので続きは書かないと思います。(気が向いたら書き足すかもしれません)
ちなみにこのあと主人公は白部屋から頑張って脱出します。




