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天使の標本箱4

 大きな円テーブル。

 その上には、私たちがそれぞれに注文した飲み物と軽食が並んでいた。


「あら〜〜、この店なかなか美味しいじゃない!」


 ローストビーフをたっぷり挟み込んだパンに野生的にかぶりつくと、パリューグは舌鼓を打った。


「はああ……良かったです。噂通りの良いお店で」


 ここはベアトリスが教室の噂で何度も聞いたと言う、美味しいと評判の食堂だ。


 霧化した吸血鬼との戦いの後。

 私たちは残り四軒のリエーブル名義の借家の探索を行い、魔法陣を破壊していった。

 もちろん記録化石(ヒストリオエレクトラム)を使った録画や、購入記録などの書類確保も怠らない。

 しかし、出どころの怪しい幻獣の標本などは、何処からも見つけることはできなかった。


 そうして合計五軒分の探索を一気に終えて、はたと気づけばお昼の時間はとっくの昔に過ぎた頃合いだった。


 というわけで。

 やっとのことで食事にありつけたのが、現在、午後三時だ。


 うすうす気がついていたけど、私は根を詰めると生活を疎かにしやすいよね。

 みんなを巻き込んでしまったのは反省しないとなあ。


 そんな反省をしながら、私は生ハムと白チーズを挟んだパンを一口齧る。

 うん、美味しい。

 生きてるって味がする。

 

 忙しいからって、自分が生きることに疎かになるなんてやっぱり良くないな。


「ティル、あーんして。これ、とっても美味しいわよ」

『おおお、そうか!』


 パカっと開いたティルナノグのお口に、パンをシュートした。

 これは私と同じ具を挟んだパンを、厨房で小さく切り分けてもらったものだ。


『うむうむ、美味い! これはハーファンの森の団栗で育った豚の味がするぞ!』


 ということは最高級ってことだね。

 淹れたての紅茶も香り高くて美味だし、たしかになかなかのお店だ。

 学園で噂になるのも(むべ)なるかな。


「わ〜〜、天使様のもエーリカさんのも美味しそうだね!」

「あなたの選んだのも美味しそうに見えるわよ?」

「うん、私のも美味しいよ。なんだか昔よく食べた味に似ていて懐かしい気持ちになっちゃった」


 そう言って、クロエは北で好まれる豚肉のパテを挟んだパンを一口齧る。

 もぐもぐとゆっくり咀嚼するその表情は、とても幸せそうだ。


「でも五つも借りていたなんて、ずいぶん怪しい真似を堂々としていたものねえ?」


 そう言ってパリューグは残りのローストビーフサンドを野生動物のような優雅さで平らげた。


「本だけ詰め込んだ借家を複数借りている学園関係者は多い、ってクローヒーズ先生が言ってましたよ」


 ベアトリスはニンジンとベーコンの小さめのタルトを少しづつ口に運んでいた。

 彼女はデザートを二種類注文するために、メインの食事を控えめにしたのだそうだ。


「……それにしても五軒かあ。うう〜ん、ちょっと変な気がするけど……」

「いろんな国から特殊な人材が集まる学園都市リーンデースだから見逃されたんだと思うよ、クロエちゃん」

「うん、確かに変な人が多いよね……」


 ゴーレム工学のシュラムベルク先生も、素材置き場にするために一軒家を丸ごと借りてるっていってたなあ。

 重い素材が多いので西寮から近い場所を選んだらしい。

 学園の近場は家賃が高めなので、けっこう維持が大変だとか。


 私はパンをティルナノグのお口にどんどん投げ込みながら、我が身を振り返った。

 ノットリードには倉庫を一区画借りたままだし、どの倉庫も短杖の素材でぎっしりだ。

 そんな私の評判は「変人」を通り越して「悪人」だし、他人(ヒト)のことは言えた立場じゃない。


 あの吸血鬼は、世間の常識から外れた学園都市を利用して、人に疑われずに借家を確保していたのだ。

 たくさんの変わり者が隠れ蓑になってしまったわけだね。


 私はリエーブル名義の借家五軒の住所をメモした手帳を開いて、確認してみる。

 なるほどね。

 どれも学園からの交通の便が悪い──つまり家賃が安めの地域だ。


「そういえば、霊脈との位置関係ってどうなってるのかしら……?」


 テーブルの空いてる場所に地図を広げる。

 小さいながらも学園都市全体が記述された地図の上に、霊脈の経路を追記しておいたものだ。

 この地図に、今回巡った借家五軒の位置を書き加える。


『ほう、どの借家も霊脈上にはないのだな? 細い霊脈にもかすりもしていないぞ』


 地図を覗き込みながら、ティルナノグが首を傾げた。


「ええ。そうなの、だから魔法陣が仕掛けられていたのが意外だなあって思って……」


 ああいう霊脈関連で悪事をするには、ちょっと場所が悪いように見えるのである。

 ただし、もう少し先に行けば、クラトヌーヌ河に沿った大きな霊脈がある。

 このクラトヌーヌ河というのが、私が万霊節の夜に水死体として浮かぶ予定だった河で──


「……もしかして……」


 私は借家と借家の点を全部繋いでみた。

 浮かび上がったのは、五角形の中の星模様だ。


「おそらく……ここに汚染祭壇があるわ」


 みんなが地図を覗き込んだタイミングで、星の中心部を指差す。

 その中心には、万霊節の夜に褐色ワーム地獄にした古い礼拝堂があった。


 礼拝堂自体は、ごくごく細い霊脈の上にある。

 しかしその霊脈を辿ると、クラトヌーヌ河の太い霊脈の支流につながっている。


「なるほどね〜〜〜〜、考えたものだわ! ここなら十分ね」


 パリューグが忌々しそうに睨み付ける。


「借家からわざわざ遠隔で汚染をしていたのは、こんな街中の礼拝堂だからでしょうね。しかも取り壊し予定の礼拝堂に頻繁に足を運ぶ人間がいたら、怪しまれてしまうもの」


 僻地の忘れ去られたような教会や、辺境の村の寺院と同じようには出来なかったのだろう。


「ええっと、ここって万霊節の夜にエーリカさんが褐色ワームで追手を生き埋めにしたって言ってたところ……だっけ?」

「そうよ、クロエさん」


 あの、かなり酷い方法でウトファル修道騎士を生き埋めにした礼拝堂だ。

 雪銀鉱の剣を使う剣士たちを殺さずに足止めするには、あの時はワームしか思い浮かばなかったんだよね。


「私が破壊して瓦礫の山にしてしまったのだけど、確かワームの駆除に手間取ってて閉鎖されたはずだわ」

「閉鎖……?」

「ええ、秋の万霊節からよ。撤去作業には、教会と魔法協会が協力して対応しているらしいわ」

「それって……」


 クロエと視線が合う。

 おそらく考えていることは一緒だ。


「まず最初に私とエーリカさんが学芸員さんに化けていたアレを倒しちゃって、借家が閉鎖されて遠隔操作ができなくなったんだよね?」

「ええ」

「その上エーリカさんが礼拝堂を破壊しちゃったから、吸血鬼が汚染祭壇に直接干渉もできなくなっちゃった!?」

「その可能性が高いわよね」


 リエーブルに化けていた吸血鬼の資産が全て監視対象になったことで、遠隔操作用の魔法陣に干渉ができなくなった。

 ワーム撤去作業のため、竜騎士や魔法使いが礼拝堂に出入りしているせいで、汚染祭壇への直接操作も不可能になった。

 つまり私たちは知らないうちに吸血鬼たちを完全に手詰まり状態に追い詰めていたのだ。


 人生、何が好転するかわからないモノである。

 吸血鬼たちの悪事の妨害が出来たのなら、ワーム埋めにされたウトファルの騎士の犠牲も無駄ではなかったんだね……。


「なるほど、だからまだ周辺に作業中で撤退できない吸血鬼がいたんですね、エーリカ様……!」

「それだけ重要な作業だったのか。それとも撤退できない他の理由があったのか……それは祭壇を調べればわかると思うわ」

「でも閉鎖中なら、今から行っても、私たちも入れないのではないですか?」


 ベアトリスが心配そうな視線で私を見た。

 教会や魔法協会にきちんと申請して、許可をもらう必要がある。

 私が普通に申請しても、却下されるか長く待たされるだろう。

 背に腹は換えられないし、コネを駆使してショートカットしてしまおう。


「ええ、仕切り直しになりそうね。後日、また来ましょう」

 

 よし、これで目処はついた。


「だから、今日は真面目なお話はおしまいにして、ここのお店のデザートを堪能しましょうか?」


 そうして私たちは美味なデザートをたっぷり食べて、遅い昼食を楽しんだのだった。

 



      ☆




 学園へ戻ると、私はすぐにオーギュストとクラウスがいる生徒会室へと向かった。 


「というわけで、立入禁止区域への立ち入り許可をいただきたいのです。魔法協会に圧力をかけられるクラウス様か教会関係に顔のきくオーギュスト様、どうかご協力お願いいたします」


 用意した缶入りの焼き菓子を差し出しつつ、にっこり笑う。

 キャラメル風味の二度焼き菓子と、干し無花果とくるみのケーキだ。


「よし、クラウス任せたぜ!」

「おま……っ! ちっ、仕方あるまい……」


 オーギュストはニコニコして受け取ってくれた。

 買収成功だ。

 あっという間の交渉成立に、クラウスは諦めたような様子で頷く。

 

「そうだ、あともう一つお願いもありまして……。あの、クラウス様、リエーブル名義の借家の調査に、優秀で魔法抵抗の高い用心深くてソツのない魔法使いを派遣していただけると助かります!」

「お前に言われるまでもなく、優秀な人材を見繕っておこう」

「吸血鬼が二体も襲ってきたってことは、その仕掛けが奴らにとってもすごく大事ってことだもんな〜」


 そう言って、オーギュストはさっそくお菓子を口に放り込む。


「うわ〜、これ美味しいな。どうしてエーリカの持ってくるお菓子は全部美味いんだろうな」

「お褒めに預かり光栄です、オーギュスト様」


 舌の肥えた王子様もこの店の味をお気に召したのか、缶を抱えて二個目を摘んだ。


「まて、オーギュスト! 俺の分も残せ!」


 オーギュストが抱えて食べ始めた焼き菓子の缶を、クラウスは掴んで奪った。


「ひどいぜ、クラウス! 横暴だ! 独り占め反対!」

「お前が卑しいのがいけないんだろ。これは俺がこの件の書類作成を終えるまでお預けだ!」

「ええ〜〜〜……」


 そう言ってクラウスはお菓子入りの缶を机に中に仕舞い込んだ。


「しかし、エーリカ、本当にお前のせいで吸血鬼の企みが中断されていたのだとしたら笑えるな。血啜りどもが徒労を繰り返す様を想像すると良い気味だ」


 クラウスが意地悪くクククっと声を上げて笑った。


「あの礼拝堂には、吸血鬼だってこっそり忍び込むのは無理だぜ。だって竜騎士が交代しながら二十四時間態勢で見張ってるからな」

「それは厳重すぎではないですか、オーギュスト様」


 そこまでの管理が必要なほど酷いことになってるなんて聞いてなかった。

 どういうことだろう。


「危険な能力を持った増殖するワームが、みっしりと地下に溢れているんだぜー?」

「万が一、井戸や排水口を伝って溢れ出た日には……考えただけでも恐ろしいな」

「民間人には絶対に対処できないからなー」

「それどころか、撤去作業を行っている魔法使いも命がけらしいぞ?」


 びっくりするほど酷い……。

 かろうじて近隣住民に被害が出ていないのが幸いというべきか……。

 うん、勢いで変な作戦を立てるのは止めておこう。

 

 そうだ。

 せめてものお詫びに、竜騎士や魔法使いの方々にお菓子でも持っていこう!




     ☆




 クラウスが律儀に事務処理してくれたおかげで、三日後には礼拝堂立ち入りの許可が下りた。

 というわけで、今度も前回と同じメンバーで探索である。

 私とクロエ・ベアトリスは午前で授業を切り上げて、馬車で礼拝堂の前まで乗り付ける。


 礼拝堂だった建物は瓦礫の山となっており、周辺に封鎖結界が二重仕掛けになっていた。

 蟻の子一匹、いや芋虫一匹通さない厳重な警備だ。

 一目見て危険地帯だとわかる。


「お疲れ様です、みなさま」


 まずは撤去作業担当の魔法使いや警備の竜騎士の方々にお菓子を差し入れする。

 ついでに「お疲れの時にどうぞ使ってくださいね」と言って魔力回復の水薬(ポーション)を三ダース、それに(グリース)の杖を三ダースと錬金術師の手袋六双を一緒にお渡ししておく。


「これはこれはご丁寧にありがとうございます。では少々お待ちください。今から結界を順次開きます」


 現場主任の魔法使いは、まず封鎖結界の外側を開き、私たちを二重の結界の中間に進ませる。

 次に、外側の結界を閉じた後、内側の結界を開けた。

 そうして私たち一行は礼拝堂跡地へと踏み込んだ。


「おそらく目的の場所はこの地下にあると思うわ」


 そう言って天界の眼(アイスオブオーバーワールド)を使って確認すると、壊れ切ったように見えた礼拝堂の下には、思った通り地下建造物があった。

 古い時代の建造物の上に、さらに礼拝堂を建てたのだろう。

 

 十二階層ほどの巨大な建造物だ。


 地下八階層に至るまで、大きなワームの巣が八つ、細かいものは二〇ほど見える。

 この撤去作業が難航していた理由がよくわかる。

 下の四層まで繁殖していないのが幸いだろう。


「さて、行くわよ」


 まず私は掘削(ディッギング)の杖を使って、地下建造物の一番上の階層への直通路を確保した。


 クロエ、パリューグが先に飛び込む。

 私やベアトリス、ティルナノグは軟着陸(フェザーフォール)の杖を使ってゆっくりと降下していく。


 降下しながら星水晶のランプを使って辺りを照らし、建造物を確認していく。

 リーンデースの本校舎に似た意匠が施されている。

 石造りの森だ。


「ここも……教会っぽいね、エーリカさん?」

「ええ、そうね。ハーファン文化圏の宗教施設でしょう」

 

 これで屍都の遺跡ではないことがわかる。

 

 それから私たちは各階層を丁寧に目視確認していく。

 どこに祭壇が設置されているか分からないから、総当たりするしかない。 


 途中で巨大な野生ワームの群れに五回ほど襲われたけど、パリューグが一瞬で灰にしてくれた。

 その灰を、ティルナノグがもったいなさそうに見つめる。


『猫よ。もう少し食べごろになるよう火加減を調節できないのか?』

「あのねえ……そんな呑気なやり方じゃ増えちゃうじゃない〜〜〜!」


 そう、このワームは変異種の褐色ワーム。

 毒・火・物理攻撃への耐性持ちだ。

 程よい火加減で焼いていたら、きっと催眠攻撃を仕掛けながら増殖していくだろう。

 

 私たちは各階層をきっちり調査して、どんどん下へと進んでいく。

 そうしているうちに、ワームが出なくなってきた。


 さらに四階層ほど下りると、ようやく最深部へたどり着いた。


 最深部は大きな広間のような広い空間で──巨木を模した石造りの祭壇が無惨にも破壊されていた。

 あたりには祭壇を飾っていたと思われる宝石がぐちゃぐちゃに砕かれている。


「酷い……」


 ベアトリスが口を押さえて、小さく呟いた。

 見回すと、その近くにリエーブルの借家で見た映像とそっくりの祭壇があった。


 ビンゴだ。


 死を貪り喰らう者がワームを悪性変異させて怪物化していた祭壇にも、よく似ている。


「ではここを調査しましょうか」


 まずは、何個もの星水晶のランプを配置して、空間を照らし出す。

 そして全貌を残すために記録化石(ヒストリオエレクトラム)を起動する。


 次に、クロエが雪銀の針を投擲して汚染祭壇に仕掛けられている魔法陣を破壊する。


「よし、これでもう大丈夫だと思うよ」

「ありがとう、クロエさん。残りの調査は私が担当するわ」


 私は軽量化の鞄から、人間の半分ほどの大きさのゴーレムを五体ほど取り出す。

 これらのゴーレムを使って、そこらじゅうを掘り返すのだ。


 こうすれば万が一凶悪な呪詛があっても、損失はゴーレムだけで済む。

 ……ちょっとゴーレムが可哀そうだけどね。


 そうして小一時間ほど掘り返していると、ゴーレムの一体が小さな木箱を持ってきてくれた。

 その箱を開けると、そこには小さな白骨があった。

 私の小指の先程度のカケラだ。


 パリューグが小さな声で名を叫ぶ。


 ──フェミン。


 飢餓天使の名。パリューグの同族の一人。


「エーリカ、お願い、それを(わたし)に貸して」

「パリューグ……」


 パリューグが、必死な様子で私に哀願する。

 私はすぐさま彼女に箱を渡した。


「……っ!」


 パリューグはその箱を抱え込んで俯いた。

 頬を零れる涙が、星水晶ランプの明かりで淡く光る。


 ちょうどその時、もう一体のゴーレムが、別の箱を掘り出してきた。

 標本箱の中には、異質な銀色に輝く破片が入っていた。

 これも、なんらかの強力な幻獣だろう。


 幻獣博物館の学芸員リエーブルに化けていた死を貪り食らう者。

 あの吸血鬼は、学園都市の地下ではワームをミノタロスやオルトロスへと変化させていた。

 

 だったら、ここで天使の骨を使って何をやろうとしていたのか。

 答えは、天使や、それに比肩する怪物を手駒として作る、だ。


「予想していた通りの最悪の結果だったね。企みの段階で止めることができて本当に良かったけど」


 クロエの言葉に私は無言で頷く。


『ふうむ。では我らの敵は、戦況を変えるに足る怪物を手に入れる目前だったわけか』


 ティルナノグの言う通りだ。

 ぞくりと寒気が背筋を這い上がる。

 新たなる天使を生成するために、まだ魔力が足りなかったのか、供物が足りなかったのか。

 どちらにせよ、助かった。


 狂王の手先として生成された、天使。

 古い吸血鬼より、ずっと危険な敵になるだろう。

 こうして止めることができたのは不幸中の幸いとしか言えない。


 そこまで話し終わると、パリューグが顔を上げた。


「ごめん、なさい。少し、取り乱したわ……これはあの子の……飢餓天使の骨よ。間違い無いわ、残留する魔力でわかるもの」


 頬に流れる涙を手の甲で拭い、天使は呟いた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] やっと最新話までたどり着きました
[一言] 吸血鬼サイドに賞金首的な制度があったら、エーリカかなり高額でしょうねぇ
[良い点] ワーム増殖事件?がすごく好きで、ワームがどうなったのか知れて良かったです。 オーギュストとクラウスはエーリカのやらかしの後始末を本当にしっかりと始末しているだなと。 こうやって今後も二人は…
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