表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Dear Diary,  作者: 時雨氷水
8/16

裏1: 書けない言葉


“なぁ、私の日記。 お前は喋れない、見えない、聞けない、誰にも私の言ってることを伝えられない。 だから、お前だけには安心して物を言える。 同僚さんも、上司さんも、信頼はしているが、彼らはどこまで行っても私の完全な味方になってはくれない。 彼らには彼らの思惑があるから。 


なぁ、私の日記よ、さっきはあんな事書いたが、怖いんだよ。 不安なんだ。 なぁ、あんな事を言ってても、捨てられたくは絶対ないんだよ。 覚悟したつっても、嫌な事には変わりがない。 一緒にいたいんだ、一緒に居るためならなんでもする。 手足や臓器の1つ2つなんてなくったっていいし、ゴミや奴隷扱いは慣れている。 体売ったっていいし、ヒトだって殺せるよ。 でも、ご主人様はいつも優しいんだ。 怒らないんだ。 何やっても、何言っても、我儘言っても、困ったような顔やただ諭すだけ。 危険な事やっても、そんな事しちゃ駄目だろうと言われるだけだ。


なぁ、私の日記。 彼の方に、私を本当に見て欲しいとまでは言わない。 いまのままでも、心の奥底まで満たしてくださってるから。 でも、言わないけど、けども、少し、ほんの少しだけ、







寂しいんだ。”


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ