あの時の言葉
随分と懐かしい顔が来たものだと思いながら
「他のものは息災か?」
そう聞いたら
少し笑みを浮かべながら
「ええ、陛下を探す任に当たってからは顔を合わせておりませんが定期連絡も全員途絶えておりませんので息災かと」
といってきた
そして少し気になったので聞いてみることにした
「どのくらい散らばっておるのだ?」
白竜は少し考えた後に
「者によってはブラジルまで行っている者も」
それを聞いた俺は
「すぐに呼び戻せ、そして日本国内で戦争もどきをやってもらう」
===========================================
そして忠誠を誓うといった後にジェシカは
「それでは忠臣ジェシカ、陛下の命に従うべく、帯刀、戦闘の許可をいただきたく存じます」
と律儀に聞いてきたので
「許可する」
と返事をしたら
私に対して一回礼をした後に数歩下がって能力の応用で手刀で空間を斬りそこから剣を取り出した
「相変わらずすごい能力の応用だ、思わず見惚れてしまう」
そう言ったら
ジェシカは自分の腰に剣を当てながら
「恐縮です」
と言いながら構えた
「久しぶりの準備運動だ、手加減してくれよ?ジェシカ」
と少し笑みを浮かべながら言ったら
「陛下こそ、手加減お願いします」
と言ってきた
流石に相手は十の剣序列3位のジェシカ、
ほとんど能力を使わずに勝つには、
「仕方ないかぁ、」
と言いながら少し目を触りながら言ったら
ジェシカが
「まさか、目を使うおつもりで?」
と少し警戒しながら言ってきたので
「うん、あんまり能力使うわけにもいかないしね〜」
そう答えたら少しジェシカは不満げな顔で
「まさか陛下は、手抜きをされるおつもりで?」
と聞いてきた
「手抜きじゃなくて他の臣下に余が衰えていると勘違いしてほしいのだよ」
それを聞いたジェシカは不思議そうな顔で
「なぜそのようなことを?」
と聞いてきた
「?余が衰えていると勘違いしたらそれこそ本気で倒しにくるものもいるだろう?それを試したいのだよ」
と少し楽しそうに言っている俺を見たジェシカは
「相変わらずですね、」
と呆れたよう無顔をした後に再度構え直した後に
「参ります!」
と言って一瞬で距離を詰めて斬りかかってきたので『距離』を伸ばした
そしてそれを受けたジェシカは
「私、その目が苦手なこと知ってますよね、」
と先ほどよりも更に不満げな顔をして言ってきたので
「知ってるから克服させようとしている」
と返した
そうしたらジェシカ先ほどの不満げな顔とは異なる、すでに攻略法を見つけたと言わんばかりの笑顔で
「それなら、もう手加減してあげません」
と言って空間を斬って裂け目を作りその中に入った
(ほう、空間の裂け目に入るか、基本的に空間の裂け目は一歩間違えれば閉じ込められ二度と出れなくなり出れたとしても別世界または知らない土地の場合がほとんどだと聞くが、まさか)
そう思考していたら
目の前の空間が裂けてそこからジェシカが現れた
「ほう、裂け目を使った短距離移動か、まるで曲芸だな」
そう言いながら裂け目から出てきた出てきたジェシカが振るった剣を紙一重でかわし続ける
「相変わらず避けるのがお得意のようで!」
そう言いながら剣を使いながら体術も織り交ぜてきた
だがそれが彼女本来の戦い方だ
剣の攻防の中に体術を織り交ぜながら攻防どちらも完璧に対応しその中で相手の隙を見逃さない目を持っている
それを対応するだけの余裕は紅葉には
「あるからこうなっているんでしょうね!」
そう言いながらジェシカは思考していたどうやったら自分の主に勝てるか
主の余裕をなくせるか
そしてどうしたら主の本気を引き出せるか
(剣体一体もあまり動じていないようだし、それに最悪この近距離であの目を使われたら、いや、使うならとっくに使っている?つまり近距離であの目は仕えないということ?それなら先程から目の力を使わないのも納得できる、でも、近距離で相手は素手、こちらは剣と体術、なのに、なのに、全く隙が視えない!)
「ジェシカ、余裕がなくなってきたかい?」
そう言いながら素手の体術のみで詰んでいくが、そろそろ対策されるかな
(隙がない、隙がないなら、作ればいい!)
「はぁっ!」
そういって私は音速にも達する勢いで剣を振った
(早い!だけど、って)
「気づいたようですね!受け流せるものなら受け流してみてください!」
(能力付与+能力仕様による斬る程度の能力の強化か、しかも触れたものを片っ端から斬るようになっているし、仕方ない、それなら、)
「炎系統魔法 御剣」
そう言って地面を溶解させて足場を減らしつつその溶解させた地面の一部を抽出、圧縮、合成させて剣を生み出した
(急に地面が溶けたと思ったら、剣で私と戦うつもりなのかな、)
そして作った剣を構えながら
「ジェシカ、第二ラウンドだ、かかってこい」
というのであった
===========================================
私がいた場所はとある大国のスラム街だった
私は一日を生きるために殺し以外は何でもやった
盗み、略奪、身売り、
あらゆることをしてその日を生きていた
だがある日知らない男が私を捕まえようとしてきた
私はとにかく逃げた
知らない森を駆け
川を泳ぎ
ひたすら逃げた
そこがその国の皇帝の庭だと走らずに
しばらくして相手も皇帝の私有地だと気づき追いかけては来なくなった
その時の私はひとまず安心した
なぜならそこが皇帝の庭だとは知らなかったからだ
正直スラムよりも快適だった水もあるし野苺や山菜もある
だが森の中で生活していくうちに
気づいてしまった
ここは管理されている
しかも相当な範囲を
そんなことをこの国でできるのは
「皇帝、だけ、」
と呟いてその日も木の上で眠っていた
そして次の日の朝
起きて下に降りたら知らない男がいた
「あなたは、誰、」
と警戒心を剥き出しで聞いたら
「通りすがりの迷い人さ」
と気楽な感じで答えてくれた
だが依然として私は警戒心をむき出しで
「そう、ここが、皇帝の私有地だって知らないの?」
と言ったら
「君こそ、ここで暮らしていたらいつかバレて打首だってあり得るけどいいの?」
と言ってきた
私は何も言い返せなかった
たしかにこの国の皇帝は容赦なく斬首刑や不敬罪などを使うと言われている
そんな皇帝が自らの庭に住み着いている『虫』を殺すことに躊躇するだろうか
いやおそらくはしない、その場で執行もあり得るだろう
だが、それでも私は構わなかった
死ぬ前にこんなに清らかな森で過ごしスラムとは無縁の生活をできたのだから
後悔はないだろう
だから私はこう答えた
「そんなの怖くないし、そんなことされる前に、死ぬ前に皇帝に一矢報いてから死ぬよ」
と答えたら
その男は鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしてその後に笑顔を浮かべた
そうして次の瞬間
「君、面白いね、僕さしばらくこの森に居座るつもりだからこの森の先輩の君に少しこの森について教えてもらえないかな」
と言ってきたので
「やだ」
と突き返した
のだが
「今日も来たよ〜」
と翌日も私の寝床を見つけては訪ねてくるということしてきたそいつを毎回私は
「いい加減うざいんだけど」
と毎回突き返す
そんな日常が一ヶ月に渡って続いていた
そしてとある日
「君剣を使えるだろ?一本僕と勝負してよ」
とそいつは言ってきたが
私は驚愕していた
私が剣を使えるのを知っていたのは死んだ両親と私を捨てたおじいちゃんだけだ
まさか
「あなた、おじいちゃんの回し者?」
と警戒心を会った頃と変わらないほど剥き出しにして聞いたが
「私を負かしたら答えてあげるよ」
と男はいっていたが
私は剣術において大人にも負けたことはない
だから今回も勝てると思い勝負を受けることにした
「私が勝ったら、あなたのこと話してもらうから」
と言って相手の投げた木剣を受け取り、
構えた
「...」
相手の構え方は素人同然
勝てる
そう確信して
斬った
そしたら
「負け負け〜降参〜」
と言った感じに案外あっさり勝ててしまった
「それじゃあ、聞くけど、あなたはおじいちゃんの回し者?」
と聞いたら男は首を傾げて
「いや〜?私はそのおじいちゃんっていう人を知らないし、私自身逃げてきたからあんまり良くわかってないんだ〜」
と優しい雰囲気のまま言ってきたので
正直、違和感しかなかった
そいつは男にしては痩せ型で見方によっては胸もあるし
その上髪質がいいと来たもんだ
私からすれば貴族の女が男装して知らない土地に逃げてきたようにしか見えなかった
だから
「あんた、一体何者?」
と聞いたんだが
「話すと言っても一度に何個も話すとはいってないよ?」
といたずらっぽい笑みを浮かべていってきたので
苦し紛れに
「約束と違うじゃない!」
と言ったのだが
「私は約束はしてないよ?」
と言った感じに言い逃れられてしまった
そうして毎日木剣で勝負をした負けたほうがなにか一つを答える
そんなルールでやっていたのだが流石にそいつも負けっぱなしというわけもなく
毎日手合わせしていくうちに強くなっていった
だがまだ私には及ばない
「今日は、そうだな、あんた貴族?」
こういった感じに毎回聞いているんだけど
「まあ、貴族かなぁ」
こんな感じに一応答えてはくれるでも
「どの爵位は?」
と聞いたら
「それは次の質問で聞いてね?」
と言った感じに毎回最後まで追求させてくれない
一応これまでにわかったことは
性別は女
森には本当に逃亡目的で来た
そしてさっきわかった一応貴族
この3つだけだ
これからもっと勝って知ってやる!
と躍起になっていたのだが
翌日あんなことになるなんて
翌日
いつも通り
朝に尋ねてくる時間に起きて降りて
下で待っていた
だけど
その日はあの人は来なかった
いつも森の中にいたところを探してみたけど
いなかった
そしてまた翌日
そいつは来たけど
どこか変だった
「なんできのう来なかったの」
それを言われたそいつは
「家の人に見つかりそうになっただけだよ」
とすぐに表情を明るくして答えてくれた
でも私は気づいていた
すでに森の中に普段いない気配があることを
「隠れてて」
そう言って私はそいつをかばう形で前にたった
そして
向かってきた男たちを斬った
だが、斬れなかった、木剣のおかげなのか気絶だけで相手はすんでいた
そして私はなんとなく察した
「多分この人たちは、あなたの護衛なんでしょ?皇帝様?」
と少し悲しげな顔で言ったら
「正解、そしてはじめまして、この帝国の皇帝、アカリカ・ジュリカだよ、君私に仕える気はない?」
能力の気配を解放したジュリカは皇帝にふさわしい雰囲気を出していた
「不敬罪にしないの?」
と少し怯えたような顔で言ったら
「そんなことしないよ?わたし、無駄な殺生は嫌いなの、戦いは好きだけどね?」
と言った感じに軽い調子で言い続けているこの人を見ているうちに
私は見たくなってしまった
この人がどんな帝国をつくるのか
この人がどんなふうに国民と触れ合っていくのか
この人のそばで、一緒にその未来を見たい!
「ジェシカ、陛下に忠誠を捧げます」
そう
木剣ながらに剣を捧げながら
幼い頃の私は未来永劫この方に忠誠を誓ったのだった
そしてその返事は
「受け取ろう、そして、またいつか本気で打ち合おうぞ」
という言葉だった




