2025/12/31 29:32
走る。
ひたすらに走る。
どこまでも続く暗闇を切り裂いていく。
全ての光が消え失せた東京は、さながら巨大な迷宮のようだった。
なんで一斉に停電したんだなんて考える余裕はなかった。
「明!!」
叫びながら、走りながら。
巨大な東京にはついに僕1人になってしまったのだろうか。
月と星々だけが道標となっていた。
散々、電柱やガードレールにぶつかりながら進んでいく。
明かりはきっとこの方向にいるはずなんだ!
約束した場所、東京タワー。
まだ一緒に辿り着けてない!
君の夢もまだ聞けてない!!
俺の夢も話せてない!!!
やっと俺が目指したい方向が見えたんだ!!!!
1人きりになった思考にハッとする。
ああ。
そうか。
俺も、俺でも間に合うのか。
足に絡みつく枷が、外れた気がした。
いや、完全に外れた。
解放と言っていい感覚だった。
敷かれたレールとその脇にピッタリと聳え立つ壁があるような価値観が、一面の草原、いや荒野のように見えた。
安全な道なんてないし、その先に何があるかもわからない。分からないけど。
これが、これこそが、1番欲しかったもので。
この風景の中で生きたかったんだと直感した。
だったら今すべきことはーーー
歌声が聞こえた。
その歌声を辿って、暗闇を超えた先に光が見えた。
交差点。
交わる道の一つの先に、東京タワーが見えた。
神々しく東京タワーだけがいつも通りに輝き、東京を照らしていた。
交差点の上、歩道橋の欄干に座って、東京タワーを切なそうに見つめながら明かりは歌っていた。
走る。
ひたすらに走る。
どこまでも続く暗闇を切り裂いていく。
全ての光が消え失せた東京は、さながら巨大な迷宮のようだった。
なんで一斉に停電したんだなんて考える余裕はなかった。
「明!!」
叫びながら、走りながら。
巨大な東京にはついに僕1人になってしまったのだろうか。
月と星々だけが道標となっていた。
散々、電柱やガードレールにぶつかりながら進んでいく。
明かりはきっとこの方向にいるはずなんだ!
約束した場所、東京タワー。
まだ一緒に辿り着けてない!
君の夢もまだ聞けてない!!
俺の夢も話せてない!!!
やっと俺が目指したい方向が見えたんだ!!!!
1人きりになった思考にハッとする。
ああ。
そうか。
俺も、俺でも間に合うのか。
足に絡みつく枷が、外れた気がした。
いや、完全に外れた。
解放と言っていい感覚だった。
敷かれたレールとその脇にピッタリと聳え立つ壁があるような価値観が、一面の草原、いや荒野のように見えた。
安全な道なんてないし、その先に何があるかもわからない。分からないけど。
これが、これこそが、1番欲しかったもので。
この風景の中で生きたかったんだと直感した。
だったら今すべきことはーーー
歌声が聞こえた。
その歌声を辿って、暗闇を超えた先に光が見えた。
交差点。
交わる道の一つの先に、東京タワーが見えた。
神々しく東京タワーだけがいつも通りに輝き、東京を照らしていた。
交差点の上、歩道橋の欄干に座って、東京タワーを切なそうに見つめながら明かりは歌っていた。




