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続きの物語:モダニズム

エミリアの意識が揺らめく。過去、現在、未来が交錯する。

魔王の城―灰色の石壁―母の笑顔―血に染まった剣―人類の希望―


「わたしは...誰?」


記憶の断片が渦を巻く。エミリアは自身の存在を探る。

英雄? 殺人者? 救世主? 破壊者? 人類の代弁者?

現実が歪む。城壁が溶け、森に変わる。木々が語りかける。


「汝の宿命を受け入れよ。汝は人類の物語を紡ぐ者なり」


エミリアの手に剣が現れる。重い。軽い。冷たい。熱い。

それは個人の武器であり、同時に人類の進歩を象徴する光。


心の奥で声がする。「行け」 誰の声? 自分の声? 神の声? 人類の総意?


足が動く。意識は漂う。それは人類の歴史が前進する音。

廃墟―戦場―祝宴―墓場―

文明の興亡―人類の闘争―進歩の祝福―過去への追悼―

場面が目まぐるしく変わる。全てが真実で、全てが嘘。


全ては意味があり、全ては大いなる物語の一部。


魔王が現れる。父の顔。兄の顔。恋人の顔。自分の顔。人類の顔。


「我々は皆、この壮大な叙事詩の登場人物なのだ」


剣を振り上げる。切り裂くのは敵か、自分か。それとも運命か。


「我は汝なり。我らは人類なり」


世界が砕け散る。光と闇が渦巻く。

それは混沌であり、同時に新たな秩序の誕生。

エミリアの意識が拡散する。全てになり、無になる。

個が消え、集合的な意識となる。

再び目覚めたとき、彼女は―

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