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65.転生と転移の違いはにゃんにゃ?

「と、言う訳で」


何が、と言う訳なのだろうか

この自称神様はひとしきり笑った後、えらく真面目ぶった態度でマディへと語りかけてきた


本性はバレているんにゃぞ、と思わず言いたくなるのを我慢する


「私は一体どうなるんだにゃ」


「普通であれば、天国に行って、次の人生、いや虫かもしれないし…うーん まぁ転生?って言うの、知ってる? 要するに今の自分の存在が無くなって新しい生き物に生まれ変わるのね」


「…今、虫っていったにゃ?」


「言ってない」


コイツ…


それにしても

転生…かぁ


自分が自分じゃ無くなる事に恐怖が無い訳では無い

だがそれ以上に、自分の両親と友人の顔が思い浮かぶ


「忘れたくないにゃあ…」


ふと、口をついてそんな言葉が出る


「…じゃあ、こーしましょ 貴方、転移しなさい」


神様から唐突に聞きなれない言葉が出た


「転移?」


「そう、転移 そのままの姿と記憶を持って貴方を別の世界へ送り出してあげましょう!まぁ一回死んでるからこれが転移かと言われると所説あるけどね」


「別の世界に…?」

 

「今ちょーっちだけ問題がある世界があってね。貴方の元居た世界に似ているんだけど、そこの世界の神が殺されちゃったのよ」


これまた、物騒な話だ

それが自分の転移にどう関係していると言うのだろうか、不穏な感じしかしない


「あんまり詳しくは話せないんだけど、世界は複数あってね それぞれ1人の神がついているものなのよ、神は殺せる様なものじゃないはずなんだけど、何をどうやったのか まぁともかく神殺しが事実上の神に成り代わってしまったのよ、あー 成り代わった事は問題無いんだけど」


問題にゃいのか、物凄い問題な様な気もするのにゃけど、神様には神様の事情があるのだろう


「神殺し つまり 神を殺せるっていう事実じじつ事態じたいが問題なのよ、だから貴方にはこの神殺しを殺して欲しいって訳」


出来れば、神を殺した方法を聞きだしてからね、と付け加える

「でも、貴方これを成し遂げたら神殺し殺しよ なんかカッコ良くない?」

とケラケラと笑う神様


「それに、残念だけど元いた世界には送ってあげられないの こっちにもルールってものがあってね」


「いや、でも私みたいにゃ転んで死んじゃう様なのが神殺しを倒せるとは到底思えにゃいんですけど…」


そもそも、そういうのは元から強そうな人を選べばいいんじゃないかにゃと思う

もしかして、私以外にもこういう事をしているのかもしれにゃいけど


「あっ 心配してる? それは大丈夫!」


そういうと神様は何処から出したのか、紙の束をこちらへ差し出した


「さぁ これは、私からのプレゼントよ、好きなものを選びなさい、1つしかあげられないけど…貴方に特別な力を授けてあげましょう」


ずずいと、渡された紙の束をペラペラとめく


そこには、【魔力操作】【強力】【繰返】【神速】その他数々の能力名らしきものが記載されていた


「で、でもにゃぁ…」


「あーもう煮え切らないわね! 貴方 自分の記憶を無くしたくないんでしょ? それなら選ぶ道は一つだけよ!」


たしかに、この神様の言う事も一理ある、私が今の自分を保っていく為には


「これしかにゃいってことかにゃ…」


腹を決めるしかにゃい

でもそうにゃると、どの能力にするかが…


うんうんと悩んでいると


「ねー早くしてよー、いいじゃん適当に選んで向こうに行ってから悩めばさー」


と横槍が入る、なんにゃこいつ…ほんと引っ掻いてやろうかにゃ…

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