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軍属のツドラ  作者: いけしょー
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ド○えもん

「あぐっ!?」


 訓練後の訓練場の隅で突き飛ばされ、尻もちをついているのが僕、ツドラ二等兵だ。WW(ダブリュウダブリュウ)-O7(のオーナイン)基地C0-20(シーゼロのフタマル)班所属。

 下はD3-20、上はS0-00まである中のC0-20。中級軍属と呼ばれる地位だ。

 ……ギリギリの崖っぷちだけどな。


 「お前のモノは俺のモノなんだよ!がははは!!!」


 で、このジャイ○ンみたいな奴がC0-20班班長のジャン準一等だ。名前までジャイ○ンみたいで、初めて会ったときは笑ったね。ボコボコにされたけど。


 「じゃあ、そのふかし芋あげるから変わりに今度ドライブ連れてってくれよ、ケイオス二等」


 ジャン準一等は同じ班員同士の敬語を禁じている。理由は面倒だからだそうだ。


 「悪いな、僕の車は三人乗りなんだ。もう一人先客がいるからね」


 で、このス○夫がケイオス二等。ジャン準一等みたいに言動がス○夫だが、名前はカッコいい。

 ちなみにケイオス二等の車はかなり昔の珍しいやつだ。


 「ちぇっ」


 「が(あ)っははははははははは!!」


 ところで、気付いているかもしれないが僕は前世の記憶がある。まぁ、誰にも話していないしここの文明は地球より進んでいるからなんの価値も無いし、いろいろな世界からの転生者が100年に一度くらいは現れるから珍しくもなんともないのだ。





 「もう一個芋買うか」


 この世界にはの○太(ツドラ二等)ジャイ○ンとス○夫とし○かちゃん(C0-20班軍医のカレン準一等)はいても、ドラえもんはいない。したがって、の○太の僕を助けてくれる存在はいないのだ。ちくせう。


 ふかし芋一袋二個入りで250レス。1円≒1レスくらいだ。そこそこ高いがひと月の給料は手取り45万レス。生活に余裕はたっぷりある。

 DNA認証のキャッシュレス決済でサクッと支払う。やはり、文明は地球より進んでいる。


 「よぅ、浮かない顔だな」


 …!!シジマ準特等!


 「お、お疲れ様です!」


 「そう畏まるな。私は君の友達だろう?敬語はやめろ」


 「で、ですが…」


 「上官が敬語はやめろといっているぞ?」


 ここまでは常套文句だ。だが、この人は準特等という肩書を傘に何を言い出すかわからない。

 一つ前は鬼教官で有名な上官のところへ書類を取りに生かされ、そのままその教官にしごかれてきた。

 二つ前なんかは訓練で行ってきた山の頂上に財布を落としてきたから取ってきてくれと。

 もうめちゃくちゃだ。


 「はぁ…わかったよ。で、今日は何を?」


 「ジャン準一等にこの紙を渡してきてくれ。」


 「………へ?それだけ?」


 「それだけとはなんだ。これじゃもの足りんか?」


 「い、いや、なんでもない」


 「そうか。じゃ、よろしくな」


 シジマ準特等はコーヒーを置いてどこかへ消えた。


 ズズ……


 「うぇ…芋とコーヒーは合わねぇな」


 ズズリ

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