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五色の書  作者: 鳥辺野ひとり
ティースタバレー辺境伯領
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登場人物 ティースタバレー辺境伯領

〜タルザム一家〜

■タルザム・ボープ・サングマ

 男/32歳/無職


 サングマ辺境伯家の分家であるサングマ伯爵家の次男。

 黙っていれば強面の大男だが相変わらず貴族としてはがばがば。その度にライザから脛を蹴られたりつま先を踏まれたり脇腹をどつかれたりする。

 体格に見合う立派なモノを持っているが、家庭を築くことを長く避け続けていたために、女性相手の夜の経験が無さ過ぎてド下手くそ。



■ミリクトン・ボープ・サングマ(ミリク)

 男/5歳/失われた古代魔導兵器『賢者の本棚』、私立ティンダーリア魔法学園教授


 学園から8日間の有給休暇をもぎ取り、家族旅行を敢行したミリク。どういう訳か「弟が欲しい」と言う事らしいがその真意は不明。

 本来の機能ではないが一時的に『使徒』として機能でき、神の権能の一部を振るうことができる。ただしリソースの関係上ミリクの存在そのものは圧縮され一時的にギャバリーが肉体の制御権を得るほか、神側の承諾が必要になる。そのときの見た目は、“原典”にある『天使』に酷似している。



■ギャバリー

 女?/?歳/『賢者の本棚』書庫管理人工精霊『栞の杖』


 ミリクに搭載された人工的な精霊。

 『司教杖』としての機能も一部有し、神を降ろす際の(しるべ)となる。



■ライザ・エリシェバ(シスター・リザヒル)

 女/29歳/修道士(治癒士(ヒーラー)


 エデンベール枢機卿の孫娘であり、タルザムの婚約者。苦労人。

 外出時も常に治癒具一式を携行している。手の届く場所にないと落ち着かない。

 二級(ベテラン)治癒士(ヒーラー)として、子を授かる技術にも精通しており、その超絶技巧で素人童貞と言っても過言ではないタルザムを圧倒。

 その身に新たな命を宿した。



~私立ティンダーリア魔法学園関係者~

【ミリクトン研究室生】

■クルセオン(クルセオン・フォープ・ティンダーリア)

 男/9歳/嫡子、ティンダーリア侯爵家次期当主

■マハラニ

 女?/?歳/???、研究室(ゼミ)


 二人ともミリクから一週間は身動き取れない程度の課題が言い渡されお留守番。



■モハン・マジュア(モハ先生)

 男/20歳/研究室(ゼミ)生、初等部(プリマ)魔法教官


 ミリクから不在の間代理で講義するようお願いされお留守番。



初等部(プリマ)生】

■レイルウェイ・フォープ・ティンダーリア(レリー)

 男/6歳/嫡子、初等部(プリマ)


 ナラナートの“研究ラッシュ”で家では眠れない上にミリクも不在のため、シムリン研究室に避難。



■シンジェル・ボープ・キーナ・キャッスルトン(ジル)

 男/7歳/庶子、初等部(プリマ)


 ミリクに旬の“ティスタ豪精鰻(ヴァイタングィラ)”について提案した張本人。



【理事長・教授陣】

■ナラナート・ティッピー・フォープ・ティンダーリア

 男/28歳/ティンダーリア本家侯爵当主、理事長


 クルセオンとレイルウェイの父親。ミリクが提出する論文の数々の査読・検証で“研究ラッシュ”が連続で発生し、どんどん健康になっている。周りは若干寿命が削れている。



■シムリン・ラットパンチャー

 男/24歳/教授(属性魔法応用)


 ボサボサ暗茶髪に翡翠色の瞳をした猫背の陰気な青年。見た目に反しかわいいものと猫が好きで、趣味で猫耳ぬいぐるみをよく作る。

 かわいいの前では歳や性別などは無関係で、少年の方が無防備な分クるものがあるという。

 汎用演算人工精霊“シューニャ”を作った縁で、レイルウェイの避難先になっている。Yes ショタコン No タッチ。



■バルバザー・バーネスベッグ

 男/34歳/教授(通信魔法応用)


 国内随一の大商家、バーネスベッグ商会会頭の三男。子供のころに見た祖父の作り上げた時計台の同期システムからインスピレーションを得て、国内のどこからでも情報をやり取りできる通信網の構想を現実のものにしようと日夜研究開発を進めている。



■ランビバザー・ティースタバレー

 男/27歳/教授(魔物生態研究)


 土色をした長めの髪を後ろで纏めている童顔で短躯な男性。

 純真な少年のような眼差しで嬉々として魔物を解剖する結構ヤバい人。安全だからと自分の腕切り落としたり回避のために自分の頭切り刻んだりする。


 その名字の通りティースタバレー辺境伯家の嫡男であり末っ子(五男)。彼自身は家督継承権も貴族籍も11歳時点で放棄しており、半ば出奔するように家を出て王都のティンダーリア魔法学園に入った。(一発で中等部(リュケ)合格し、その後も飛び級を重ねる)

 家族仲は悪くない(とランビバザー本人は思っている)


 ミリクのヒントから、神聖魔法による親子関係の鑑定(カノス)をベースとした“遺伝( カノシ・)子鑑定”(ゲネティカ )という術式を考案。普段の現地調査(フィールドワーク)の傍ら魔物の再分類と系統樹を作りその起源に迫り、何となく感じていた違和感への答えを垣間見、新たに動き出そうとする。



■シャモン・チャーバリ

 男/62歳/教授(遺跡遺物研究)


 スキンヘッド(ハゲではない)の老年男性。発掘作業を生業とする関係上、地学や考古学など多岐に渡る学問に明るい。



【ランビバザー研究室生】

■リンダ・ボープ・ガリングクロス

 女/24歳/庶子長女、研究室生三年


 特に風魔法が得意な面倒見の良いサバサバした性格の女性。

 ガリングクロス分家は外務系外交担当男爵家。



■サムザー・ボープ・ドゥレイル

 男/21歳/庶子次男、研究室生一年


 砕けた口調の男子。父や兄とは性格がほぼ逆でそりが合わない。リンダからはサム君と呼ばれる。



■リッシュ・フォープ・クローナル・キャッチメント

 女/20歳/嫡子三女、研究室生一年


 口調こそ令嬢らしくお淑やかだが、中身が少々嗜虐的というか猟奇的。母がSというより父がドMらしい。リンダからはリッシュちゃんと呼ばれる。



■ルラガーン・フォープ・カークホール

 男/17歳/嫡子四男、研究室生一年


 弱気な陰キャで予習を綿密にするタイプの男子。末っ子で、祖父母からは可愛がられている。リンダからはルー君と呼ばれる。

 カークホール家は王国全体の内務のトップである侯爵家。家格だけで言えば班内で最も上。



~バーネスベッグ商会関係者~

■ドノック・バーネスベッグ

 男/50代後半/支店長


 バーネスベッグ通信 ティースタバレー領中央領都(スラックレリ)支店の支店長を務めるおじさん。

 バーネスベッグの家名を持つが、貴族で言うところの分家筋でバルバザーや会頭とは血が離れている。



■ネオラ・リショップ

 女/?歳/専属審問士(インクイジター)


 バーネスベッグ通信 ティースタバレー領中央領都(スラックレリ)支店に勤める専属の二級審問士(インクイジター)お姉さん。



■セボーク・フットヒルズ

 男/10歳/丁稚、宝飾店の息子


 バーネスベッグ通信 ティースタバレー領中央領都(スラックレリ)支店にて丁稚として店の接客業務のお手伝いをしている少年。

 実家がバーネスベッグ商会傘下の宝飾店で、その辺りの流行りに敏感。一方で同年代の同性との交流が殆ど無く、ミリク相手ではその話術を発揮しきれなかった。



■バーネスベッグ商会 会頭

 ?/?歳/会頭


 バーネスベッグ商会を統べる現トップ。バルバザーの親。

 国家プロジェクトでもある通信インフラ事業に素早く参入し事実上の寡占状態を作り上げ、国内の物流情報を掌握。商会を国内有数から国内随一のレベルに押し上げた。


■先代会頭

 男/故人


 バルバザーの祖父。

 約三十年前完成したスラックレリ大時計塔の建設に関わっており、伝手と資産にまかせて通信魔法を利用した領内の全時計台との同期機構を作り上げる。結果としてバルバザーが通信魔法分野に進むきっかけとなった。



~ティースタバレー辺境伯家~

■バルワカーニ・ティッピー・フォープ・クローナル・ティースタバレー

 男/50歳/ティースタバレー辺境伯


 キャッスルトン王国の国防を担う三伯が一つ。急峻な山脈に面する北方のサングマ、魔物蔓延る密林に面する西方のパニアータと名を連ねる、急流の大河と戦乱の小国群に面する東方のティースタバレー。その現当主。

 正妻と側妻との間にランビバザーを含め5人の息子と2人の娘を儲けている。11歳のランビバザーがサインを求めた継承権破棄と貴族籍を抜けるための書類を、ごっこ遊びだと軽んじてサインしたら翌日には本当に出て行ってしまい、狼狽と後悔&妻と娘達からの総スカン(息子達は逆に安堵したのだが、それが顔に出てしまっており一緒になって説教を受けた)でメンタルが軽くボコボコにされ、今でも若干引きずっている。



~その他ティースタバレー領の人~

■“魔動車(マギアクルス)”の研究所の所長

 男/60手前/所長

 馬車に変わる移動手段として、魔石を液化した“魔液(ラピスラクリマ)”を魔法的に燃焼し駆動する車を長年研究していた。

 致命的な問題点とその改善策をミリクから提示され、情緒がおかしくなるところだった。



~教会関係者~

■エデンベール・エリシェバ

 男/?歳/『黄』の枢機卿


 教会の聖五色資格(ファイブカインズ)の全色を一級以上保有し、キャッスルトン王国から特級魔法使いの認定を受けている人外みたいな神託おじさん。

 教皇に(かしず)いているが、一方でミリクを『神の恩寵』と呼んで(はばか)らない。



■ゴパルダラ

 ?/?歳/教皇


 虹色に輝く銀の髪と瞳をした、少年とも少女とも言える見た目の美を湛えた存在。年齢性別不詳者。


 素ではかなり砕けた口調で、エデンベールしかいない場だと「教皇飽きたな~」「もうやめたいな~」としばしば口走る。



~キャッスルトン王家~

■マカイバリ・フォープ・キーナ・キャッスルトン

 男/20代半ば/第一王子、王太子


 王位継承権第一位の次期国王。クインショラより年下。

 5年ほど前に行われた新婚旅行も兼ねた全国視察では、若きバダンタムを大司教にしたり豪精鰻(ヴァイタングィラ)のコース料理でハッスルして男児を儲けたりした。クインショラにぞっこんで、第二夫人や妾は今のところいない。


■クインショラ・フォープ・キーナ・キャッスルトン

 女/20代半ば/マカイバリの第一夫人、王太子妃


 山向こうの隣国ニルギリから嫁いできた。

 下心がまったくなかったとは言わないが、それはそれとして豪精鰻(ヴァイタングィラ)のコースはとても美味しかったとのこと。でも夜の王子はもっと美味しかったとも語っているとかいないとか。



~~~

■黒い人型実体

 █/未定義/外宇宙神性、分霊顕現体、〈████〉


 █████████。〈無貌〉。█████に遣えているとされるが、その主を指して白痴だ何だと馬鹿にしているとも。


 元『青』の枢機卿ナーシサスの身体を使ってやってきた。

 ちょくちょく他でもこういうことをしているためか人型の顕現が得意で、化身も数多く持つ。逆に言えば決まった姿が無い。


 眷属として歪な飛竜(スカイドラゴン)のような“鳥”と不可視不定形の“狩人”を無数喚び出し使役する。

 〈████〉の中でも最もイかれた性格をしており、その矛盾すら孕む在り方は、普通の人間には相容れない。大抵において破滅的な混沌と狂気をバラ撒き、世界を破壊しようとする。というか居るだけで世界を侵襲してしまう。


 この世界に在ってはならない異物であり、“生命を保つ者”( リーヴスラシル )の護り無しで相対すれば存在や魂が侵される。



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