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異世界生活説明書
あなたは見て見ぬふりをしていませんか?
もし、異世界へ行きたいと願うならば…傷ついた白いカラスを助けてあげて。
そうすればお礼に連れていってくれるはずだから…
この物語を読む前に…
貴方には大切な人がいますか?
その人は何をしていますか?
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高校にあがったばっかりの無気力男子な雄飛は、友人は愚か口を聞く人さえいなかった。
そんな日々が続く中、ある日怪我をしていた珍しい真っ白なカラスを助けた。
怪我が治るまで世話をすることにしたのに……
次の日見ると全く知らない少女がクッションの上で寝ていたのだ!?
「はぁ!? お前誰だよ!」
「はぁ?見てわかんないのかね?カラスだけど?」
「夢見てるのかな……」
「あ!ちなみにイキナリなんだけどね! 君を私の世界に招待してあげる!」
「…は?」
これは彼が拾ってしまったカラスが連れてきてくれた世界での出来事。