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透明人間の手記  作者: 宝積 佐知
Hello,world!!
65/68

⑺希望、或いは狂気

「人心掌握はお前の得意分野だろ」

「独裁者みたいに言わないでくれ」




 さも当然みたいに霖雨が言うので、和輝は言い返した。

 匠と約束したタイムリミットまで後一日。明日には欧州へ戻らなければならない。和輝は神木葵の収容される隔離施設を訪れていた。

 鞄を持ち歩かない和輝だが、今日は黒いバッグパックを背負って来た。きっちりとスーツを着込んでいる霖雨に比べると余りに軽装だが、それでも普段よりは気合を入れて来たつもりだった。


 神木葵はサイコパスか、否か。


 和輝の中では既に結論は出ている。

 彼はサイコパスではない。心に傷を負った善良な一般市民だ。少なくとも、社会の崩壊を目論むような過激派ではないし、社会的な常識や道徳も理解している。彼が過激な行動に走る時には人間的な感情とその必要性があった。本来は理知的で、調和を重んじる人間なのだろう。神木葵は後天的なサイコパス気質であって、それは環境によって治療が可能なのだ。


 問題は別にある。それはサイコパスと言う診断を下されるまでに救済の無かった環境と、現在も拘束しなければならないと躍起になっている古い因習を変える事だ。それは社会における偏見と、罰される事を当然と思い込んでいる神木葵自身の意識の転換に他ならない。

 そして、後者は和輝に課せられた使命なのだ。


 今日、この場所で神木葵の意思を変えさせる。


 自分に、それが出来るか?

 他者を警戒して心を開かず、遠ざける事でしか守れなかった透明人間を変えられるか?


 目を閉じた時に蘇るのは、あの闇の深淵のような双眸と、人形のような無表情だった。思い出すだけで全身が粟立ち、何処かへ逃げ出したい衝動に駆られる。だが、泣いても笑っても、これが最後だ。奇妙な緊張と高揚感に眩暈がするのに、不思議と力が湧いて来る。

 高校野球に打ち込んでいた頃、甲子園を目指していた。負ければ即ゲームオーバーの試合。コンティニューは有り得なかった。

 この奇妙な高揚感は、きっとランナーズハイなのだろう。だが、こう言う時程、和輝は失敗したことが無かった。

 栄光は君に輝く。あの吹奏楽の演奏が、今も耳の奥に焼き付いている。


 手続きを済ませ、看守に引率されて面会室の扉の前に立つ。生体認証が解除され、鍵が開く。

 軋む扉の向こうに、既に彼は待っていた。




「おはよう」




 口角を吊り上げて、神木葵が笑った。

 和輝も朝の挨拶を返して、座り心地の悪い椅子へ掛けた。

 和輝は正面に、霖雨は斜め前に座った。相対する神木葵は何時もの感情の読めない薄ら笑いを浮かべていた。


 距離感を掴む為に、和輝はなるべく平素を装って世間話から始めた。




「調子は如何だい?」

「今日はね、気分が良いよ。久々に本を読んだんだ」

「何の本?」

「かもめのジョナサン」




 神木葵が言った時、じくりと顳顬に痛みが走った。

 かもめのジョナサン。和輝も読んだ事がある。尊敬する先輩に贈られて、頁が擦り切れる程に何度も読んだ。だが、それは何時の間にか失くしてしまったのだ。


 大切にしていたし、あの本には匠の栞を挟んでいたから、見付からなかった時には相当に落ち込んだ。けれど、それを匠に告げると何でもないみたいに「何時か見付かるよ」と返された。


 あの本は、何処へ行ってしまったのだろう。

 和輝がそんな事を考えていると、神木葵は微笑みを浮かべたまま言った。




「これはこの世での使命が終わったか如何かを知る為のテストだ。もしも、貴方が生きているのならば、使命はまだ終わっていない」




 耳に覚えのある言葉だった。

 それが引用であると気付き、和輝は返した。




「俺もそれ、好きなんだ」

「知ってる」




 神木葵は、あっさりと肯定した。

 和輝は確信する。四年前、自分の記憶の空白には彼が関わっている。だからこそ、初対面の自分の事をつらつらと話せたのだ。


 懐かしむように目を細めて、神木葵は肘を突いた。




「四年前に比べて、多少は成長したのかな?」

「大人になったよ。俺は妥協を覚えた」

「妥協、ねえ」




 神木葵はちらりと霖雨へ目配せをした。親しい間柄には見えないが、他人とも思えない仕草だった。

 霖雨は何も口を挟まない。神木葵は値踏みするようにじっと和輝を見詰めた。




「お前、挫折した事ある? 何かに絶望して、膝を着いた事、ある?」




 神木葵は答えを待たずして、さもありなんと答えた。




「無いだろう。お前の世界には必ず希望があったから。誰かが必ず側にいてくれたから。でもね、本当の絶望に直面すると、人は目が見えなくなる。希望を見出すだけの気力も失せて、膝を着く事しか出来ないんだ」




 お前に解るか?

 神木葵が言う。彼はもう、笑っていなかった。能面のように表情を凍り付かせて、絶対零度の瞳で射抜いている。その目で睨まれると、身体が強張って呼吸すら儘ならなくなってしまう。


 まるで、毒蛇の頭髪を持つギリシア神話の怪物みたいだ。宝石のようなその目は見る者を石に変えてしまう。和輝は喘ぐようにして、切り出した。




「お前は、絶望したの? だから、此処にいるの?」




 神木葵は三日月みたいに口角を吊り上げて嗤った。

 侮蔑、罵倒、嘲笑。その全ては相対する和輝ではなく、鏡に映すように彼自身へ向けられている。和輝には、そんな風に見えた。




「俺はね、兄ちゃんが死んだ時、本当に辺りが真っ暗になったんだよ。祈っても縋っても、助けの手は差し出されない。死ぬ事さえ許されない。きっと、お前には解らない。希望を掴んだと思った時、既に絶望は回り込んでいる」




 此処には、強化硝子なんかよりも深い境界線がある。

 これが、価値観や思想の壁だ。

 和輝は父の言葉を思い出した。彼がサイコパスであっても無くても、自分達は解り合えない。

 生きて来た道が違う。選んで来た答えが違う。大切にして来たものが違うのだから、当たり前だ。だが、和輝はもう、覚悟を決めている。


 この断崖絶壁は、生半可な覚悟では越えられない。深い傷を負う覚悟で前へ進まなければならない。




「お前の言う絶望って、何なの」




 和輝は問い掛けた。神木葵は驚いたみたいに目を丸めていたが、それは他意の無い純粋な疑問だった。


 神木葵のこれまでの人生は悲劇に彩られていた。けれど、それでも此処まで生きて来たのだ。

 人は何かに絶望して、諦念しながら生きる事が出来るのだろうか。それが和輝には解らない。


 神木葵は痛みを堪えるように目を閉じた。そして、ゆっくりと開かれた時、其処には確かな光が宿っていた。




「希望が、失われる事だ」




 和輝は、口を噤んだ。追求の言葉は喉の奥に張り付いて、出て来なかった。

 絶望の陰に取り憑かれた透明人間は、この世のものとは思えぬ程に美しかった。硝子越しに見えるその様は、まるで不可触の美術品だ。此処は完成された箱庭なのだ。


 失われる事を恐れると言う事は、裏返せば、それはまだ失われていないと言う事だ。神木葵にとっての希望とは、一体何だろう。

 この箱のような隔離施設で、自由も尊厳も守られずに拘束され、剰え身に覚えの無いレッテルを貼られながらも、それを甘んじて受け入れる理由は何だ。




「挫折した事、俺もあるよ」




 まるで、懺悔だ。

 和輝は言った。




「死のうとした事がある。もう如何しようも無くて、逃げたくて、でも、逃げられなくて、気付いたら自分の手首を切っていた。家族や仲間がいなければ、俺は生きていなかったと思う」




 こんな話はしたくない。だが、言わなければならない。神木葵を救う為では無く、自分が前へ進む為に、過去を受け入れなければならないのだ。


 黙っている神木葵はそのままに、和輝は肩を竦めて、少しだけ笑った。




「俺は同情が嫌いだ。だから、弱音は吐かない事にしているんだ。同情するのも、されるのも真っ平御免だよ。でも、お前の生い立ちを知る程に、辛かっただろうとか、悲しかっただろうとか、考えてしまう。今のお前の心に寄り添う術が同情ならば、俺はお前に同情する」




 神木葵は息を漏らすようにして、少しだけ笑った。




「お前、変わったね。ーー四年前のお前なら、四の五の言わずに強行突破しただろう」

「そうかもね。歳を取ると、色々なものを背負って、如何してもリスクを考えて、臆病になってしまうから」




 昔の自分ならば、強引に神木葵を釈放させていたかも知れない。自分には出来ると信じて、前だけを見て走り続けたと思う。

 だが、今は違う。視野も狭くなり、頭も固くなり、自分の限界も知った。この世には不可能がある。解り合えない価値観がある。それは如何足掻いても動かせない現実だ。




「大人になったねえ。まあ、俺はお前の若さ故の無鉄砲さや、傲慢さも嫌いじゃなかったけどね」




 神木葵が楽しそうに笑った。それは、もう戻らない過去を振り返り、懐かしんでいるようにも、嘆いているようにも見えた。




「お前が此処にいるのは、自分への罰なんだね」




 神木葵は、答えなかった。

 和輝は構わず、問いを重ねた。




「それは、何時か許されるの?」

「さあね。俺が決める事じゃない」

「いいや、お前だよ」




 和輝は、息を殺すようにして、そっと言った。

 自分は神木葵にはなれない。けれど、その虚しさが、痛い程に解る。


 兄が死んだ時、彼は未成年で、正当防衛が成立し、証拠も不十分で起訴されなかった。だが、神木葵は兄が死ぬ可能性に気付いていて、最大限足掻いたのだ。それでも、事実は、役者が違ったけれど。

 これは未必の故意なのか。彼は兄を助けられたのか。他の未来は有り得なかったのか。その可能性が、彼を苦しめた。


 罰が欲しかったのだ。和輝は高校時代にチームメイトの自殺に関わった。彼女を助けられたのか、自分に何か出来たのか。仕方が無かったんだよ、なんて言葉では納得出来なかった。


 俺は、神木葵は、あの子を、兄を、助けたかった。




「もう、解っているんだろ」




 それが、何より彼を追い詰めると解っていても、和輝は言わなければならなかった。




「お兄さんが死んだのは、お前のせいじゃない。お前に罪は無いんだよ」




 この場所を訪れる時、霖雨は和輝に、お前にしか出来ない事だと言った。その意味がやっと解った。

 霖雨は、和輝が精神科医だから依頼した訳では無い。

 神木葵を断罪出来るのは、死んでしまった兄ではない。同じ苦しみを知っている自分しかいない。




「お前はサイコパスじゃない。罪の意識に苛まれ、嘆き、後悔する。その心理作用こそが、ーー心なんだよ」




 死者は蘇らない。過去は変えられない。蹲っていても朝は来るし、足踏みしていても靴底は減る。


 和輝は机の下で、拳を握った。此処に強化硝子なんてものが無ければ、殴ってやりたいとさえ思った。




「失っても、失っても、希望はある。だから、前を向いて生きるしかないんだよ」




 神木葵が肩を震わせた。だが、和輝が追い打ちを掛けようとした時、それまで黙っていた霖雨が突然音も無く立ち上がった。




「お前のしている事は自己満足だ。好い加減、其処から出て来い」

「ーー如何やって?」




 その時、目の前の神木葵が、蜃気楼のように霞んだ。

 タイミングを見計らったようにして看守が間に入る。時間です。無情な声が刃の如く突き刺さる。

 和輝は弾かれるようにして立ち上がった。殆ど反射的に吐き出された声は、奇しくも霖雨と重なっていた。




「俺達が引っ張り出してやる」




 和輝と霖雨は、強化硝子の向こうを強く睨んで言った。神木葵は答えなかった。看守は相変わらずの鉄面皮で、面会時間の終わりを告げる。


 透明人間が退場する。其処に言葉は無かった。

 けれど、扉の向こうに消える彼の横顔には、微かな笑みが浮かんでいるように見えた。







  Hello,world‼︎

 ⑺希望、或いは狂気








 面会室を出た霖雨は、エントランスホールにいた。

 据付のベンチに腰を下ろし、ふーっと大きく息を吐き出す。風船のように身体から気力まで抜け出して、最後は萎んで消えてしまうのでは無いかと嫌な想像に駆られた。だが、疲弊し切った身体は彼方此方がぎしぎしと軋んでいた。


 和輝が記憶を失くして、葵が母国へ強制送還されてから、四年もの月日が流れた。その間、自分に出来る事は何か探し続けた。


 司法が葵を拘束するのなら、法律を学び、その懐へ入ってやろうと思った。死に物狂いで勉強し、司法試験を突破して弁護士になってからが大変だった。

 弁護士としての働き口は少なく、葵の顧問弁護士になるには実績と信頼を積み重ねなければならなかった。

 そして、如何にか顧問弁護士まで漕ぎ着けても、葵は此方の声に一切耳を傾けなかった。


 自分では、駄目だ。

 葵に下されたサイコパスの診断を覆すには、専門家の診断が必要だった。だが、どんな精神科医も葵を忌み嫌い、心を開かせる事は出来なかった。


 そんな時、風の噂で、和輝が精神科医になった事を知った。

 これは運命だと、光明が差したと思った。けれど、和輝との接触は困難だった。

 和輝は記憶を失ったままだった。下手に接触すれば、彼のトラウマを引き起こす可能性があったのだ。

 結局、何も出来ないまま月日は経ってしまった。


 そして、あの日、霖雨は和輝と出逢った。

 それは彼と初めて出逢った日のようだった。霖雨が介入するまでも無く、彼は危機を脱出出来たのだろう。けれど、そんな好機を逃す訳にも行かず、霖雨は勇み足で介入した。

 それから和輝に恩を売り付けて連絡先を交換し、葵との面会まで漕ぎ着けた。


 後は、賭けだった。

 葵が如何するかは解らなかった。和輝のトラウマが発症するかも知れないし、葵が拒絶する可能性だってあった。だが、霖雨にはそれ以上に出来る事は無かった。

 葵は反応を示したけれど、必要以上に関わろうとはしなかった。むしろ、遠ざけるような物言いをした。

 それは、葵にとって、和輝こそが最後の希望だったからだ。和輝が消える事を何より恐れていた。生きてさえいれば、それで良い。葵は隔離施設から出ようとはしなかった。


 霖雨には既に打つ手が無かったけれど、和輝が行動を起こしてくれた。和輝は記憶を取り戻さぬまま、葵を救う為に動き始めた。

 余りに上手く行き過ぎているとは思ったが、彼は元々、予定調和に生きる主人公のような人間だ。そういうものだと、思っていた。


 そんな和輝は今、葵に下された診断を覆す為に母国の精神科医の権威に掛け合っている。彼がやると言うのなら、やるのだろう。どんな手段かは解らないが、後は専門家に任せるしか無い。


 霖雨は乾いた喉を潤す為に、立ち上がって自販機を探した。赤地に白い英字の刻まれた販売機から缶コーヒーを購入し、再びベンチへ戻る。

 プルタブを起こそうとしたその時、猫のような眼をした青年が、乾いた音を響かせてやって来た。


 白崎匠。

 和輝の親友で、幼馴染。ーー霖雨が和輝への接触を図った時に、最も困難であった壁だ。

 白崎匠は猫のように警戒し、霖雨を遠ざけた。和輝のトラウマの発症を何より恐れていたのだ。だが、霖雨は賭けに勝った。


 彼は面白くないだろう。好感は抱かれていない筈だ。

 彼がどんな罵倒や叱責を吐き出しても受け止めるつもりで、霖雨は姿勢を正した。

 しかし、白崎匠は冷静だった。




「神木葵を釈放させるんだな」

「ああ。ーー巻き込んで悪かったと思ってるよ」

「別に。結果オーライだろ」




 意外にあっさりと、白崎匠は言った。

 霖雨は拍子抜けしてしまい、肩を落とした。プルタブを起こしたままだった缶コーヒーを傾けて、一口飲み下す。

 安っぽい苦味と甘味料の味だ。素直に緑茶にすれば良かった。

 一方で、白崎匠はペットボトルの緑茶を購入していた。その足で霖雨から少し離れたベンチへ座り、蓋を回して開けている。


 霖雨は苦笑した。




「和輝は、相変わらずヒーローだね」

「そうかもね」

「あいつは、絶望なんて無いって言っていたよ。失っても、失っても、希望はある。だから、生きて行くしかないんだよって」




 緑茶を飲み下し、白崎匠は素っ気なく答えた。




「ああ、言いそう」




 その緑茶が四年間に和輝の病室で見たものと同じだったので、霖雨は何と無く嬉しくなった。

 全ては順調だ。心身共に疲れていたが、気分は幾らか楽になった。


 その時、ペットボトルを片手に弄びながら、白崎匠が不吉に言った。




「でも、それは、あんたが思うような意味じゃないよ」




 霖雨は一瞬言葉を失ってしまった。

 白崎匠は何処か遠くをぼんやりと見詰めている。霖雨は逸る鼓動を感じながら、やっとの事で問い掛けた。




「如何言う事?」

「多分、あいつにとって、絶望は救いなんだよ。諦念や妥協が許されるなんて素晴らしいじゃないか。でも、現実は違う。死ぬまでコンティニューしなければならないし、結果の出ない努力は認められない」




 白崎匠の言っている事は、解る。

 和輝はそう言う人間だ。自己肯定感が希薄で、完璧主義。困難には立ち向かい、絶望はせずに前を向いて進んで行く。


 だが、生まれた時から一緒に生きて来たと言う彼の親友は、はっきりと言った。




「どんなに苦しくても、諦めない。昇る太陽は同じなのに、違う朝が来ると予期する事を辞められない。そう言う人間の愚かな習性を指しているんだ」




 白崎匠は、研ぎ澄まされた刃を振り下ろすようにして告げた。




「あいつの言う希望とは、狂気の事だよ」




 希望とは、絶望を忘れた人間の狂気の事だ。

 白崎匠の言葉に、霖雨は背中に冷たいものが走った。

 これまで、和輝は希望があると言い続けた。


 もしかすると、本当に恐ろしいのは、サイコパスの診断を受けた葵なんかではなくてーー。




「お前が巻き込んだんだ。最後まで責任を取るんだな」




 そう言って、白崎匠は悪童のように笑った。

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