play 28
「さてと!それじゃあ次に行きますか!」
「そうだな。」
説明を一通り終わらせた後、俺達は次の街に向かう。いや第一層にも沢山街や村はあるんだが、面倒くさいし行ってないだけだけどな。俺達は階段を下っていく。上に行くんじゃなく、このゲームは下に下りていくらしい。最下層は何層なのかはまだ分からないらしい。
階段を下って行くと、扉とレバーがあった。レバーを下ろしたら扉が開くんだろうな。俺は躊躇なくレバーを下ろした途端に、ガコンという音が響いた。
「あ、そう言えばそのレバーはトラップだった様な。」
「おい馬鹿野朗、それを先に言え。」
ゴロゴロと転がる様な音が、扉から聞こえてくる。そう、音が扉から聞こえてくるのだ。それもだんだんと近くなっているような。
「おい!階段に戻れ!」
「あいよww」
「クソッ!βの頃はこんなに悪質じゃなかったぞ!!」
俺達は扉から離れて、階段に向かって走る。そこに少ししてから扉が開き、デカイ鉄球が転がってくる。クソッ!どんな鬼畜仕様だよ!!
俺達は階段に飛び込むように、鉄球から逃げた。階段に逃げると階段の前で穴が開き、鉄球が吸い込まれる様に消えた。こんなのがクリアする毎にあるなら、すごい嫌なんだが。
「クリアする毎にこれか?嫌過ぎるだろ。」
「なかなかスリルがあって良かったけどなwww」
俺とホワイトは、先の事を考えて少し憂鬱になるが、死狼には全然効いてないようだ。一歩間違えれば鉄球に潰されて、嫌がってたデスペナという事になってたってのに。ともかく、先程鉄球が出て来た事により扉が開いてたので、俺達は扉に向かって、歩き出した。