play 25
「ガアアアァァァ!!」
2人の方を見ていると、蹲ってたゴブリンキングが怒鳴り声をあげて座ってた椅子の方に行った。俺は何かをする前にゴブリンキングに向かって、走り出す。だが、俺がゴブリンキングに近付くよりも早く、ゴブリンキングは椅子に近づいた。
ゴブリンキングは椅子に近寄ると椅子を掴み、あろうことか俺に向かって投げてきた。
「チッ!クソが!」
当然、このデカイゴブリンキングが座る用だった為、比例して椅子も大きくなっている。つまり何が言いたいかと言うと、俺は投げられた椅子のせいで、ゴブリンキングが完全に見えなくなると言うことだ。【斬撃波】で真っ二つにしたいが、スキルにはクールタイムがあり【斬撃波】は、約1分のクールタイムが必要で、まだ【斬撃波】を使ってから1分経っておらず使えないのだ。
「コザかシいまねスんじゃネェ!!」
怒鳴り俺は椅子を斬り捨てる。すると、斬った椅子からゴブリンキングが出てきて、大剣を縦に振り下ろしていた。俺はその攻撃を防御出来ず、身を捻ったが腕を斬られる。
「がっ!!??」
「ギャッギャッギャッ!!」
斬られた直後、腕に痛みが走り腕を抑えて蹲る。ゲームの仕様で腕は落ちたりしないが、痛みはやってくる。俺のHPバーも3分の1まで落ちていて、ゴブリンキングは俺を見て嘲笑っていた。これジャさっきの逆じゃネェか…クソが。
「蒼鬼!!大丈夫か!?」
「あwやべぇwwwあれはキレたぜwww近寄るなよwww死ぬぜ?」
2人が何かを喋ってるが、聞こえない。俺はゆっくり立ち上がる。自分でも自分から殺気が出てるのが分かる程にキレてるらしい。そんな時に音が聞こえた。一応見てみると、【バーサク】が変化していた。【バーサク】の変わりだ使うカ!
俺は説明を見ないでゴブリンキングに向かって走る。俺よりもデカイ巨体が殺気を受けて一瞬怯んだ。その一瞬を利用してゴブリンキングの足に剣を斬りつけてから、スキルを発動させる。
「【鬼化】!!」
【鬼化】を使った俺は、何か赤い霧に囲まれた。少し経ち霧が晴れると、目の前のゴブリンキングが俺の目線と同じくらいに居た。…は?
ギリギリセーフ!!更新時刻23:57。遅くなってすいません!!m(_ _)m