play 23
「うわぁwwアイツよく行けるなwww」
「いや、俺達も行くんだぞ。」
「えwwもう蒼鬼に任せようぜww」
「馬鹿言うな、β組の意地を見せるぞ。」
「そんな殺生なwww」
ちなみにだが、ゴブリンキングのHPバーは3本ある。まぁそりゃあボスなのにHPが少ないなんて、無いだろうしな。
俺がゴブリンキングに突っ込んで行くと、後ろから死狼とホワイトが何か喋ってる。ゴブリンキングが俺の間近に走ってきたのを確認し、初めて使うスキル【バーサク】を使う。
「おい…クソ野郎。ちっとは楽しませろよぉ!!!」
「グガァァ!!??」
俺は近寄って来た、ゴブリンキングの足を剣で斬りつけて、ゴブリンキングとすれ違う様に回避する。そんな俺には、頭からゆらゆらと二本、黒と赤が混じった色の、実態は無い捻れたような角が生えている。
こうなったのは他でも無い、【バーサク】のせいらしい。【バーサク】のスキル詳細に書いてあるからだ。そのスキル詳細がこれだ。
【バーサク】
このスキルを発動すると、最低10分は解除出来なくなる。
このスキルを発動すると、発動してる間だけVIT値が半分になり、STR値が引かれたVIT値の分だけ上昇する。
このスキルを発動すると、発動してる間はバーサーカー同然となる。
つまりは、今の俺はVITが半分になっていて、その引かれた分はSTRに上乗せされ、バーサーカーになり、最低でも10分はバーサーカーのままだって事だ。俺は足を斬られて怯んだ、ゴブリンキングの胸に向かって斬りつける。
「グゥウゥウウ!?」
ゴブリンキングは胸を斬られて、またも怯む。コイツ怯むの多すぎじゃないか?まぁこの隙は逃さんがな。上段に剣を構えてスキルを発動させる。
「【斬撃波】ァァァァァ!!!」
「グガァァ!?ガアアアアア!!!」
縦に剣を振り下ろし、【斬撃波】を放つ。ボスのHPバーは、もう1本無くなっている。流石にキレたのかわ知らんが、ゴブリンキングが雄叫びをあげる。…イイネェ。
「イイネェ!!もっと楽しませろよ!!!」
「……これ、俺達要らなくね?…w」
「……ああ、そうだな。しかもあれはバーサク状態だから近寄ったらヤバイだろ。」
「そうですねwwwじゃあ今回は観戦しましょかwww」
「ああ、また後で来て戦えば良いしな。」
やっと、【バーサク】使いました!




