play 21
「本当に痛かったわ!」
「知らん。自業自得だ。」
「……いや、そうだけども!あれはやり過ぎやないの!!」
「あれを他のパーティでやったら、混乱を招いて全滅もあるかもしれないだろう?だからお灸を据えてやったんだ。」
死狼がギャーギャー言いながら近寄ってくるが、あれは死狼が悪いと思うので、あの位はしても問題無いだろう。ホワイトも賛成してたし。
「へーへー、そうですか、そんな事言うんだったら、俺は大事な情報持ってますけど教えてあげへん!!」
「…ほほう?」
どうやら、何かしらの情報は持っている様だ。この状況で嘘つくなんて事はしないだろうから、本当に重要なのだろう。先程から少し離れた所で座っているホワイトに近寄り、話しかける。
「おい、ホワイト。」
「ん?何だ?」
「馬鹿狼が、大事な情報を持ってるらしいぞ。」
「OK任せろ!」
ホワイトに死狼が、大事な情報を持っているという情報を渡したら、立ち上がり死狼に近づいて行くのを見て、俺は座りながら見守る。死狼がワーワーギャーギャー言ってるから、尋問でもしているんだろう。仲間に尋問するパーティってなんだろうな。
少ししたらホワイトが、死狼と一緒にこちらに向かって来た。尋問は終わったのだろう。ホワイトが死狼から貰った?情報を喋りだす。
「ここの先程ゴブリンが固まってた奥に、死狼がデカイ扉を見つけたと言ってる。多分だがボス部屋だろう。」
「そうか、分かった。」
俺は立ち上がり、邪魔だから仕舞っていた武器を取り出し、ホワイト達とデカイ扉が在った方に歩き出す。通路を右に曲がり先程【索敵】で掛かった6匹が、居た場所に行く。するとそこには、縦10m横5m位の大きさがある扉が在った。これはデカイな。
「で、どうする。」
「どうするも何もwww俺達はボス倒すために来たんだろww」
「よし!んじゃ!行きますか!!」
「おう。」
「おうよ!www」
俺達は扉を開けて中に入っていき、武器を構え歩きだした。後ろで死狼が「危なくなったら助けてちょwww」と言っていたが無視だ。