play 19
長い事戦ったからか疲れが出てきたので、俺達は少し休息を取ることにした。このゲームは疲れや他の感情も再現している様で、疲れたら休息が当たり前なゲームらしい。それにしてもここはゴブリンしか出ないな。さっきから何回か戦っているのだがゴブリン族しか見ない。ゴブリンにもアーチャーやナイト等と変わりはある。だが他の種族、ゴブリン族以外の魔物が見当たらない。俺は死狼とホワイトに近寄り何故だが聞いてみる。
「なぁ、何でここはゴブリン族しか出ない。」
「あぁ、ここのボスがβではゴブリンキングって奴だったから、その影響があるんじゃないか?」
「まぁww今回もゴブリンキングだろうがなwwwこんだけゴブリン族が居りゃあ十中八九はそうだろwww」
「こんだけと言うか、ゴブリンしか見てないけどな!」
「そんなものか?」
「そんなものだwww」
どうやらここのボスが、ゴブリンに関係したゴブリンキングらしく、その影響でゴブリン族が沢山居るらしい。俺は先程のバトルでLvが上がったので、ステ振りをする。やはりSTRとVITとAGIを重点的に育てるか。STR,VIT,AGIに6ずつ振り他は4ずつ振りわける。
「なぁww蒼鬼のステってどうなっとるん?www」
「それは、俺も興味あるな。」
ステ振りが終わると死狼が、俺のステが気になると言ってきた。それに便乗して、ホワイトまで言ってきた。まぁその位構わないんだが。俺はステータス画面を2人に見せてやる。すると、2人はステータスを見て目を見開き、次の瞬間笑いだした。
「ぎゃはははwww強え!ww強えけどその名前運営からも認められたよwwww」
「ハハハハハ!!死狼から聞いてたから良いけど、運営が直々に称号付けるくらいだから余程合ってたんだろう!」
2人は称号の場所を指差して笑っている。ああ、“蒼い不審者”か。俺も思う所はあるんだがな。この称号は、つい数時間前に運営から贈られてきた称号だ。この称号自体に何か効果が有る訳じゃないんだがせっかくなので、付けさせてもらってる。次は黒い不審者でも付くんじゃないだろうか。