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「よう、ガルデア。」
広場から歩き、ガルデアの店に来た。カウンターにガルデアが居なかったが、店の奥からカーンカーンと音がしてたので見に行くと、店の奥にある工房で真剣に金槌を赤く光っている金属に打ち下ろしていた。邪魔になるといけないので終わるまで待ち、作業が終わってから話しかけた。
扉の方に居る俺を驚いた様に振り向き、ガルデアは喋りだす。
「驚いたな、いつから居た?」
「赤くなった金属を叩いてる所からだ。」
「そうか、で?今日は何の用事だ?蒼いシリーズの修理か?」
「いや、違う。今日はパーティ組むんだが、蒼いシリーズは目立つから普通のにしてくれと言われて、普通の良い装備を買いに来た。」
俺は、用件を伝えて工房を見渡す。どれも素人から見ても良いものだと分かる。そういえば、ガルデアは鍛冶屋トッププレイヤーだったな。
「そうか、用件は分かった。で?蒼いシリーズとネタ武器は使ってくれてるか?まぁその格好を見れば分かるがな。」
「ああ、強くて笑える、良い装備じゃないか。」
「ハハッ、違いねぇ!」
笑い、話し合いながらガルデアが装備を見繕う。
「剣と盾って事は、盾か?それともDPSか?」
「どちらも出来るが動きやすいDPSの方が良いな。まぁ、盾やれって言われるかもしれんから、盾装備もだな。」
「じゃあ、これなんかどうだ?盾もDPSも行けるだろ。金は取らねぇぜ?ほらよ。」
ガルデアが渡して来た装備は、黒のヘルム、黒のブレストプレート、赤い線が入ってる黒の篭手、黒い革で作られたズボン、赤の線が入ってる黒の金属ブーツ。今度は黒いシリーズってか?
「今度はやけに黒いな、全然普通じゃないだろ。」
「いや、まだギリギリセーフじゃないか?」
「俺から見たらギリギリアウトだが、タダならこれにしよう。」
「良しきた!お前に、この黒いシリーズをくれてやる!大事に使えよ!」
「ああ、ありがとな。じゃあまた来る。」
「おう!また来い!」
俺はガルデアから黒いシリーズを受け取り、礼と挨拶をして広場に向かった。




