play 9
いきなり叫ぶなよ何なんだ、まったく。俺は叫んでから動かない死狼を叩いて、意識をこちらに引き戻してやる。
「何なんだ、うるさいな。」
「…ハッ!いやいや、何なんだじゃないわww何だよ、その不審者装備はw」
「これか?これは、ガルデアと意気投合?して貰ったやつだ」
「…え?誰だって?」
「なんだ?聞こえなかったのか?ガルデアだよ。頭だけじゃなく耳までおかしくなったか。重症だな。」
そうか、耳までおかしくなったか、こいつは本当に一回病院で診てもらえば良いと思う。口をあんぐりと開けたまま、固まってる死狼を見て考える。
「お前…ガルデアさんの事知ってるのか?」
「だから、知ってるも何もフレンドだし。」
「はい!それ初耳!!マジか!!」
こいつ五月蝿いな、ガルデアがどうしたってんだよ。
そう思ってたら、死狼が溜め息を吐きしゃがみながら、力無く喋った。
「お前、ガルデアさんを知らねぇのかよ…ガルデアさんは、Player make Onlineの鍛冶ナンバー1職人だぞ…」
知らなかったな。ガルデアの事、凄い凄いとは思ってたがそこまでとは。
だが、それだけだ。それだけで媚を売る何てことはしない。たかが最初のフレンドが上位職人だっただけの事だ。……それは十分凄いか。
「ふーん」
「ふーんって!ふーんって!凄い事なんだぞ!?」
「いや、思ってるよ」
「思ってねぇ!ぜってぇ思ってねぇよ!!」
失礼な、ちゃんと思ってる筈だ。そんなやり取りをしながら俺はガルデアの事を心の中で尊敬度をワンランクアップさせた。
死狼が草生やさないほどに驚く位の事ですww