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毎日  作者: 木下風和
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第一話

 なんか、僕は凄くシリアスな人間のように思われるかもしれないけど、別にそういう風には思ってない。

 考えてみたらそうだろう?口べたで、ろくに男子ともおしゃべりのできない、社交性のなさを中学校という、友達がすべて(偏見かもしれないが)な場所で目の当たりにされたら、あなたはどう?確かに初めは悔しかったし、悲しかった。でも、ある程度、僕にとったら中学の2.5年間をこの状態で過ごすと、もうあきらめがついちゃうんだな。

 だから、決してかっこよくシリアスに決めている訳じゃない。こんな自分を受け入れようとしているのだ。だけど、その自分とは、暗いモノだからシリアスに見えるのかもしれない。

 

 自転車を駐輪場に止めるころには、電車まであと2分しかなかった。ぎりぎりセーフ・・?!最近はずっとこの調子だから、ほとんど疲れなくなってきた。なんだか悲しい。

 駅のホームに着くと、小学校からの友人が電車の扉の前で待っていた。電車はもう着いていた。

 「今日もか?最近一段と遅くなってない?」

 それは、よく夜に風呂に入り忘れて、朝風呂をしてるからだ。

 「今日も風呂入っててさ~」

 「湯冷めしないようにしないとな、風邪引くよ。」

 「そんなことより受験勉強はどうなの?」

 彼は公立の進学校なのだが、中高一貫ではなく受験がある。ちなみに、僕は中高一貫の私立に通っている。あっ、そうだ。彼の名前は竹崎雄弥って言うんだ。僕よりかなりまじめで頭もいい。運動神経も悪い訳じゃない。けど、良くもない(小学校の時は少なくとも)。この点だけでは、僕に似ているのかもしれない。

 「まぁ、こんなもんかなって感じ。」

 「模試が?」

 「うんうん。」

 とか言いながら、ほぼ満点だったらしい。どうやったらそんな集中力を勉強に向けられるんだ?僕、前回の定期考査、平均以下だったっけ。やばいな。

 

 そうこうしているうちに、彼は電車から降りた。自分たちの駅から、彼が降りる駅まではたったの4,5分。こんな会話だけで到着してしまう。彼が降りたあとの電車の中に僕はまだいた。というか、この電車が登校時間にぴったしなのだ。ように、これが通学電車。だけど、そこには笑ったまんまの自分は乗っているわけではなかった。ひとりぼっちで取り残されているだけだった。

 あっ、たくさん乗ってきた、うちの学校の制服を着た人たちが一斉に。



読んでいただきありがとうございます。

やっぱり、長く書くのは体力的にきついです。なので、徐々にのばせていけたらいいと思います。

これからも長く続くと思いますので、応援宜しくお願いします!

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