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Hのそばで/涙でさよなら
Mのいる場所についた、
そこはいつもの山だ
「さぁM早く帰ろう?」
Mはこちらを見ると
背中を空に預けた
とっさに手を伸ばす
届かない
Mの身体は止まった
Uが助けてくれたみたいだ
「どうしてこんなことをしたんだ!」
泣きながら問いただす
「今まで散々Hに迷惑かけてしまったから」
「そんなことないよこれからもいっぱいかけてくれ」
山で僕らは膝枕をしている…?
僕の膝にMが横たわっている
お互いたくさん泣いて思い出を語り合った
Mは今は泣き疲れて寝ている
星空を仰ぐ
heartily