1/28
Yと回答/彼女
彼女はフェンスの外に腰掛けている
彼女はAと名乗って僕をYだなんて呼ぶ
知ってる
今になって思う僕は彼女に好意を寄せていた
しずむ夕日は彼女の光輪のようだ
…目が覚める、自宅だ、学校へ行く準備をする
家を出るとAがいた、待ち伏せされていたらしい
「こんばんは、Y」
今は朝だ
彼女はよく嘘をつく
他愛ない会話から重大な報告まで
ただ、問いただせば本当の事を言ってくれるので
可愛いものだ
Aの嘘に付き合っていたらすぐに学校に着いた
校舎とは思えないビルの三階に校門がある
変な学校だ、
ダメ女に惚れる彼氏