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ドリフトする一般兵士  作者: 田中山さん
一般兵士、戦士になる
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一般兵士、村を出る

案の定こってり叱られた、そりゃそうだまともな防具もせず無謀な戦いに挑んだのだから、同時に褒められもしたこれで森の危機が去った魔熊の皮を使っていい防具も作れるだろうと言っていた村中で魔物を退治したお祝いがされ冒険者達とカイト、俺は祝いの主役だった


「助かったよ、ありがとう」と剣士がいう

「いえ、俺達は村を守りたかっただけですよ、なっ、相棒!」

「そうだな、カイト」

「君たちも冒険者になればいいのにきっと凄腕の冒険者になれるぞ」

「剣が折れましたし、自分はまだまだですよ、もっと精進しないと」

「謙虚だなー、カイトくんは最後の一撃のあれは何だったんだい?」

「あれですか?実は昔から魔力が使えたらこうしたかったなーなんて妄想してまして」


たはは、と頭を掻くカイト、なるほど昔言っていた必殺技とは、これだったんだなと一人で納得していていた


次の日、冒険者達は帰り、俺は剣が折れたため魔法の勉強をしていた、母さんに武器にも魔力を通す事ができるのかと聞いてみたら「できるわよ?でも私は後方支援だったし、父さんは魔力使うの苦手だったからね」と言っていたどうやら武器に魔力通すのはなかなか難しいようだった、なので当面の課題はトレーニング用の木剣に魔力を纏わす練習だった、カイトもあれからは纏わすことができずにいたので一緒に魔法の練習を始めたどうやらカイトは魔力が特殊なようで炎、風、水、雷、土どれも使うことができず、代わりに白く光る謎の魔法が使えるみたいだそれでもメキメキと上達しあっという間に魔法の威力が上がっていった魔法に関してはもう追い抜かれているな…


数日後、突如王国からの使者が来た


「白く光る魔法を使うものを探している心当たりはないか?」

「はぁ、でしたらうちの息子が最近5属性以外の魔法が使えるようになりまして…」

「よろしければ呼んでいただいても?」

「構いませんよ、おーい、カイト!」

「どうしたの父さん」

「国からの使者がお前の魔法を見たいそうだ」

「わかったよ」


カイトは手に白く光る玉を見せた


「これでいいですか?」


すると使者は


「貴方様を探しておりましたカイト様、いや勇者様!」

「は?」


どうやら魔王が出現したらしく王様は聖女に予言をお願いをしてもらったそうだすると「光の柱おりるところに勇者現る」との予言が降りてきたらしいそして魔熊を倒した日にカイトが光の柱を出したためその方角に調査隊を派遣したそうだ


「すげーなカイト、勇者だってよ、冒険者なんて通り越しちまったな」

「俺が勇者?なにかの間違いでは?」

「いえ、貴方様に先程見せていただいた魔法こそ勇者の証、第6の属性、光の属性なのです!」

「これが勇者の証…」


手に白く光る玉を見つめるカイト、少し戸惑っているようだった、すると村長が


「まぁまぁ、今日はもう日も遅いですし是非一泊していってください、明日になればカイトも落ち着いているでしょう」

「わかりました、では、今夜はこの村で一泊させていただきます」


村長はどうぞこちらにと使者を自宅に案内しているようだった


「で、どうするんだカイト?」

「まだ、戸惑っているいるよ俺が勇者なんて」

「しっかし、光の属性ねぇ、こんな隠し玉持ってるとは驚きだぜ」


とバシバシとカイトの背中を叩く


「いって、なにすんだよ」

「いや、すまんすまん、つい相棒が面白い事になってるなと思ってな、村長も言ってた通り、今夜はじっくり考えたらどうだ?」

「…そうだな」


と言いつつもカイトは決心がついたような目をしていた


「俺、王国に行くよ」

「ありがとうございます、勇者様」

「勇者様なんて、カイトでいいですよ」

「わかりましたカイト様」


どうやらカイトは王国の勇者になる決心がついたようだった、ここからはアイツの頑張りを見届けるようと


「頑張れよ、カイト」


と見送ろうとした…が


「は、なにいってるんだ、おまえも行くんだぞ?」

「え?」

「俺とジョンが組めば魔王なんて楽勝さ!だから行こうぜ、相棒」


と手を差し出す


「しょうがないな、付き合ってやるよ」


俺は両親に別れの挨拶をし使者の馬車に乗った


「そういえば、俺たちが行く国って何処なんですか?」


とカイトが聞くと


「エアスト王国でこざいます、光の女神を称えており光の属性について研究をしたりしています」

「へー、どんな感じなんだろう楽しみだな、相棒!」

「そうだな、どんなうまい飯にありつけるか楽しみだ」

「ジョンは何時も飯についてだなぁ」

「当たり前だ食はな自由で邪魔されず救われなきゃだめなんだよ」

「ではジョン様、王国についたらいい食亭をご紹介しましょう」

「ホントですか、ありがとうございます!いやぁ楽しみだなぁ!」

「所でカイト様、ジョン様」

「「なんでしょう?」」

「お二人のお召し物は何でしょうか、こうやけに新品というか…」

「ああ、これは以前倒したブラッドベアーの毛皮から出来た革鎧ですよ」

「なんとブラッドベアーでしたか、お見事です」


魔熊を倒した次の日から毛皮を回収しこっそり作っていたようだった、来年のプレゼントにする予定だったそうだったが急なことだったので旅に出るときに渡された


「そうでしたか良き防具です、多くの魔物から身を守ってくれるでしょう」


確かに前世着ていた鉄の鎧より軽くそれでいて丈夫そうだった自分でもよく切れたなと驚いているくらいだ


「ジョン様、武器はどうされますか?」

「あー王国についたら買おうかなとおもってまして、村を出るとき両親からお金を貰ってまして…」


村を出るとき両親からお金を貰った、どうやらカイトと共に冒険者になると思っていたらしく密かに貯金をしていたそうだ、今回の件で先程の防具とともに渡された


「まさかジョンも冒険者になると思われてたとはな、俺もお金渡されたし」

「いいじゃないか、魔熊を倒したときに刃こぼれしたんだろ?新しく買い直すのもいいぞ?」

「だな少し短い剣だったし買い直すのもありだな!」

「でしたら謁見のあとに武器を見に行きましょうか」

「お願いします!」


こうして話ているうちに大きな城壁が見えてきたカイトが興奮気味に言う


「これがエアスト王国!」

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