一般兵士、守り切る
どれほどの時間が立ったか分からないが少しずつ確実に相手を弱らせることができているみたいだ、多くの鱗が崩れ落ち、皮膚が露出してそこに切り傷が入っている
「少しは鈍くなったか?」
「さあな、少なくとも流血させるほどの傷はついてないな」
サラマンダーが手を振り下ろしてくるのを避けながらケールに聞く
「まだ魔法は使えそうか?」
「そろそろきつい」
「無理はするなよ防御に使えるだけの魔力は残しておいてくれ」
「わかった」
しかしこのままだと撤退するしかないな、決定打が欲しいところだが…
「ジョン!アイツの首に水の属性魔法を当てて鱗を引っ剥がすことはできるか?」
「引っ剥がすってどうすんだよ!」
「石でも投げてくれ!」
「そんな無茶な!」
石でも投げてくれか…そうかなら投げるか
「土、槍、投射!」
既に変色していた部分に土の槍をぶつけると槍が砕けると同時に鱗も砕け散る
「ケール!変色した鱗には土の槍で砕けるぞ!首を狙うんだ!」
「わ、わかった」
流石にケールの疲労が見える、そろそろ決着をつけないと不味いな…
ケールと二人で次々と首周りの鱗を破壊していく、疲労が溜まっているとはいえケールのほうが魔法の速度が早く2本同時に投射しているようだ
(しかし魔力が持つのか?)
ケールを見ると肩で息をしている、だいぶ疲労がそろそろ限界に近いようだ
「ケール無理はするな、そろそろ限界だろ?」
「最後にお見舞いしてから」
そう言うと
「土、棘首輪、圧縮」
サラマンダーの首に棘の付いた首輪が現れるするとバギンと大きな音を立てて棘と鱗が破壊され首周りの鱗が無くなった、するとケールがふらりと倒れた、どうやら体力の限界みたいだ
「無理はするなって言っただろ!」
しかしこれで首周りががら空きになった
「カイト次は!?」
「少しだけでいい、隙を作ってくれ!」
「また無茶なことを!」
どうやって気を引くか考えているとサラマンダーが炎をまた吐こうとしているようだ、方向を見るとケールに向かっている
「ケール!防御できるか!?」
返事がない、気絶しているか動けないようだ、俺は剣を捨てて走り出した
「間に合うか!?」
サラマンダーが炎を吐く、それと同時に滑り込み
「土、壁、設置!」
何とか間に合ったが凄い勢いで壁が破壊されていく、どうやら本気の炎らしい、崩壊する前に新しく壁を生成する
「土、壁、設置!」
「ジョン!大丈夫か!?」
「隙が出来たんだ、さっさととどめを刺せ!」
「わかった!」
何時まで炎を吐き続けるんだこいつは…!
「土、壁、設置!」
さっきより炎の勢いが増している、壁の崩壊も加速しているようだ、只の土壁では耐えきれないこの場でなにか新しいのを思い付かねば、ケールとともに焼け死ぬ、焼けるのか…なら泥にすれば少しは耐えるのでは?
「土、水、壁、設置!」
ジュッと、水が無くなり只の土壁になる、失敗したようだ、もう一度だ
「土、水、壁、設置!」
ジュッと、音がするが、砕ける様子はない壁を少し触ってみると少し濡れている
「何とか泥壁ができたようだな…」
後はカイトに任せるしかない
「シエナさん!援護を出来るだけカイトに回してくれ!」
「わかりました!」
シエナがカイトに更に身体強化をかけるとカイトの体が薄く光って見えた
「これなら、いける!」
カイトが走りだしサラマンダーの首めがけて飛びかかる、身体強化で跳躍力も上がったようだ
「切り落とす!」
カイトが剣に魔力を込めて光の剣が現れる
カイトが光の剣を振るうとサラマンダーの首が半分ほど切り裂かれた、光の魔法で少し大きくなったのか?
喉ごと切り裂かれたため炎が止まり泥壁も崩れた、どうやらこちらもギリギリのだったらしい
サラマンダーは少し動いたが直ぐに止まったどうやら倒せたみたいだ
「やったな、ジョン!」
「やったじゃねえ、無茶な指示ばっかりしやがって」
「ごめんな、あの技まだ直ぐには使えないからさ…」
「まぁ、勝てたならいいか、ケール大丈夫か?」
「もう少し休む」
「そうか、なら壁で横になってるといい」
そう言いながらケールを抱えて壁まで持ち運びゆっくりと降ろす
「ここでゆっくりしてな」
「ん」
シエナがキラキラした目でこちらを見るが無視する
「カイトこいつを解体するぞ」
「え、なんでさ」
「こんだけ手こずったんだ防具にしてやらないとと気が済まない」
「なるほど、いい防具になりそうだな!」
「取り敢えず皮と使えそうな鱗だな」
苦戦したんだいい防具になれよとカイトと解体を始めようとしたら
「あ、私もやりますよ」
シエナと軽く言ってきた、お姫様なのに胆力あるねー
「かなり気持ち悪い絵面になるけどいいの?」
「これでも冒険者ですよ?解体はしたことあります!」
「じゃあ3人で解体するか」
「そうだな」
今度こそ解体を始めた、シエナが鱗の回収、俺とカイトが皮を剥ぐ作業をしている、カイトが腹の辺りの皮を剥いでいると
「ん?何だこれ」
「どうしたカイト」
「いやさ、胃袋からこんなものが出てきてさ」
血まみれだったので水の魔法で洗い流すと銀色だが赤く輝く鉱石が見つかった
「なんだろう、見たことないな」
「鍛冶屋のおっちゃんに見せるか」
「そうだな」
解体を終え戦いの余波で出てきた鉱石も見たことがないのでそれも持って帰って見てもらうことにした
ゆっくりですが更新していきます




