第1話 「知らなかったこと。」
朝、いつもの車両で彼を見つける。彼は同じ高校や他校の女子からいつも噂にされていた。どんな噂かというと普通にイケメン!超モテる!でも、女子とは話している姿を一度も見たことがない。実は私も話したことがない...彼の好きなところを聞かれたら多分私は他の女子と同じように、「外見」としか言えない。内面を知らないとほんとうの好きって言わないのだろうけど私はそれでも彼のことを思い続けるって決めたの!
いつか自分の彼氏になって放課後とかも迎えに来てくれたらなという理想を常にしているのだぁー!
「あ、すみませ......」
「大丈夫?怪我とかしてない?」
「あ、大丈夫で...す...(って!彼だよ!)」
そう、これまで彼の名前を引っ張ってきたけどもう隠さない!私、立花 雛は彼こと赤坂 翔太君のことが大好きで!今まさに翔太君とぶつかってしまったぁぁぁぁ!
「あの、ほんと!ほんと!その、すみませんでした!」
「あ、いや大丈夫だから...僕も注意してれば良かったよ、まぁ何もないなら良かった。じゃあまたね。」
「ちょっと待って!しょう...じゃなくて、赤坂君ッ!」
「何、まだ俺になんか用?そーゆーのウザいから消えろ!それとも俺に夢中で犬になりたいとか?」
「あ、あの!ごめんッッ!」
次の日
私は昨日のことがショックで立ち直れない、もう死にたいレベルだ...
「あ、立花さんおはょ...」
「あ、あ、赤坂君!?お、おおはよう!」
なんだか、ふつうに接してくる...昨日の事を無かったようにするの?それって流石にひどい気がすると心の中で思い、腹が立って昨日の事を洗いざらい私は話すことにした。
「え!?そうだったんだ...」
「え、何本当に自覚がないの?」
「う、うん。なんか小学校とか中学校とかの時もそれが原因で友達が減っていって、だから高校はなるべく知り合いがいないところに行こうと...」
「な、なるほど...」
そう、この時は思いもしなかった...まさか、まさか赤坂 翔太君が自覚がない多重人格君だったなんて!
「立花さん...僕あの時友達になって欲しかった思いがあったんだけど緊張したりするとどうも自分とは別の人格になっちゃうんだと思う...嫌いになっちゃったよね...」
「いや!ううん、友達になりたい!私もしょう...赤坂君と友達になりたいって思ってたの!」
これはチャンスだ!翔太君のことをもっと知って仲良くなって!その行く末は恋人になること!でも、今私翔太君と恋人になりたいのかな...緊張すると多重人格がでる。しかもその人格は何が出るか予想がつかない。それでも少しでも翔太君のことを知って、私しか知らない翔太君というのは自分が翔太君のことを独り占めをしている気分ですごく気分がいい!
「あ、あの...立花さん...」
「ん?どうしたの?」
「放課後さ空いてたりする〜?どっか2人で出掛けちゃおうよ〜!ね?いいでしょ立花ちゃん!」
(早速出た、多重人格...なんだこのキャラは...まぁ、つけるとしたらチャラ男属性かな)
そして、昨日出たのが多分俺様系の感じだろう。色んな翔太君が出てこれはこれでなんか面白いかも!
「立花さん今日はありがとう。なんか楽しかった!」
「わ、私もた、楽しかったよー(恐るべし、多重人格...)」
「じゃあ、また明日、学校で!」
「うん、明日ね!」
なんだかんだで私と翔太君は仲良くなって友達になった。今は自分が翔太君と恋人になりたいのかはわからないけれど、翔太君が今まで辛い思いをしたのなら私が翔太君を少しでも笑顔にして楽しいって思える時間を作ってあげたい。自分も幸せになった気分になる。やっぱり素で笑ってる翔太君可愛いし、爽やかでドキッとしちゃう。
これから私の人生どうなるんだろう...




