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ミミックなのに精霊大使です  作者: チビ林檎
エピローグ
1/4

始まりの風呂


「悪いな、終電逃して泊めてもらうことになって」


「良いんだよ、このくらい」


そう言って俺を自宅に招き入れたのは、同じ大学の友人_神崎だ。

それにしても此奴は友達思いだ。

今日、二人で近頃話題の居酒屋に行ったのはいいが長居しすぎた為、俺は終電を逃した。

ネットカフェで寝泊まりしようかと思っていた所、神崎が「俺ん家、この辺りだから泊まれよ」と言ってきた。

俺_木戸 拓哉はいい友を持ったもんだ。

それにしても、あの居酒屋の料理は最高だった。また行きたいくらいだ。

何せ、ここ数日の疲れを忘れるくらいの旨さだったからな。

疲れ……あ。

思い出してしまった。

体の内に重りが現れた気がした。

あーあ!!なんで思い出したんだ!?


「お前…疲れてる?」


「……ああ」


「風呂でも入れようか?」


「……お願いします」


神崎は荷物を置くと


「風呂沸かしてくるから、そこにある漫画でも読んでろ」


と言って風呂場へ向かった。


あざーす。




アロマの香りが浴室中に広がる。

神崎の奴、入浴剤まで用意してくれるなんてな……今度お礼に飯奢ろうかな。

何処の店に行こう?

……いいや、後で考えるとしよう。

とにかくここ最近は色々あって疲れた。

その1、好きな同サークルの女の子に彼氏が出来た。つまり、失恋。

……俺、中学から高校まで何回かいろんな子に告ったことあるけど、全部振られちゃったんだよね。

俺、ずっと彼女出来ないのか?

大学卒業して就職した後も彼女出来なかったらどうしよう?

独身貴族&童貞の仲間入り?

嫌だぁあああああ

……

その2、突然の姉貴の訪問。

本当に突然だったんだよなぁ。

勝手にアパートに来て、勝手に酒飲んで、勝手に愚痴って、勝手に酔って、勝手に部屋を荒らして、勝手に帰った。

俺、姉貴苦手なんだよな。

それに仕事が医者で忙しい筈なのにどうして来たんだ。

俺は実の姉が来ても嬉しくないんだよ!可愛い子に来て欲しいんだよ!

……

その3、アパートの隣人(×2)に怒られた。

姉貴が酔って大声で愚痴ったせいだ。俺は悪くない。

う…瞼が重い。

寝たいのか、俺よ。

じゃあ寝るか…睡眠欲に勝るものはないからな。




神崎は暇つぶしにスマホゲームをしていた。

「……ガチャで爆死、またかよ」

というか、あいつ遅いな。

風呂にスマホでも持ってった?

いや、あいつのスマホはテーブルの上に置いてある。

じゃあ何で?

脳内をある可能性がよぎる。

……まさか。

神崎は浴室へ走った。

その顔は色を失っていた。

浴室のドアを開けた瞬間、神崎は声にならない程の悲鳴をあげた。






木戸拓哉が、若葉色の湯船に沈んでいたからだ。





*****




その者はラマダ火山の火口を静かに眺めていた。

彼にとってマグマはただの退屈しのぎに過ぎず、炎耐性++のない《奴ら》に捕まらない場所はここだけなのだ。




「……………!?」




麓に異変を感じた。

魔物が誕生しようとしているようだ。

彼は好奇心に身を委ねようとした。

しかし、火口を離れると《奴ら》に捕まるのではないか、と本能が囁く。


……そしたら爆発(エクスプロード)をお見舞いしてやればいい。


彼は麓へ駆け下りた。

魔力の塊が形を成そうとしていた。

見続けていると、取り込まれてしまいそうだ。


……いっそのこと、取り込まれてしまえば?


……魔物の中に俺がいるなんて《奴ら》は思うまい。


……そろそろマグマに飽きてきてたし。


彼は魔力の塊を見つめた。

周囲が歪み、身体が硬直した。


……俺に面白いもの見せてくれよ。


やがて彼は魔物に取り込まれた。

その魔物は……

はじめまして、チビ林檎と申します。

主人公が風呂で死ぬ話を入浴中に思いつきました。

不定期更新で、全く更新しない時期があると思いますが、作者は生きてます。ご安心を。


学生なだけあって、そんなに文章力ないです。

今まで書いてたのは妖怪のお話とアニメの二次創作です。

どちらも女主人公でハイテンションだったので、こういう小説を書くのは新鮮です。


次で主人公が転生します。

では、これでおさらば。

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