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教え子の甘い誘惑  作者: mimuka
8/40

8

「まっ、とりあえず。一度話し合ってみることをオススメするわ。アンタ一度も彼とまともに話していないでしょ?」


「まっまあね。じゃあ早速今日の放課後にでも、彼を捕まえてみますか」


「ええ、頑張って」


「うん」


アタシは空になったコーヒーカップを涼子に渡し、保健室を後にした。


「それじゃ、またね」


「ええ、何かあったらまた来なさい」


涼子のこういうサバサバしたところが良い。


下手に粘着質になるよりも、こういうふうに1つ1つを区切ってくれた方が、心が楽だ。


―が、アタシは甘かった。


彼女がどうしてこんなに親切(?)な助言をしてくれたのか、深読みしていなかった。


アタシが去った後、涼子はカーテンが閉まっているベッドに向かって声をかけた。


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