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「今度はホテルにしよっか? 裏通りなら、誰にも見つからないかもよ?」
「見つかるに決まっているでしょう! あの裏通りで補導されたウチの生徒の数、教えてあげましょうか?」
警察からも見張られているあんな場所に行けば、アタシのクビはすぐに飛ぶ。
「冗談冗談。それじゃ、美咲の部屋で良いよ。あそこ、居心地良いもんな」
優しくアタシの頬や頭を撫でながら、愛おしそうに見つめてくる。
「…美咲、気付いてる?」
「何を?」
「この数週間で、すっごくキレイになった。生徒達の間でも評判になるぐらい」
「…あっそ」
「それってオレのせいだよね?」
「よく分かっているわね」
「そりゃ、美咲のことならば何でも」
得意げに笑い、キスをしてくる。
「んっ…」




