14/40
14
思わず声を張り上げてしまった!
慌てて口を手で押さえ、後ろに引く。
「ごっゴメンなさい。ちょっと熱くなったわ」
「…ううん。センセのそういうところも、オレ、気に入っているから良いよ」
そう言って女子生徒達が失神しそうなほど甘い微笑を浮かべる。
でもこれって…間違いなく、愛の告白じゃないわよね?
子供がおもちゃを欲しがるような…アタシ、彼のおもちゃ?
いやいやっ! 何てことを考えるんだ、アタシは!
「で、返事は?」
「えっ? ほっ本気?」
「もちろん♪」
彼は立ち上がり、身を乗り出すと、その流れのままアタシにキスをしてきた。
「っ!?」
がたんっ!
イスを蹴りながら、アタシは口を押さえて壁に背を付けた。




