ディアノイア劇場出張版(2)
〜ディアノイア劇場主張版(2)〜
*キャラクター紹介編その2*
ええ、本編じゃありません。本編じゃないのに本編上げするなって? コッチのほうが見やすいって人がいるんですよ! 僕は悪くないもん!!
えーというわけで、本編ではないのでどうでもいい人は読み飛ばしましょう。
今回は敵キャラとか紹介漏れのあったもの中心で。まあ、全員はないですが主要キャラで。
能力未公開、設定未公開キャラクターはまだ後でってことで。
それではれっつごう!
『本城 冬香』
読みは「ほんじょうとうか」。「ふゆか」ではないが、昔は「ふーちゃん」と呼ばれていた。本人は気にして居ない。
夏流の双子の妹であり、明るく微妙に天然な少女。夏流が異世界へ召喚されるきっかけとなった人物。
幼い頃から夏流と常に共にあり、夏流にとっては自分自身にも等しい存在であり、彼女にとってもそうであった。しかし、ある日突然死亡する。
毒による自殺と言う線が濃厚であったものの、他に考えられないというだけで不審な点は多い。夏流は彼女の死に疑問を抱いており、それがこの物語の発端に繋がっている。
過去に夏流に距離を置かれ拒絶された経歴を持ち、離れて暮らしていたものの時々会っては普通に接していた。しかし、内面ではどこかがズレ始めていた。
リリアに酷似した性格、外見をしており、異世界における自分自身の存在を投影したものがリリアであるとされる。異世界の創造主であり、絶対的な神でもある。
秋斗は彼女を殺したのが異世界の人間であると推測しているが……。
【解説】
後半のキーキャラクターにして前半からちびちび名前は出ていた人。
夏流の物語を語る上で避けては通れず、異世界を語る上でも欠かせない存在。
リリアと非常に良く似ていると言う設定だが、日本人なら髪の色や目の色があれですよね。
あと重要すぎてあんまり解説できないのでやりづらいですね。
『如月 秋斗』
読みは「きさらぎしゅうと」。現実世界出身の十七歳、夏流の幼馴染にして救世主。
世界の全てを記すとされる『ヨトの預言書』を所持し、異世界の裏に蠢く『冬香を殺した滅びを望む者』を探している。
リリアを冬香にし、現実世界に連れ戻り過去をやり直す事が目的であり、異世界がどうなったところでどうでもいいという考えを根本に持つ。
行動や発言に一貫性が無く、ぐらぐらと揺れ動く精神状態は夏流に近いものがある。冬香の死と自分を責める心から非常に不安定になっている。
夏流同様、テオドランドの武装を持ち、銀色の銃と銀色の雷を扱う。夏流の金の武装とは対照的だが、似たような能力を持っている。
夏流以上に救世主の力を使いこなし、肩には白いうさぎを乗せている。旧勇者部隊の面子とも交流があるが、仲間というわけではないらしい。
所謂不良生徒ではあったものの、夏流や冬香とは幼馴染だけあり非常に仲が良かった。しかし今は目的の相違から夏流とは敵対している。
【解説】
主人公のライバル。中盤より登場した事もあり微妙に影は薄い。
登場回数が少ないのは夏流と何度も遭遇すれば決着を付けるのが早まる為。相応しい舞台が来るまでは出番がすくなめ。
過去編や夏流の回想で登場するしかないのは冬香も同じだが、こっちは更に扱いが悪い気もする。
夏流も知らない異世界の真実なども知っている設定だが、そんなに何もかもわかっているのにやっている事が不安定なように若干情緒不安定な性格にしてある。
色々と執着が多く、正々堂々しているのかヘタレなのか判らない。
『フェンリル』
通称犬。アンケート不人気ぶっちぎりナンバーワン。本名ルーファウス・ヴァインベルグ。現在二十六歳。
十年前、リリアやゲルトと同年代の頃に魔王大戦に巻き込まれ勇者たちと共に戦った天才。
過去の戦いの結末とゲインに対する仕打ちからクィリアダリアを憎んでいる。同時に国に潜む悪意の根源である大聖堂とも戦いを繰り広げていた。
強い憎しみを原動力にただ目的もなく復讐を繰り返すだけの日々を送ると同時に身を隠す為に学園の教師としても働いていた。
極度のツンデレでたまにデレてリリアたちを助けるが、基本的にはツンツンしている。恐らくこの物語で一番のツンデレは彼である。
登場人物の中でも図抜けた戦闘能力を持つかつての英雄の一人であり、ゲインより受け継いだ魔法剣の威力は絶大である。
趣味は料理、特技はサバイバル。
【解説】
犬である。他に言うべき事は無いかも知れない。
ゲルトの兄弟子だけありツンデレ。本当はゲルトやリリアが気になって仕方がないくせに気にならないフリをしている。
嘆く魂の日ではいよいよ自分で犬を名乗らせてみたが、どうでしょうか。色々ネタにしやすくて好きなんですが、この人。
『ソウル・ブーストナッコォ』
通称筋肉。全身ムキムキで腹筋を鍛えるのが大好きな二十六歳。断じて言うが、名前を考えたのは作者ではない。
フェンリルと同期であり、彼がゲインの弟子であったのに対しソウルはフェイトの弟子であった。二人の弟子は師匠から性格的なものも継承している。
過去の戦いを引きずるフェンリルとは対照的に前向きで、いつかこの世界が同じような危機に陥った時世界を守れる力を育てるために学園教師に立候補した。
まともな戦闘シーンはないが、戦闘力はフェンリルと肩を並べる達人であり、ありとあらゆる武装を使いこなす戦士学科教師でもある。が、本人は素手志望である。
魔法の才能は皆無であったが肉弾戦だけであればフェンリルは手も足も出ないほど実力差がある。が、当然フェンリルは魔法を使うので一度も勝利できたことはない。
思い込んだら一直線の性格だが、意外と考えて行動しているキレ者。生徒第一の熱血先生である。
尚、毎日筋トレに忙しく授業は気合で理解しろと言うため人気はあまりない。
【解説】
筋肉筋肉ぅ〜!
学園の教師ってロクなのがいない。
物凄く強い設定だが、あまり前線に出るシーンがない。ネタにしか見えない。
『アルセリア・バフラム』
ディアノイア学園長にして巨大な鎧の大聖堂騎士。が、その中身は幼女という不思議な組み合わせ。
実年齢不明、正体不明の学園長。基本的に真面目だが、天然なのか時々ツッコんでいいのかツッコんではいけないのかわからないボケをかます。
初期から居るキャラクターであったが後半に入りようやく活動開始。鎧は実は殆ど中身は空洞で、アルセリアは鎧の中で浮いているような状態である。
あまりにも小さく、外見年齢は10に満たないほど。しかし生身でも恐ろしい怪力を発揮し、顔色一つ変えずに敵を殲滅する冷酷な一面を持つ。
マリシア相手であろうが瞬殺するという反則染みた戦闘力の源は不明。ディアノイア学園長になった経緯も、大聖堂の中での立場も不明である。
ただ一つ確かな事は嘗ての戦争において勇者たちと友好的な関係に会ったこと、そして決戦の日プロミネンスカノンによりパンデモニウムを破壊した張本人であるという事だけである。
趣味はガーデニングとマジック。食の好き嫌いが多く、よくフェイトに怒られていた。
【解説】
一昔前にロリ校長ってスレッドあったよね。
夏流が苦戦したナイアーラを瞬殺しちゃったので凄く強いはず。
後半のキーキャラクターなので解説しづらいですね!
『グリーヴァ・テオドランド』
メリーベルの兄にして天才錬金術師と言われた男。しかし周囲の期待には応えずメリーベルのことだけを考え続けた。二十二歳。
錬金術の名門、テオドランドの才能を受け継いだ天才であったが、病気がちで家から出られないメリーベルを自由にするために薬を探して旅に出た。
秘薬とされていた魔女化の薬をメリーベルに与えてしまった事を契機に自身の妹への執着と暗い感情に気づき、壊れてしまった。
家を出てからもメリーベルの魔女化を治すための薬を捜し求め、やがて不老不死を求めるようになる。その頃、クィリアダリアから追われているフェンリルや秋斗と出会った。
錬金術だけではなく魔術、呪術、剣術など様々な能力に長けた非常に高い戦闘力を持つ術師ではあったが、不老不死の法を求め魔王に組し、その後異形の存在となって夏流に討たれた。
非常に妹思いのいい兄であったはずが、いつの間にか妹に追われる立場になり、最後には妹が幸せになれることを確信して逝った。
【解説】
珍しく死者となった人。数少ないメガネ男子だったのに……まあ、マルがいるからいいか。
メリーベルのお話の重要人物だけど、まだメリーベル話はもうちょっと残っているのである。
不死身っぷりと素早さか、神出鬼没っぷりからゴキブリのようであるとまで言われた男。最後はまともになって死んだ。
それにしてもこの小説、お兄ちゃんにはまともなやつがいない。
『マリア・ウトピシュトナ』
リリアの母親でありクィリアダリア女王。三十一歳。
所謂隠し子としてリリアを生んだのだが、何歳の時に生んだのかはあまり考えたくない。
フェイトにずっと片思いであり、結婚はしていない。子供はフェイトに預ける事になったのでリリアのファミリーネームはライトフィールドだった。
勇者部隊とは常に行動を共にしていたわけではないが、嘗ての戦争では自らも剣を手に取り戦った。魔王ロギアとは顔見知りであり、幾度と無く刃を交えたライバルでもある。
非常に聡明な人物ではあったが、大聖堂元老院が政治を牛耳る中、お飾りの女王という立場から出来る事はそう多くはなかった。その境遇を嘆き、せめてもと思い剣を手にした。
フェイトは剣や魔法の師匠でもあり、その頃恋に落ちてしまった。女垂らしのフェイトに振り回されながらも最後まで勇者を愛した。
リリア出産の後、アリアを授かるがフェイトは魔王戦で死亡。アリアを姫として育てる一方、リリアはゲインに預ける事になる。
【解説】
リリアのお母さん。
フェイトは女なら誰にでも手を出してしまうようなどうしようもない駄目男であり、相当世話を焼いたと思われる。
子供の頃からフェイトとアレな事になっていたようだが、誘ったのはマリアの方からである。フェイトは断らなかっただけで。
リリアを生んだ歳の事もあり、当時は女王ではなく姫であったという立場もあり、リリアは手放さないわけにはいかなかった。
ゲインの妻でありゲルトの母親とは親友であり、ゲルトの事は娘のように思っていたようです。
リリア「……お父さん、何やってんだろホント」
ゲルト「……」
リリア「えっと、リリアは今度十六歳になるのでえ……。マリア様が三十一歳ってことは……」
ゲルト「駄目です!! それ以上考えてはっ!!」
リリア「……あ、でも逆に考えれば既にリリアも子供産んでもOKって事ですか?」
ゲルト「………………。」