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新解釈童話・昔話シリーズ

地球初めての競争~十二支~

作者: イソジン

新解釈童話シリーズです

むかーしむかしのある日のこと神様が、「今年の元旦の日に競争をして、私に挨拶をしにきた動物の1番から12番を順にその年の動物の大将にしてやろう」と言いました。


この頃、動物たちはお互いに話すことができました。それだけでなく、命は永遠でしたし何かを食べる必要もありませんでした。

もちろん力の順位なんかなったわけですから争いなんかおきませんでした。


そんな世界を作ったのは神様でしたが、次第に神様はそれが退屈になってしまったのです。そこでこの競争を考えました。

今まで争うことなどしてこなかった動物たちはどうすれば自分が一番になれるか考えました。


ですがネズミだけは違いました。ネズミは昔から考えることが得意でした。そこでネズミは自分の小さな体をいかし、誰かの背中にのって自分の知識と他の人の力でゴールできないかと考えました


ネズミは最初に猫にお願いをしに行きました。彼は頭がよく、ネズミの考えを理解してくれると思ったからです。

「猫さん猫さん、僕を明日の競争に行くとき背中にのせてつれていってくれよ。僕は頭がよく回るほうだから道の案内とかいろいろしてあげられると思うんだ!」


猫はネズミが最後に裏切ると思いネズミのその要望を拒否しました。

「なぁネズミ、競争をするんだ。そりゃお前がいれば道に迷わないだろう。でも最後に背中から降りてお前に先を越されりゃたまらない。悪いが他を当たってくれ。まぁみんなそういうだろうがな」


ネズミは残念そうにそこを後にしました。


次の向かったのは馬の所でした。彼は動物のなかでも足が早いことで有名だったので協力を申し込みました。

「馬さん!あなたの足と僕の頭があれば一位も夢じゃないです。どうですか!」

結果は猫と一緒でした

「ネズミよ。お主は自分の力で頑張ることはしないのか。競争とは己との勝負だ。他のものと協力など馬鹿げている。他を当たれ。俺はどうやっても一位だがな!!」


ネズミは自分の力をそこまで信じることのできる馬はすごいなと思いつつ協力をバカにする馬を可哀想に思いました。


「うさぎさん、蛇さん、鳥さん、猿さんは僕が乗ったら重いだろうしな…そうだ、寅さんに頼もう」


次にネズミは虎のところに行きました。

ネズミが虎の所にいくと怯えた声が聞こえてきました。

「虎さん、どうか許してください…私たちは明日競争にはでないので…」

そこには豚さんと亀さん、狐さん狸さんがいました。

虎はできるだけ敵を減らそうと他の動物を脅していたのです。

ネズミは寒気がしてその場を後にしました。


「話し合いができるやつはいないのか…あ、犬さんだ、犬さんがいる」


次にネズミ犬のところに行きました。

「いいぜ?乗ってもただお前は俺の手下になるっていうんだったらな!上下関係はしっかりしてもらうぜ?」

犬は自分が上であるなら良いと言ってきました

「いえ、誰が上とかじゃなくて。協力をしたいんです。同じ立場で」

「なら俺は協力しない。早く俺の縄張りから出ていけ!!」

犬は大声で怒鳴りました。

ネズミは頭を抱えました。

「どうしちゃったんだみんな…今まで仲良くやって来たのに…」


そこに羊がやって来ました

「あれぇー?ネズミさんじゃぁーん。どーしたのぉ??」

「みんなに協力をお願いしたのですが誰も聞いてくれなくて…」

ネズミは羊に話しました。

「そーかぁー、でも私は協力できないなぁー。別にしてもいいんだけどぉー、そんなにがんばるタイプじゃないでしょー?わたしー、やる気もないし~」

羊はやる気がまるでありませんでした。

「そっか…話聞いてくれてありがとう…」


ネズミはどうすれば良いかわからなくなりました。なぜ頑張らないのか不思議でたまりませんでした。


「そこにいるのはネズミかな?」

振り返ると猪がいました

「いのししさん!」猪はネズミの仲の良い友達です。

ネズミは猪にこれまでのことを話しました。

「なるほどな…俺も力を貸したい所なんだが…できないんだ。。わるい」


猪は暗いかおをしています

「どうしたんだよ。いのししさん」

「実はね。さっき龍さんが来てな…」

「龍さんが??あの人も競争に??」

「ああそうなんだ。自分はあんまりやる気はないみたいなんだが12番内には入りたいそうだ。それで自分より足の早い動物に先にゴールしないように呪いをかけたらしい…」

なんともひどい話だ

「早い動物というと…馬さんと犬さんと…いのししさんか…」

「ああ、そういうことだ。そのなかでも俺は遅い方だろ?俺についていったら12番内に入れないかも知れない。」

「何てことをするんだ龍さん…」

「だから龍さんについていったらどうだ?」

「それは、一番良い方法かもしれないけど…そんなやつを僕は信用できない…」

「そうか…だよな。俺も頑張っても12番内には入れるようにするよ…近くになれたら良いなネズミ…」


ネズミはもう自分で走るしかないと思い早く走り始めました。

すると道の途中に牛がいました

「牛さん?」

「これはこれはネズミさん。速いですね。もう抜かさせてしまうわ…私は足が遅いからね…早めにでたのですが」

ネズミは走りながら牛に提案をしました

「牛さん、ここであったのも何かの縁です。協力しませんか?」

「それは良いですね!」

牛はすぐにそう言いました

ネズミは牛の頭の上に乗ると近道を牛に教えました。


二匹は順調に進みました

元日の日、ゴールの近くまで二人は来ました

「牛さん、あと少しです!」

「ネズミさん。。。あなたが先にゴールしてください。」

「なにを言ってるんですか!牛さんがここまで歩いたんですよ。牛さんが最初です」

「良いんです。あなたは遅い私に頼ってくれた。それに近道を教えてくれた。あなたがいなきゃ私はゴールできませんでした。ですから先に」

「牛さん…」

「はやく!!」

ネズミ嬉しくて涙が出ました。


そこから次々と動物達がゴールしていきました。


一位ネズミ

二位牛


しばらくして虎がゴールしました。

「けっ、おまえらが先にゴールしたのか…お前らも脅しておけば良かった」


続いてうさぎがゴールしました。


雷がなり、龍がゴールしました

「5番デスカ。みんなに呪いをかけておけばよかったデスネ」


次に蛇がゴールしました


その数秒後馬が走ってきました

「くっそ!途中で道草を食ってしまった…こんな鈍足どもに負けるなんて…」


30分後羊が来ました

「迷っちゃいました~」


その一時間後怒鳴り声が聞こえてきます

「この犬っころが!!」

「うるさぇ猿だな!!黙れないのか?!!」

犬と猿が喧嘩をしながらゴールに向かってきます

「犬、猿やめないか…」

鳥さんが二人をとめています

犬が鳥を押します。鳥は転んで猿を押しました。

押された猿がゴールに先につき次に鳥、犬の順番になりました。

犬猿の仲ですね


あと一枠です

2分後猪が走ってきました

「やっとゴールだ。」

「いのししさん!間に合ったんですね!」

「お前一位だったんだろ?それを聞いてさ、俺思ったんだよ!12番なら一周するんだから隣だなって!どーせ龍さんより早くこれないなら12番でゴールしてやろうと思ってな!」

「いのししさん…」

「おめでとう!ネズミ!」

そうして十二支が決まりました


そこに神様が降りてきました

「動物のみんな。この競争で良くないことをしたものがいっぱいいたな。ルールを言わなかった私も悪かったから十二支は認めよう。でもこれからみんなには寿命をあげることにした。つまり死ぬ。そして食べ物を食べなきゃいけなくなる。これは罰だ。それと龍。お前は呪いをかけたな?これからお前は下に降りれなくなる。寿命はなくしてやろう。ただずっと一人だ!!」

そういうと神様は空に帰っていきました。




ついでに猫ですが競争中一回も起きることなく寝ていました。

逆恨みで今でもネズミを追いかけているそうです。









現実の人たちにも当てはまるようにかきました。


人を呪うと良いことないですよ。

怖い人はそれなりに良いとこまでいきますよね。

自分が上ですごいと思ってる人は一番には慣れません。

やる気のないやつも一緒です。

喧嘩ばっかするやつは後で後悔します。


協力は力です。みんな協力して力合わせて頑張っていきましょう!



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