プロローグ
初連載です!
かつてはにぎやかで活気溢れ、様々な文化が混じりあった美しい惑星だったという。
今でこそ考えられないが、当時この惑星を支配していた生物、それは人間だったらしい。
他の種が最後の最後まで得ることの出来なかった言語を用い、おびただしい数の仲間とコミュニケーションを取って他の種を圧倒していたという。
だが、そんな彼らにも越えられない壁が存在した。
それこそ、「自然の脅威」である。
地球の寿命が終わりに近づき、豪雨、噴火、地震、それに伴っての津波等々が頻繁に起こるようになった。
これらの自然災害によって人類は壊滅的な被害を受け、このままでは人類滅亡はほぼ間違いないとされていた。
だが彼らは決して諦めなかった。
今まで作り上げてきた様々なものがなくなるという事実を認めたくなかったのだろう。
彼らはそこで、種の存続を掛けて三人の異能児に全てを賭けた。
全てを退けるほどの怪力を持つ少年リゲル。
この世の全てを見通す目を持った少年エリア。
力は無いが有り得ない知能を持った少女ホープ。
人類は禁忌を犯し、最先端の技術を駆使して彼らの肉体を改造し、永遠の命を授けたのだったーー· · ·