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小林トレイン【コバトレ】  作者: ジュン・ガリアーノ
6/19

第6両・挟まるバック

朝、耳元で目覚ましが鳴る。


止める。


5分後にスヌーズが鳴る。


止める。


また5分後にスヌーズが鳴る。


止める。



何度も繰り返す。





ねむい。。。


が、もーそろそろギリギリだ。


後5分だけ。。。したら間に合わなーい❗


起きるか❗




起きたらまずはトイレ行った後サプリ飲んで、その後筋トレ。

で、シャワー浴びてからプロテイン。


この時間が無ければギリギリにならないだろうが、これがなきゃ始まらない。


で、シャワー浴びて風呂から出ると、うん。


ドライヤーの時間は微妙だ。


まあいい。

どーせヘアスタイルは乱れる。

多少乱れたまま歩いて駅まで行くか、整えた後、駅まで走って乱れるか。


それだけの違い。

ゴールは一緒だ。


けどやっぱり整えちゃう。


今日は、いや、今日こそはなんとなく、走っても乱れない。


と、勝手に思ってる。

毎日。


こう、頭をあまり揺らさずに走れば・・・




しかし、本当に早いよね。朝は。


と、思いながら


家を飛び出て


走る


走る


走る


ちょっと歩く


早歩き


走る


走る


駅が見えた。


外からホームの状況が見える駅。


池袋行きの電車が来た。

が、そいつは各駅。

本命はこいつの後にくる急行❗


しかし、各駅が着てからほんの数分で本命が来る。


つまり、もうギリギリ。


ホームに続く階段を駆け上がる。


辛い。が、止まれない。

駆け上がるしかない❗


走る


バックから財布を出しながら


走る


ただ、人にはぶつからないように気をつけて走る


改札はワンタッチ❗


の、ハズが




ピンポーン





ミスったーーー


押し直す


このロス


痛い


が諦めない



改札入ったら、また階段を下ってホームに。


本命がもう来ている


そして、俺を置いて出発しようとしてる❗


駆け降りる❗


流星のように❗


閉まりかけるドア


たまらずバックを挟む❗




バックはジュラルミン製


カッチカチのバック


今までの電車なら、そのバックを挟んだ事によりドアは開き、電車に乗れてたろう。


みんなに多大な迷惑をかけながら


しかし


バックを挟んだそのドアは、そのバックを真っ二つに両断した❗


無論、中に入っていたパソコンも真っ二つ❗


小林トレインのドアにはダイヤモンドカッターがついていて、バックなんぞ一撃で一刀両断なのだ。


なんて事を?



いや。忘れていたこの男が悪いのだ。


この男が乗ろうとしていた電車は


【何があっても遅延なし❗】

【小林トレイン】だという事を❗




真っ二つに切断されたバック


何事もなかったように、時刻通りに出発する電車。


男は思った。


もし挟んだのがバックじゃなくて、腕だったら・・・



どんな目覚ましよりも強烈な刺激が脳天を貫いた。


ヘアスタイルは・・・いいや


じゃなくて、一本早く乗ろう。と




ノートパソコンはまた買えばいい。

腕と指があれば、また、打てるさ。。。



運転手の福家は、そう、呟いた

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