特別車両・トレイン20代の頃の夏の1ページ
夏。ラジオから流れてくトーク番組
『さー、お次の投稿は。。。トレインさんからのお葉書です。えー何々。。。』
【今度、今大好きな女の子とドライブに行く事になりました。僕はその子の事がメチャクチャ好きで、なんとかして仲良くなりたいです❗ドライブデートで何かいい案ありましたら教えてください❗】
『と、いやー、熱いね❗トレインさん。夏なのにより暑してくれちゃってどーすんの?汗だくになっちゃうんだけど w』
『いやー、でもよくないですか?こーゆー熱いのも。わたしもこんな風に想われたーい☆』
『マジで?○○ちゃんなら、しょっちゅうでしょ?こんなん』
『そんな事ないですよー。夏なのに全然暑くない。むしろクーラーきんきんなんですけど w』
『いやー、だったらこのトレインさんの願い叶えてあげたいよね。ちなみに、○○ちゃんならどーゆードライブがいい?』
『えー、夏だしやっぱドライブしながら買い物かな』
『買い物かなって。夏かんけーないじゃん w ふつー、夏なんだったら海とか山とかじゃねーの?』
『んー、海とか山とかはみんな行くし混んでるじゃない?みんながそっちに行ってる間ならいっぱいいい物買えちゃうし』
『買えちゃうしって。。。誰が?』
『相手が。私のを w』
『みなさーん。この子とドライブ行っちゃダメだよー w』
『ひどーい。私をドライブに連れてって☆』
『無理だろー w いやー、でも他には何かポイントある?』
『うーん、後はやっぱり手かな』
『手?』
『そう。ドライブしてると右手でハンドル握って、左手を置くじゃないですか。その時の手がゴツゴツして血管浮き出てたりするとやられちゃいますね w』
『あっ、そー。じゃー俺の手なんてどうよ?』
『あっ、いいかもー。ちょっともっとよく見せて』
『おいおい、○○ちゃん。ちょっと大胆過ぎない?』
『この手いー☆ドライブ連れてって☆』
『おお☆もちろんいいよ❗。。。ってアブねー w 行かねーから』
そのラジオを聞いていた男。
そう。トレインは興奮しながら決心していた❗
『おおおおお❗きたー❗そうか。手をゴツゴツにすればいいんだな』
それからトレインは頑張った。
どーゆー風に手を置けばいいか。
血管が浮き出る力の入れ方
車の冷房の温度
体調含めたコンディション
仕事が終わった後、ありとあらゆる実験を繰り返し、そして遂に完成させた❗
ゴツゴツの手を❗
そしてデート当日。
トレインはその子を車に乗せた。
いきなりゴツゴツを見せてもいけない。
ちょうどデートが盛り上がるタイミングで血管が浮き出るようにクーラーの温度も調節した。
そして、途中お店により、一旦その子を降ろしてから、車を車庫に入れようとした瞬間
【ガリッ、ガリガリガリッ】
と、音がした。
最悪だ。
でもまだ諦めない。
上手く、角度を調整すれば。。。
【ガリガリガリガリガリッ】
もういいや。
とりあえず車を車庫に入れちまおう。
【ガリガリガリガリガリッ、ベキッ】
ベキッ?
気にしない。もういい。
とりあえず店に入ろう。
『行くぞ』
トレインがそう言ってその子を見ると、その子はその車をナデナデしてる。
[くっそカワイイ]
心の中でそう叫びながら店に入った。
まあ、いい。
愛嬌だ。こんなもん。
後でゴツゴツの手を見せりゃ。。。
そう思いながら店を出て車に乗った。
が、しかし、その子は乗ってこない。
ドアをガチャガチャするだけだ。
『どーした?』
するとその子は
『開かないよ』
と、衝撃的な一言を発した❗
トレインは慌てて車を降り、助手席のドアを開けようとしたが、やはり、その子の言う通り開かない。
見ると、なんと、ドアが壊れていた。
『後ろに乗るね』
『あ、ああ。そーしてくれ』
その子は後部座席に乗った。
『今日はたのしかったね☆』
『ああ。。。そーだな』
マックスにゴツゴツ全開になってるトレインの左手
その左手を見れるのは、車内でトレインだけ。。。
『なんか、俺、タクシーの運転手みたいだな』
『素敵じゃない☆』
手は。。。
手は。。。
俺の手はーーーーーーーーーー❗
夏の思い出ー
気合い入れてー
誘ったドライブでー
あの子はー
車のー
後ろにー乗っているよ
それはー
車のー
ドアが、ひらーかーないからー
左手もみーせーれーないーーー
なんて歌だ w
夏の思い出




