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第二夜/後編

「ア、アルエ?」


リゼルが不安そうな表情かおで見つめるが、アルエのほうは、なぜ不安そうなの、とでも聞きたそうにリゼルを見た。


「アルエちゃんは、自業自得だと思いながら殺しているの…?」


タルテナは不安そうな声色で聞く。今にも泣き出しそうである。アルエは少し考えてから、こう応えた。


「さっきね、部屋で死者のことを考えていたんですの。あの世で幸せになれるかと。」


アルエはタルテナに向かって少し微笑んだあと、リゼルのほうに視線を移して


「そしたら、リゼルが答えをくれましたわ。幸せになれるかどうかは、その人次第だと。」


そして一息。


「私もそう思いますわ。」


今度は優しい笑みを浮かべて言った。タルテナも安堵したように一息つくと微笑んだ。それを見ていた女は、タルテナの傍から離れ、タルテナの向かい、アルエの隣にある自分の席へとついた。


~*〜*〜*〜*〜*〜


とある廃墟。一羽の蝶が舞い飛ぶ。その横に小さな女の子が一人。虚ろな目で月を眺めていた。



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