music3
全然、音楽のことが書けない……。
しょうがないんです。主人公がアレなもので。
―――……あれ? ここ何処だ?
っていうか、視界が真っ暗なんですけど。
「……ぐっ、ぐっ……ん"~ん"~ん"~~……」
そして、喋れない。
つか、手足も動かせない……?
…………ふむ。何でこうなったんだろう?
だが、錯乱していてもしょうがない。
まずは状況を整理してみよう。
現在、俺は椅子(?)に座らされていて、椅子の脚に両足を縛られ、体の後ろで手を縛られている。
目隠しをされているらしく、目を開いても何も見えない。
口には何かを咥えている様な違和感。
これ、まさか猿轡ってヤツ!?
やべぇ、猿轡初体験だよっ!
……じゃなくて。
俺は今、何でか知らんが拘束されているらしいな。
確か、水城さんに連れられて、弦楽器部の部室に向かって歩いてたはずなのだけど……。
俺が今までの経緯を思い出そうとしていた時、突然誰かに目隠しが外された。
「―――ん"っ?」
そして、視界が開放された俺が見たものとは――――
―――同じく真っ暗な空間だった。
おいー! 目隠し意味あったのかよー!?
口がまだ開放されていないので、心の中で叫ぶ俺。
だが、いきなり視界が真っ白になる。
強い明かりに照らされたみたいだ。
ちょっ!? 事前に言ってくれないと失明しちゃうよっ!?
目が~、目が~、とか思いつつ、光に目が慣れてくるのを待つ。
ようやく目が慣れたと思ったら、別にこの空間の明かりが点いた訳ではなく、俺だけスポットライトが当たったような状態になっていた。
「―――……フフ、瀧丘先輩。ようこそ、弦楽器部へ……」
再び突然、人を小馬鹿にしたような声が聞こえた。
俺の目の前には、多分今の声の主であろう人のシルエット。
……しかし、その声には聞き覚えがあった。
「……も"ん"ん"ぐぐ、む"ぐぐぐぐん"ぐ!?」
ちなみに、「……もしかして、水城さんか!?」と言いました。
「……はい。想像通りですよ。おバカなセ・ン・パ・イ。……クスクス」
な、何がどうなっているというんだ……?
ようやく薄っすらと辺りが見えるようになってきた俺の目が映し出したのは、露出度の高いボンテージに身を包んだ水城さんだった。
やべぇ、エロス! エロスっすよ!?
「あはは、ホントーにバカだよねー。本気であたしたちが先輩なんかを尊敬したと思ってたの?」
「フフフ、しょうがないデース。今まで、女の子にモテたことなんて無さそうな顔してマースシー」
水城さんの両脇から再び知った声が聞こえる。
「も"ーも"-も"ん"!? ん"ん"~ん"ん"!?」
ちなみに、「藤堂さん!? ミリーさん!?」と言いました。
そして、当然(?)2人もエロエロボンテージだーーー!!?
何で!? 何で俺は3人にエスでエムなプレイをされそうな状況になってるの!?
皮肉にもこの、座っている俺の前に3人が立っているという構図は、最初に3人と自己紹介した時にそっくりだった。
「うるさいなー先輩。ちょっと静かにしててくんない?」
藤堂さんに怒られた。
うぅ。あの元気系妹オーラは今はもう感じないよ~。
「……さて、何故先輩がこんな状況になっているか……分かりますか?」
水城さんが、今までの印象からは考えられない様な蠱惑的な笑みを浮かべながら言った。
えーと、そんなこと言われても……オラ、分かんねーべ。
「……ん"~ん"」
首を横に数回振る俺。
水城さんは、目を瞑りながら小さく溜息とも鼻で笑うともつかない息を吐いた。
「……ふぅ。仕方ありませんね。……ミリー、灯。少し、このおバカな先輩にオシオキをしてあげて下さい」
そう言って水城さんは数歩下がる。
……ってオシオキ? オシオキって言った今!?
「はーい! りょーかーい♪」
「アイアイ! マム!」
藤堂さんとミリーさんの瞳が怪しく光りながら俺の方を向く。
「ん"ん"!?」
これから、何が行われるというんだ……!?
3人の雰囲気に戦慄(ちょっぴり期待)しつつ、しかし相手の出方を窺うしか出来ない俺。
「……ふふふふふ」
「……フフフフフ」
藤堂さんとミリーさん、2人が近づいてくる。
そして、2人が片足を上げた。
「!?」
「まずは、この変態な先輩に立場というものを教えてあげるよ~♪」
「ハーイ! 踏み踏みしまショー♪」
そう言って、艶やかな革製のブーツの裏を俺の顔にゆっくりと近づけてくる2人。
くそっ! 暗いからボンテージが食い込んだアソコが見れねぇよっ!!
って、あぁっ!? ブーツの裏がハイヒールっぽくなっていて、踵部分が当たったら普通に顔に穴が開きそうだよオイ。
「ん"ん"ん"~~ん"ん"ぐぐん"~~!!!」
俺は、「やめて~~顔だけは~~!!!」と叫んだが、当然聞き入れてもらえるはずもない。
迫り来る二つの尖った踵。
何故か俺は目を逸らすことが出来ず、それがゆっくり迫って来るのを見ていた。
しかし、その尖ったアレが当たる瞬間。
俺は無意識にギュッと目を閉じていた。
うぉわああああああああああああぁぁぁぁぁ~~~……
心の中で叫ぶ俺。
……ぱぃ……おか……いっ……!
もう、俺は駄目なのか……?
思えば、かなり虫の良い話だった。
……じょうぶで………せん……いっ……!
つーか、1週間に一度しか練習していない俺の演奏で感動するってどうよ?
ありえないでしょ?
……そうなんだよ。ありえないんだよ。
……先輩っ……!……瀧丘…輩っ……!
ああ……、短い夢だったなー……。
「瀧 丘 先 輩 っ !!!」
「―――うおっ!?」
不意に聞こえた大きな声に驚く。
「……瀧丘先輩? あの、大丈夫ですか?」
俺より頭一つ小さい水城さんが上目遣いで訪ねて来る。
「……あ、ああっ。大丈夫だ」
―――ここは、校舎と部室棟を繋ぐ渡り廊下。
「先輩? 本当に大丈夫ですか? 体調が優れないのでしたら、今日は止めても……」
―――はい。お気付きの方もいらっしゃると思いますが、先ほどまでのは“一切合切”全てワタクシめの妄想です。スンマセン。
いやー、今日はまだ知らない部員2人を紹介してくれるっていうじゃないすか?
だから、自己紹介を脳内リハーサルしてたんだけど……。
いつのまにか“あんなん”になっちゃって…………テヘ。
「……いや、ごめん。ちょっと緊張しちまってな。ハハ……」
俺は自分の妄想を悟らせないように、ありがちな答えで誤魔化した。
「……そうでしたか。ふふ、大丈夫ですよ。今日ご紹介する二人もですね、去年一緒にここの文化祭に来たんです。……勿論、先輩の演奏も聴いていますよ?」
「……え? っていうことは何か? 弦楽器部のメンバーは、去年の文化祭に来ていて俺のアレを聴いたメンバーってことか?」
「はい。そういう事になりますね」
笑顔でそう言う水城さん。
マジか……。去年の俺のアレを見たメンバーで、部活を作ったっていうのか?
俺の演奏(練習は週一回)ってそこまで?って感じで、少し居た堪れなくなるなこれ……。
「2人もとってもいい子ですので、きっと大丈夫ですよ。……と言ってもやっぱり緊張しちゃいますよね。私が逆の立場だったら絶対に緊張しちゃいますし……」
水城さんが苦笑している。
くおぉぉ、めっちゃカワユイ!!!
もう、こうなったら成り行きに任せるしかねぇっ!
……あれ? つーか、それだといつも通りじゃん。イヤッフ~♪
なんだ楽勝じゃん♪ ハハハ~♪
…………と、思っていた時代が俺にもありました。
「―――ここが、私達『弦楽器部』の部室です」
ついに来ました我らが拠点。
ここ、部室棟は俺らの教室がある校舎からは少し離れた場所にある。
体育館へ行くのと同じ様に、屋根がある渡り廊下を三十メートルをほど歩いた場所だ。
ウチの学校は色々と変わった造りをしている。
校門 → 東棟 → 西棟 → 体育館
↓
部室棟
と、ここまでは普通なのだが、東棟の一階に購買があるのに、食堂は部室棟の2階にあるというヘンテコな感じなのだ。
……いや、他の学校がどうなっているのかなんて知らないんだけどね。
そういう訳で昼休みは、東棟と西棟の間の通路が生徒でごった返しになるという……。
まあ、それは追々説明するとして……。
この部室棟は、昇降口っぽい所から入ると、目の前に2階への階段と、左へ進む通路が現れる。
階段を昇れば食堂。左の通路を進めば部室棟となる。
左の通路の突き当たりには同じく上に昇る階段があり、部室棟は2階建てとなっている。
ちなみに、最初の入り口の階段で食堂に行った場合、同じ2階にあるはずの部室棟の2階には行けない。
一度、下に降りてから違う階段を上がらなければ行けないという面倒臭い造りなのだ。
水城さんが俺を案内してきたのは、部室棟1階の通路の一番奥の部屋。
入り口の真横には2階へ昇る階段がある部屋だ。
「―――では、どうぞお入り下さい」
水城さんが先行して部室に入る。
そして俺は、一回だけ深呼吸してから、水城さんに数秒遅れて部室に入った。
「……お邪魔しまー……っ!?」
だが、入ってすぐに俺は驚いて硬直した。
ででん!という効果音が聞こえて来そうなほど、“その子”は堂々と俺の目の前に仁王立ちしていた。
「…………(じ~~~)」
「…………っ(汗)」
……近い。凄く近い。
“その子”と俺の距離は、恐らく10センチから20センチくらいしかなかったと思う。
水城さんでも、藤堂さんでも、ミリーさんでもない。
スラッとした紺色のストレートセミロングの女の子。
ウル○ラマンの目みたいな、横に細長い楕円形の眼鏡を着けている。
出来る女上司が着けてそうな眼鏡だ。
その眼鏡から覗く釣り目気味の瞳は、鋭く俺を観察……いや、値踏み?しているように動いている。
全体的にヒステリー系な雰囲気を醸し出しているこの子は、しかしよく見るとふつうに可愛い。
美少女、再び!?
あまり体の凹凸は無いが、1年生にしては背が高く、俗に言うモデル体型というヤツだろうか。
俺がそんな考察をしていると、仁王立ちして俺を睨んでいたヒステリモデルさん(俺の脳内でのあだ名)が動いた。
そして、俺の周りをゆっくりと回る。
俺の全身を鋭い視線でスキャンしているようだ。
凄く、凄くツライよ。この状況……。
いきなり無言視○プレイって……どうなのよ?
俺が冷や汗をかきながらそんなことを思っていると、不意にヒステリモデルさんが俺の前方で止まった。
「…………ふむ」
「……?」
意味プーなヒステリモデルさんの行動に、俺の頭の中はクエスチョンマークだらけだ。
この俺の頭の中のカオスを上回るとは……こ奴、やりおるな。
「………………中の下の上……ね」
いきなり評価を下されたーーーーーーーっっっ!!?
しかも、微妙に下の方だしーーーーーーーっっっ!!?
思い切りレバーブローを撃たれた俺は、ロープに捕まる余裕も無く、その場に崩れ落ちた(勿論心の中でだけど)。
「雨美! いきなり失礼ですよ!」
水城さんの声が聞こえる。
ふふ、良いんだよ水城さん。俺は気にしちゃいないさ……ていうか俺に『中の下の上』ってのは、まあまあ上等じゃね?
ヒステリモデルさんの隣に水城さんが来る。
「もうっ、駄目ですよ! こちらは頼んで来て貰っているんですから……っ」
人差し指を立ててヒステリモデルさんに注意している水城さん。
……くっ、ぐぉおお、何でこの娘は俺のツボを正確に突いてくるかなぁ……。
北都新拳の使い手か!?
「……だって、私達は仮面をかぶってる所しか見てないのよ? どんな人なのかちゃんと確認はしときたいでしょ」
その人の人となりは、見た目だけでも十分に判断できるのよ、と力説しているヒステリモデルさん、もとい雨美(?)さん。
「だらしない性格なら、だらしない格好をしてるし。キッチリとした性格なら、キッチリとした格好をしてるものでしょ? 見た目の第一印象は結構大事なのよ」
……なるほど、どうやらこの雨美さんとやらは、俺の『イケメン度』を見てた訳ではなかったのか。
しかし、それなら『中の下の上』という評価はどうなんだろう?
…………ヤバいんじゃね?
「……すみません。先輩……この子、霧谷 雨美という子なのですが、ちょっと恥ずかしがり屋で……」
いやいやいやいや、恥ずかしがり屋の子が初対面の人に「……中の下の上……ね」なんて言うか!?
……思ったより、根深く俺のハートに食い込んでるみたいだ……『中の下の上』。
これが『中の“上”の“下”』だったら、普通に喜んでいただろうに……うぅ。
「……いや、気にしてないよ。えーと、霧谷さん? 初めまして、2-Dの瀧丘文義だ。よろしくな」
未だ我が心は悶絶しているのだが、それでもやや爽やかめに挨拶をしようとする俺。
微笑みが、乾いた苦笑になってしまったのは、まあしょうがないとも言える。
「……よろしくお願いします」
霧谷さんから返って来た返事は、かなり棒読みだ。
苦笑が止まらないぜ……ハハ、ハ。
いきなり、俺のハーレム計画は躓いてしまった。
くそぅっ! やっぱ、しょっぱなからヒロイン全員好感度MAXとかは、ありえなかったか……。
むぅ、これは残りの1人もキツイのだろうか……?
「……って、え!?」
そんなことを思っていると、突然俺の左手が誰かに掴まれた。
いや、包まれた……と言った方が正しいかもしれない。
俺の目の前の霧谷さん。霧谷さんの(俺から見て)左にいる水城さん。
そして、水城さんの更に左に、これまた背筋が自然と伸びてしまう様な美少女がいた。
両の手のひらで俺の左手を包んでいるその美少女。
色素が薄いのか、光の加減でやや明るい緑色に見えるウェーブのかかった腰まで伸びている金髪。
ほにゃっとした笑顔を俺に向けてくる。
「……お初に御目にかかります。私は、沙百合さんと同じ2年A組所属、北條院 楓と申します」
ほにゃ~さん(俺の脳内でのあだ名)、もとい、北條院さんが自己紹介をしてくる。
うおおおおおお!!!!
ついに、お嬢様キャラキタ―――――!!!!
「あ、ああ。よろしくな。……ええと、北條院さん?」
ヤバイ……想像(いや妄想)はしていたが、マジで全員が美少女とは思いませんでした、マジでマジで!!!
どんな、ご都合主義ですかコレ!?
「ふふ、私のことは、“フウ”とお呼び下さっても良いのですのよ?」
「“フウ”?」
フウ? そういえばどこかで誰かが言ってた様な……?
「ええ。私のあだ名ですわ。私の“楓”という字は、“ふう”とも読みますので」
終始、ニッコリ顔の北條院さん。
って、あああ!? そういや昨日、藤堂さんが去り際に言っていたような……「ウミチャン。“フウ”チャン」て。
これ(あだ名)のことだったのか。
……どうでもいいが、北條院さんて糸目がデフォなんだろうか?
さっきから北條院さんが瞳を開けるところを見ないんだけど……。
「あ-と、んじゃ“楓”さんって呼べば良いか? 楓ちゃん?」
こういう時、敬称って困るよね?
可愛いってだけの子だと、『~ちゃん』で即決なんだけど、
しっかり者とか、頭が良さそうな子とか、美少女なんだけど美女というか、その場合『~さん』か『~ちゃん』のどっちを使えばいいかホント困る。
まあ、俺に年上の威厳があれば、どれでもしっくり来るのだろうが……。
「……クス、どちらでも構いませんわ。……でも、どうせなのでしたら呼び捨てでも良いのですのよ?」
……なんか、遊ばれているような気がしないでもないでもない。
くぅ、でもそんなトコも可愛いぃぃ……。
「……んじゃ、楓って呼ばせてもらおうかな?」
俺は精一杯、年上の余裕を見せようとした。
「えぇ、それで構いませんですわ。……ふふっ」
……したのだが、どこまで上手くいったかはよく分からないぜ。
「あー! なら、あたしもあたしも! 先輩っ! あたしの事は“灯”って呼び捨てでいいよ!」
「ハーイ! ワタシも“ミリー”で良いデース!」
元気っ子の藤堂さんとミリーさんも、呼び捨てを提案してくる。
……これだよ、これ! これを待ってたんさ俺は~~~っっっ!!!
「ああ、分かったよ。えと、“灯”に“ミリー”だな?」
女の子の名前を呼び捨てなんていつ以来だろ?
中学生の時にはもう苗字だったかな~?
「あ、ならこうしませんか?」
水城さんが手を挙げてみんなの注目を集める。
「これからこの部活では下の名前で呼び合うんです。その方が早く仲良くなれるような気がしますし! ……と言っても、私達5人は既に下の名前で呼び合っているので、先輩だけの決まりみたいなものなのですけど……」
最後だけ、自信なさ気に小さな声になってしまう水城さん。
以外にテンションの浮き沈みが激しい子なのかも。
「……いや、俺はまあ構わないんだけど、みんなは良いのか?」
構わないどころか、バッチ来いやー!です。
「私は勿論構いません。……寧ろ、その……ょ……ぃ……」
「私は先ほども言った通り、構いませんですわ。ふふ」
「あたしは自分から呼んでって言ったんだよ?」
「ハーイ! ワタシもデース!」
水城さん、楓、灯、ミリーの4人はOK、と。
ん? 水城さんの最後がちょっと小さくて聞き取れなかったが、大丈夫は大丈夫だろう。
問題は……、ウルトラ眼鏡のあの御方。
あ、いや、すんません。霧谷雨美様でございます!!
……そんなに睨まないで下さいっ。
自分、臆病者なもので……。
「……雨美ちゃん? 雨美ちゃんはイヤ?」
灯がストレートに霧谷さんに訊いた。
いや、もうちょっと変化球で攻めてみた方が良かったんじゃないかなーそこは。
「私? 別にいいわよ」
……って、えええええええ!!!??
一番の難関だと思っていた霧谷さんが、あっさりとOKを出した。
「別に呼び捨てぐらい良いわよ。特に反対する理由も無いしね」
何だろう?
普通の声色っぽいのだけど、常に俺のことを睨んでいるような……?
「はい! それでは、弦楽器部ではお互いをファーストネームで呼び合うことに決まりましたぁ!」
片手を上げて元気良く宣言する水城さん……沙百合。
わーわーと盛り上がる灯とミリー。
ニコニコと、未だその瞳を見せてくれない楓。
釣り目のせいか、普通にしていても睨んでいるように見える雨美。
そして、女の子女の子な雰囲気に若干置いて行かれ気味な俺。
こんな6人で、これから部活動をする。
『弦楽器部』。
語呂悪いな~とか思いつつ、俺は今後のことを考えて自然に笑みを浮かべていた。
…………いや、エロいことなんて考えてないぜ!?
次か、次の次くらいにようやく、音楽っぽい話が書けると思います。
感想、質問、指摘、ありましたらよろしくお願いいたします。