光のばしょ
僕は光のなか、
目を開けることすら苦労した。
すごく眩しいこの場所で、
僕はなにをみつけるのだろう。
なにかをさがしてここまできた。
なにかをもとめてここまできた。
でも、僕は、
最初からしってたんじゃないかな、
ここにはなにもないことを。
それでも、僕は、
来てみたかった。
そうして、僕は、
たどりついた。
そして、僕は、
振り返るんだ。
なんどかそうしたように。
なんどもそうしたように。
そこに広がる景色は、
すごく奇麗なものなのだろう。
でも、僕は、感動できない。
それはなぜだかわからない。
でも、まえに向き直ると、
そこにはまだ、
大地が広がっていた。
まえにすすもう。
いつか、ふりかえったときに、
すなおにかんどうできるように。