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学院がロゼアロに沸いた日

婚約復活の宣言をした翌週。

王立学院は、ある意味お祭り騒ぎだった。

というのも、アーロンとロゼリス、あまりに仲が良すぎたのだ。



「アーロン様、そんなに手を離さないと歩きにくいですわ……!」


「嫌だ。離したら他の男が見るだろ」


「歩いているだけですのに!?」


学院の廊下、登校中の生徒たちは、堂々と手を繋ぐ(いや、正確にはアーロンが握りしめて離さない)二人を恋愛ドラマのように見送っていた。


「今日も尊い……っ!」

「ロゼアロ……まじで王道……!」

「アーロン殿下、愛の重さが限界突破してる……!」


ひそひそどころか堂々と聞こえる声に、ロゼリスは耳まで真っ赤になる。


「ア、アーロン様!!注目されてますわ!!」


「気にするな。俺の婚約者なんだから誇っていい」


(む、無理ですわ~~~~!!!)


ロゼリスは頭を抱えた。


しかしアーロンは気にも留めず、

やや堂々と、ややわざとらしく

ロゼリスの腰に軽く手を添えて歩き出す。


廊下中から黄色い悲鳴が上がった。



実は、ロゼリスは知らなかった。


学院生の間で、


「ロゼアロ応援隊」


という謎の同盟が密かに発足していたことを。


発起人は、生徒会の一部女子+騎士科男子の有志。

なぜか魔法科や一般科にまで広がり、

気づけば小規模な団体に成長していた。


毎朝、隊員たちは言う。


「今日もロゼアロ尊い報告よろしくお願いします」


「アーロン殿下の溺愛ぶり観測できたら共有して」


「ロゼリス様が可愛く照れた瞬間、誰かメモを!」


……などなど、完全に趣味の集団であった。



そんなことをロゼリスが知る由もなく


「ロゼリス、次は講義だろ?一緒に行く」


「こ、講義は別科目ですから……!アーロン様も公務に戻らないと……!」


「ロゼリスが可愛くて集中できないから無理だ」


「そんな理由で公務をサボらないでくださいませ!!」


(……これでは学院で噂になるはずですわ……!!)


ロゼリスが赤面しながらも叱ると、

アーロンはふっと笑って、耳元で囁く。


「噂になってもいい。

むしろ、俺の婚約者が誰なのか、はっきり見せつけたい」


「~~~~~~っ!!!」


ロゼリスの悲鳴が廊下に響き、

その日も学院のどこかで、ロゼアロ応援隊の拍手が上がった。


「今日も最&高でしたわ~~!!」

「アーロン殿下の独占欲、100点!」

「尊さで気絶しそう!!」


学院は、すっかりロゼアロ一色に染まりはじめていた。

読んでいただき、ありがとうございました!この話で最終回となります!

次話からは番外編となります。


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