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オナモミ

作者: 新井玲音

オナモミという植物を

知っていますか?

服にペタペタとくっつく

あの植物です


子供の頃は

よく友達と

くっつけあって

遊びましたね


男子はふざけて

めちゃくちゃ沢山

自分の服に

つけていませんでしたか?


私達はおかしくて

無邪気に

笑い転げていました


そう

ありふれた

子供時代の思い出です

「子供時代」の……



しかし

大人になった今


私にはオナモミが

服についてくるのです


不思議に思いました


ある日

家に帰ると

オナモミが1個

服についていたのです


気付かないうちに

どこかオナモミの

生えている場所を通り

服についてしまったのだと

思いました


しかし次の日

2個オナモミが

服についていた時は

奇妙に思いました

どう考えても

オナモミのある場所を

通ってはいないのです


3日目は3個

4日目は4個と

ついており……



私は

恐怖に取り憑かれながら

走り逃げました



しかし

オナモミは

どんどん どんどん

増えていき……



いつしかオナモミは

私を覆い尽くしました


私はオナモミの中で

窒息しました



そして露と消えました



あとには

ひとところに

大量に集まった

オナモミが

残りました


見る人は

「子供達が

遊んだあとの風景」

と思うのでしょうね……


お読みくださりありがとうございました。

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― 新着の感想 ―
[一言] 夢だったのでしょうか? そういう植物、ありましたね!
2024/03/23 12:18 退会済み
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