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第96話 改善してくれ

 健太と別れた後は日課になりつつある30分の鱗集めだ。今日も夕食も風呂もすでに済ませてある。まあ状況によってはもう一度風呂に入らないといけないだろうが、念のため、だ。

 俺は3階層に移動をして魚を狩るために水溜りの前に立っている。今回は杖が浮いてしまって振りにくいし、剣だと魚が食いつきにくそうだと重い別のものを用意してきた。昔使っていた木で出来たバットだ。ところどころ汚れており、ささくれているところとかもあるレベルで倉庫に眠っていたものだ。使えない状態だし、俺も使うこともないのだから捨てればいいのに何故か隅っこにあったんだよね。大方何かに隠れて忘れられていたんじゃないかなと思う。

 そのバットを水溜りに差出し俺はひたすら食いついてきた魚を叩きつぶす作業を始めた。


「じ~…」


 20分ほど過ぎたあたりですぐ横で俺を見ている視線に気がつく。気がつくというか声に出して言えば誰でもわかるって話なんだが。


「えーと…」

「?」

「ダンジョンマスターが何してんの…」

「レイノアール」

「それは前聞いたよ」

「レイノアール…」

「…レイノアールは何してるの」


 俺が名前でさっき言った言葉を言いなおすとすごい笑顔になった。どうやら名前で呼ばなかったことが気に入らなかったみたいだ。


「なんで、そればっかり集めてるのかと…」


 どうやらレイノアールは俺の行動が気になって見ていたらしい。俺が『合成』での使い道を話すと「なるほど~」と頷いていた。


「私が適当に設定したものでもいろんな使い道があるのですね~」

「ちょっとまて。今適当に設定と言ったか?」


 レイノアールは首を傾げてそれがどうかしたのかしらみたいな顔して俺を見た。


「つまり…いきなり強くなった4階層のボスとか、5階層の空から落ちるのとかも適当に設定した結果だと…?」

「そーです。魔物の強さとかは、数字で表示されてるのでそれを参考にしたのですけど…だめでしたか?」


 …頭いたいわ。この子にはファーナさんと違って魔物の知識はまったくないってことだ。


「急に強くなりすぎだっボスになると強さが全然違うとかじゃないのか?」

「あーなるほど…その辺もうちょっと見て改善してみますね」

「後空から落ちるのもやめろ」

「下が海だから問題ないはずですけど??」

「高いところから落ちて叩きつけられたら死ぬわっ」

「だから前のボスで魔法手に入るように置いたのですが…」

「俺達はそれを鑑定せず5階層に降りて死に掛けたんだっ」


 なんていうかこの子との会話疲れるわ…


「………文句が多いです」


 ぶつぶつとなにやら言いながらレイノールは帰っていったので、俺も鱗集めを引き上げることにした。これで少しでも改善されているといいんだけどね…

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