表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
90/243

第90話 4階層ボス戦

 大きなゴブリンが咆哮を上げると俺達のほうへと向かって来た。大きさもあるのでほんの数歩で目の前まで来てしまう。はっと気がついたファーナさんはすぐに弓に矢を番え少しでもその移動を妨害しようと足に打ち込むがまったくダメージが通っているようには見えない。矢は刺さっているのだがそんなものはまったく気にしていないかのようだ。

 その攻撃に気がついたのかゴブリンはファーナさんのほうへ右腕を振り上げ大きく振りかぶる。その腕はそのままファーナさんを掴み上げ自分の顔のほうへと近づけていく。このままだとファーナさんが食べられてしまうかもしれない。


「ソリスト!」


 まさかこんなでかぶつに使う羽目になるとはな…はっきり言って怖すぎるわ!

 俺のスキルのせいでゴブリンの意識が俺のほうへ向いた。そのせいでファーナさんを掴んでいた手が緩む。慌ててファーナさんはそこから這い出し飛び降りた。それを確認するとすぐに『ソリスト』を解除する。とてもじゃないがこんなヤツを1人で受け持つのは無理だ。

 すると今度はリノに狙いをつけたのかそっちへ腕を伸ばす。リノは杖を構えその腕を払い落とすが続けざまに今度は左腕が伸びてきて捕まってしまった。


「ぬぅ…っ」

「ソリスト!」


 今度はすぐに『ソリスト』を使用すると、俺はそのまま魔法を唱えた。


「プチメテオ!」


 小粒の隕石がこの状態だとゴブリンにしかダメージを与えない。だが、俺の使ったプチメテオはゴブリンの表皮をところどころ焦がすだけに終わった。その後もちろん『ソリスト』は解除した。


「4階層にもなるとボスも簡単じゃないんだな…」

「俺なんてナイフでちくちくやってみてるがまったく相手にもしてくれないぜっ」


 健太はゴブリンの足元で足をつついているが無反応だそうだ。それはそれで中々悲しいな。

 俺と健太は流石にこのサイズの人型は人と認識しきれないためにちまちまと攻撃を試してみているのだが、いまいちダメージにならない。そして、ゴブリンは執拗にファーナさんとリノを狙っている。ミネは対象外なのか何故か狙われていない。


「ちょっとっなんで私は狙われないわけ!狙って欲しいわけじゃないけどなんか納得いかないわっ」


 そんなことを叫びつつもミネは詠唱を始めた。俺が使ってる魔法名だけを唱えるものとは違いなにやら長い言葉を繋げている。その言葉の意味は俺にはまったくわからないが、リノは何をしようとしているのかわかったらしくファーナさんに合図を送った。


「ファーナ、10秒後目を射てっ」

「10秒!?わ、わかったわっ」


 ゴブリンに執拗に追い回されながらもそれを避けていた2人の動きが変わる。リノがゴブリンの正面に立ち自分を狙われやすいように移動をする。その隙を突いて10秒後、ファーナさんがゴブリンの目に矢を打ち込んだ。


「ギャワアアアアッ」


 その痛みにゴブリンは目を手で押さえ声を上げ、数歩下がる。すかさずリノはファーナの腕を引きゴブリンから距離をとった。俺と健太は何が起こるのかわからず未だゴブリンの傍にいるというのに…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ