第77話 ソロ活動3日目3
つまりそういうことだ。この子の家だといったこの部屋もダンジョンの中ということになる。嘘をついていないならという話になるのだが。
「……」
「…あの~?」
「ん…ああ、えーと…つまりここはまだダンジョンの中であってる?」
少しの間考えることを放棄していた。どうやらこの子は幽霊とかではないのは安心したのだがここはまだダンジョンだというし、ここから出られないとかいうもんだから俺は少し混乱していたみたいだ。
「はいそうです…あっ私レイノアールといいます。」
「俺は…」
「はい、ヨシオさんですね。知っていますよ?」
またおかしなことをいいだした…教えた覚えはないのに俺の名前を知っている。俺は今変な顔をしていることだろう。さっきから目の前の少女が落ち着きなく俺の顔を見たり反らしたりしている。
「あぅ…あの…私ここの管理者なので、その…入り口で登録された方の情報知っているんです…」
「管理者…え?」
「は、はいっ私の作ったダンジョン楽しんでいただけていますか?」
にこやかな笑顔で首を傾け両手を合わせたレイノアールは見た目だけならただの幼い少女だ。だが今さらに驚く言葉を言っていた…管理者、つまりこの少女はダンジョンマスターだと……
「ダンジョンマスター…?」
「あー…はい、そう呼ばれることもありますね」
ダンジョンマスターとかってゲームとかだと倒すべき存在だったりするけど、そもそもこうやって気軽に会える存在なのか?話をするほど疑問が増えていくんだが…
「あ…ちょっと余分なこと話過ぎました。500年ぶりの会話に嬉しくてつい…」
もう口を開かないほうがいいんじゃないだろうか…500年ぶり?ほんとうに頭がパンクしそうで困るんだが。
「えーと…お体は大丈夫ですか?」
「あ、ああ…」
「では1階層へ送ります…」
レイノアールが目の前に手をかざすと透明なパネルがあわられその上で指が忙しなく動き出す。30秒ほどするとその動きが止まり、パネルが消えた。すると視界がブレ目の前の景色がゆがみ、気がつくと俺は1階層のパネルの前に立っていた。もちろんここにいるのは俺1人だけで、レイノアールはいない。
「……」
「…何してんだよっすー」
ぼーっと突っ立っていたら丁度健太が入り口に戻ってきたらしい。奥のほうからこっちへと走ってきた。
「健太…」
「あっとそうだ今時間あるか『合成』して欲しいのもがあるんだっ」
「あ、ああ…」
健太に言われるまま差し出された短剣を『合成』していく。動作はちゃんとやれているのに頭は別のことが気になってどこかもやがかかった状態で。
鉄のナイフを2本+5にして健太に返すと早速試し切りすると走っていったので俺はそのまま家へと帰っていった。




