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第72話 ソロ活動2日目

 今日は再び鱗集めをすることにする。鎧はこれで当分重いものに変えず使い続けられるようになった。もっと防御を上げたいのならさらに鱗を追加すればいいだけだしな。なのでそのときのために作っておくのと、装備のほかの部分に使う用を集めておくためだ。鎧は重いので他のに変えないほうがいいが、他部分は鎧と違って軽いのでもしかしたら今後何か防御以外に能力のついたものも手に入るかもしれない。そのときのために用意しておくってことになる。ファーナさんの帽子がいい例だな。


 プレハブの地下からダンジョン内に足を踏み入れると、今日は『合成』をせず来たせいか、早速双子と遭遇した。


「あああ~~っ…えーと…そうだ!ヨシオッ」


 どうやら1日顔を合わせなかっただけで名前を忘れかけていたみたいだ。ミネは目の前にいるのに大きな声を出して俺を指で指している。


「この間はよくも逃げてくれたわねっ」

「どっちかというと用事もなかったから狩り再開しただけだけどな?」

「ほんとにぃ~~?」


 まあ嘘だけどな。とりあえずそうだと頷いておく。


「まあいいわ。ほんとお礼くらいちゃんとさせてよね?」

「別に塩辛いケーキとかいらないし…」

「あっあれはちょ~~っと失敗しちゃっただけよ!!」


 まあ何でもいいが…そんなことより本当はさっさと進みたいところだ…とそうだ一度聞いておかないといけないと思ってたんだった。


「まあそれは置いておいてお前ら2人とももしかして泳げないのか?」

「「!!」」


 2人はわかりやすく目を反らし合う。その様子を見ればすぐにばれるだろうに…


「何故か…浮かないの」

「そっそうよ!装備がきっと重いのよっ」

「はあぁ~~そう。んー…そうだな30分くらいここで待てる?」

「…待つと何があるのよ?」

「3階層で2人揃って進むことが出来るようになる」

「うそっ…本当でしょうね?!」

「本当もほんと」


 チラリとミネとリノは顔視線を合わせお互い頷きあった。どうやら待つつもりがあるようだ。


「じゃあちょっと待っててくれ」


  俺はダンジョンから出るとホームセンターに行ってあれを2つ買ってきた。そうファーナさんにも渡した浮き輪だ。再びダンジョンに入り2人と合流すると、まずは使い方の説明から始める。


「これで先に進めるとかなんか胡散臭いんだけど…っ」

「とりあえず言われたようにまずは準備だ。次からは自分達でやらないとだめだろう?」

「わ、わかったわっ」


 2人は首を傾げながらも言われるまま浮き輪に息を吹き込み、体を通した。そして一緒にタッチパネルで3階層に移動すると水の中で姿勢を崩しながらゆっくりと浮き始めるので、二人を向き合わせ両手を繋いでもらった。するとバランスがとれ2人は水面へと脱出することに成功。


「ぷはぁっ…す、すごいわねこれっ」

「いいからさっさと水から上がれって」


 2人を急かし水から上がってもらうと後は空気を抜く方法を教えておいた。


「ん~~マジックバックの中にしまうからそのままでもよかったのに~」

「まあ一応な」


 これで自力でここにこれるようになっただろう。さっさと先に進んでもらわないとこっちも迷惑だからな…っとちょっと本音がでた。


「あ…ありがとぅ…」

「とても、助かった…」


 あまりにも素直にお礼を言われ少しだけ俺は驚いてしまった。いつもこうお礼を言えばいいのになと思う。


 

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