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第67話 3階層ボス戦

 スキルを習得した俺は木の陰から飛び出しモックンに向かって『ソリスト』を使用した。


「ソリスト!」


 次の瞬間俺とモックンが薄っすらと光る。その光りもすぐに消えるとファーナさんに巻きついていた枝がゆっくりと離れていった。ファーナさんが攻撃対象ではなくなったことによる効果だろう。


「あああああ~驚いたぁ……」


 よっぽど怖かったのかファーナさんはその場で座り込んでしまった。後はモックンを倒せばいい。モックンは枝を伸ばし今度は俺に向かって枝をしならせながら攻撃をしてきた。その枝を俺は杖で叩き落すが全部は落とせずたまに体をかすめていく。


「くっ…」

「よっすーっ!!」


 健太が手を出すことが出来ず悔しそうな声を上げる。今は俺もモックンもお互い他を攻撃対象には出来ないし、されない。どちらかが倒れるまで効果も消えないかもしれないのだ。効果時間が書かれていなかったのでその辺がわからない。もしあるのだとしたらそれよりも早く倒さなくてはいけないな。

 そして1分ごとに減っていく体力が地味につらい。レベルの上がりもゆっくりだから体力もあまり伸びていないのがまずいな…っと火に弱いそうだから早く隙をみて『プチメテオ』を打ち込みたいところだ。


 一旦木の陰に隠れ少し息を整える。流石に動き詰めは体力がもたない。モックンの攻撃で減った体力とスキルのせいで減った体力を今のうちに回復しておくか。


「治癒」


 ぽわんと光りが俺を包みほんのり温かい。これであとは息を整えたらもう一度モックンと向き合えるだろう。それに今何故かモックンの攻撃はやんでいる。もしかしたら俺が見えない位置にいるから何も出来ずにいるのかも…ということはだ、木の陰から飛び出してすぐ『プチメテオ』を打ち出せば案外何とかいけるんじゃ…そしてすぐまた隠れる、と。うん…試してみるか。


 リュックの中からペットボトルを取り出し喉を潤すと俺は再びモックンの前に姿を現した。


「プチメテオ!!」


 魔法を発動するとすぐさま俺は木の陰へと…行く前にモックンの枝につかまってしまった。すぐに落ちてこない魔法の隙がこんなところで不利に働くなんてついてない。ずるずると枝に引かれ水溜りへと近づいていく…あーそれはだめなやつだ。必死に耐えようとするが引く力が強く踏ん張りきれない。このままだと魚のアクセサリーが増えてしまう。


「よっすー!」

「危ないヨシオッ」


 俺の両側から健太とファーナさんが引っ張ってくれている。とりあえずこれで前に進むのは止まった。そしてそこに魔法が降り注ぎだした。小さいけども属性的に相手にとっては高火力となる火をまとった小石がいくつもいくつも眼前に降り注ぐ。まるでたくさんの流れ星のように…


 モックンは細い箇所から燃えてゆっくりと塵になっていく。俺を拘束していた枝もすでになく。俺達は崩れていく大木を眺めていた。

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