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第33話 お菓子な理由

 ポロポロと涙をこぼすファーナさんが落ち着くのを待って話を聞くことにした。


「実は…」


 しぶしぶとファーナさんが話を始める。その内容はまとめるとこうなるらしい。

 

 毎日のように健太からお菓子を貰い食べていたファーナさんは友人に太ったんじゃないかと言われ、全部食べることをやめた。でももったいないから友人に分けてあげたところ大絶賛。それがさらに広まり、ファーナさんが住んでいるところの領主様に目を付けられてしまったらしい。

 それでその領主に俺達から確実にお菓子を手に入れるために守ることを命じられたとかなんとか…ちょっと意味がわからない。


「ごめんなさいぃぃ~貴族とかって珍しいものが好きだから…でもでもこのダンジョンでヨシオ達に会ってることは言ってないからっそれにダンジョンの攻略が終わればダンジョンは消滅するし、それまで我慢すればきっと付きまとってこないし…」

「…守ってくれるだけならいいんじゃないのか??」


 健太は相変わらずのんきだった。貴族にかかわるとろくなことがないのはラノベの定番なのに。


「多分今はね。でも、そのうち直接くるかもしれないじゃないか。たとえば…このダンジョンの攻略人数。後2人いるだろう?それがその貴族の関係者じゃないとはいえない」

「ですよね~なので私もがんばって手伝いますから早くダンジョン攻略進めましょう!」


 確かに早く進めたほうがいいだろうが、ファーナさんの言葉に少しだけいやな気分になった。攻略してしまうと消えるダンジョン。それはつまりこの日常になりつつあるダンジョン探索が出来なくなるということで、ファーナさんとの別れも示しているということに繋がっている。2人はそれに気がついているかわからない。


「はああぁ~ファーナさん命じられただけで俺達のことが相手にわかってないのに、なんでそんなにがんばってるの。他にもあるんじゃない?」


 少しだけイラついた俺の言葉にファーナさんがびくっとした。意地悪な言い方になってしまったかもしれない。


「え…ないない、ただ貴族には逆らえないだけだよ…」


 ぶんぶんと両手を振ってファーナさんは否定しているけど、視線はあっちこっちを向いていて全然説得力がない。


「それだけならいいけど…」


 全然納得がいかないけどどうやらファーナさんはこれ以上は話すきがないみたいだから、今は頭の片隅においておくことにしよう。


「貴族にお菓子取られてるのか…じゃあもっとおいしいお菓子今度もって来る?」

「え?十分おいしいお菓子だけど…まだ上があるの!?」


 100円くらいで買える程度のお菓子しか渡していないのだからまだまだ上はたくさんあるが…貴族に取られちゃうのなら意味がないだろうが。

 健太がバカなことをしなければいいなと俺はそっとため息をはいた。

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