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第100話 マニュアル

 夜、俺はまたダンジョンへ脚を運んでいた。昼間鱗をまったく集められなかったからだ。今日今から集めるので3人分また何かの防御力を上げることが出来そうだしな。

 3階層へ移動し水溜りの上に木のバットを差し出すと早速魚がくらいついてきた。俺はまた持ちつきのように叩きつけて繰り返す作業に入る。ぼんやりと作業をしながら今日の狩りのことを思い出すと、案外2人でも狩れるもんなんだなーと実感がわいてきた。ファーナさんには悪いと思うけど、極端に強い魔物が出なければこのまま2人でも進めるかもしれないとか思ってしまう。まあ…まだ人型がいる可能性もあるから油断は出来ないのだけどな。


「よっと…」


 それにしてもほんと鱗集めにも慣れてきたよなーこんな感じで攻撃力の上がる合成材料とか手に入るといいんだけどな。

 俺は足元に突き刺してある剣をチラリと見た。今まで杖とかで殴るだけで刃物で魔物を狩ったのは初めてだった。まだ相手が豚っぽいから思ったよりは気にならなかったが、かわいらしい見た目の生き物だったら俺は攻撃できないかもしれないな。刃物が肉を切る感覚はどことなく鶏肉とかを切るのに似ていたのでまだましだったが、見た目だけはなんともならないし、絶対人型は無理だな。


「じー…」

「…またかっ」


 そんなことを考えていたらまた横にレイノアールが座り込んでいた。ダンジョンマスターって暇なのか??


「どうだったかしら?」

「…なにが」


 いきなり何を聞いているのか意味不明だ。とりあえず言葉が多少おかしくても主語があればわかりやすいと思うんだが…


「4階層のボスと5階層、変えたの」


 なるほど。俺が昨日言ったことを早速変えてくれたみたいだ。だが残念なことに昨日は俺はどっちの階層も脚を運んでいないので聞かれてもわからないのだ。


「えーと…たぶんもう4階層のボスは戦わないと思うんだ俺は」


 レイノアールは首を傾げ眉を寄せる。どうやら俺の返事は気に入らなかったらしい。


「文句多い…マニュアル通りなのになんで??」

「マニュアル?」


 よく見るとレイノアールは胸に1冊の本だと思われるものを抱えていた。多分それがマニュアルなんだろう。俺がそれに手を伸ばすとレイノアールは渡したくないと言わんばかりにぎゅっと抱えなおした。


「だめっこれは見たらいけないの」

「あーそりゃそうか…」


 少しだけ残念な気がするが見せられないと言うのなら仕方がないだろう。


「それがマニュアルか?」

「そう、前ダンジョンマスターが作ったもの」

「へぇ…」


 てっきりレイノアールがこのダンジョンを最初から管理しているのかと思ったら前の人がいたらしい。

 レイノアールはすっと立ち上がると俺を見下ろし少しだけ悲しげな顔をした。


「また…何かだめだったら教えてね」


 それだけ言うと歩いて帰っていってしまった。なんともいまいちよくわからない子だな。


1週間くらい更新をストップします。ちょっとストックためと健太視点を書き進めたいと思います。

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