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第10話 ダンジョン攻略開始

 マーケットで見知らぬ単価のお金の入手とそこでの物品が購入出来ることを知った俺たちは、売られている武器の入手をするためにもダンジョンで何か手に入れてこようと入り口をくぐった。


 まあ…武器を欲しがってるのは主に健太だけなんだがな?ダンジョンなんて一度行けば気が済むだろうから武器なんていらないだろう?


 入り口近くには前回と同じくスライムはいなかったので、歩いて奥へと進む。少し進んだところで数匹ばらけてスライムがいるのを発見。


「ふっ…ふふぁっ見つけたぜぇ~」


 眼鏡をギラリと輝かせ健太がスライムの前に立ちふさがる。右手には果物ナイフ、左手には盾(?)を構えて。もちろんその様子にスライムは平然とゆったりと動いているだけ。


 右手に持った果物ナイフを健太は乱暴に前へと、スライムへと突き刺す。ナイフの刃はスライムに深々と突き刺さっているが、当の本人は平然としているようだ。


「む…そうかこの核にダメージ負わせないとだめなんだな。」


 たぶんそうなんだろうながんばれスライム博士。何度もナイフを突き刺しスライムに切りかかるが柔らかい体に刺さるだけで、核に傷をつけることすら出来ない。健太が刺すたびに逃げるかのように移動してるからだ。


「ぐぬぬぬぬ……っ」


 中々倒せないままたまに吐かれる酸を盾で防ぎその1体に健太は集中していて周りが見えていない。スライムはその1匹だけじゃなくまだ周りにいるのに健太はただ1匹だけに夢中だ。


 後ろから見ていた俺はぼんやりとそんな健太の様子を眺めていると、その少し前方にいたスライムが体を後ろに引くようにして震えていた。不思議に思い眺めているとそのスライムはポーンと飛び上がり健太に向かっていった。


「え…ちょっ健太危ない!」


 飛び上がったスライムに気づいていなかった健太は、俺の声に振り向きさらにそれに気がつかない。


「あーもうっ」


 しかたないのでスライムと健太の間に割って入り、その勢いのまま持っていた麺棒をバットのごとく振りぬいた。その行動が項をなし、いい感じにスライムを打ち返すと壁に当たりスライムはグチャッと核ごと潰れ、すーっと消えていった。


「な、な…鈍器ずりぃーー!!ナイフは核狙えなくて苦戦してるのにっ」

「そんなこと言われても知らんが…」


 武器を選んだのは健太だ。自分でナイフにしたくせに何が言いたいんだろうか。そもそもスライム博士ならどう倒せばいいとか知っていてもよさそうなのにな?


「まあいいさ…俺にはまだ秘密兵器があるからな!」

「…?」


 スライムから離れ健太はリュックの中から紙袋を取り出した。



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