第1話 覚醒前
唐突ですが…僕、黒崎紫月は義姉、黒崎玲華に壁ドンされております…。
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2時間前…
僕は高校受験のため受験する工業高校の願書を書いていた時のこと
「よし、顔写真を貼り付けてっと、準備完了!これで受験に必要な書類はOKかな。色々準備あったけど何とか間に合ったな」
受験する工業高校は地元ではない高校のため色々準備があった
コンコン
「どうぞー」
「しーくんちゃんと準備できたー?」
この人は僕の義母の黒崎玲奈さん、僕の父さんとは再婚相手で僕が中学生の時に再婚した人でとてもおっとりしてて優しい人だ。
「義母さん何とか間に合ったよ。でもごめんね僕わがままでこんな事になって…」
「いいのよ、しーくんと離ればなれになったら自覚するでしょ」
「ん?自覚って?」
「ううん、こっちの話よ。さてご飯出来たからご飯食べよう」
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「おう!紫月!高校の準備はできたか?」
この人は僕の父、黒崎相馬本当に見た目が若すぎる本当に40代に見えない人だ。
「なんとかね、色々準備あったけどこれで工業高校の試験には行けそうだよ。」
「そういえば、玲華には言ったのか?」
「それが…まだなんだ…」
「玲華は白桜高校に来るって思ってるんだろ?」
白桜高校は義姉の通う高校のことで僕がそこに通うつもりでいるらしい。
でも実は…義姉になんか嫌われているかもしれないのだ…。普段の家の中だと義姉に蛇に睨まれた蛙のように眼光が鋭く目も合わせられないほど、会話も一言二言の毎日、でも父さんと義母さんの仲があるので良い姉弟を見せてはいるんだけど…
なので、嫌われていると思い県外の工業高校に受験しようとしているのだ。
「今日のご飯を食べてる時に言おうと思ってるよ」
「そうか…」
「ただいま…」
「あら、玲華おかえり」
「おかえり玲華」
「ただいま、父さん、母さん」
「お、おかえり玲華姉さん」
「ただいま」
姉さんはやはり僕にだけあの眼で返答した。やっぱり嫌われているらしい。
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「いただきます」
料理が机に並べられいい匂いだ。ご飯を食べすすめている時に父さんが唐突に話し出した。
「そうだ紫月、高校受験の準備は出来たか?」
あれ?さっき話したのにと思ったが姉さんに切り出すのにアシストしてくれた思ったため
「う、うんなんとか受験の準備はできたよ」
「しーくん居なくなると寂しくなるわねぇ…」
「えっ…」
母さんの居なくなるという言葉に姉さんが持っていたお箸が机に落ちた。
「紫月は白桜高校に来るのではないのか…?」
「う、うん白桜は受けずに県外の工業高校に受験しようと思ってるんだ」
「そ、そんな…」
僕が受験のことを話すや否や姉さんの表情が真っ青になっていた。
うまく書けているか不安だ…